株のリスクは至るところにありますが、今日臨時に取り上げる4519中外製薬。1月30日に今年12月期の利益見通しが57.6%減となると発表したことから、今日はストップ安に沈んでおります。
この銘柄を題材にして、株のリスクとその事前情報の察知の重要性について、余計なことですが一言。
まず、この株の日足を見ると、12月初めから年初までほぼ一直線に下降しております。日経平均の日足と比べると何か異変があったとしか思えないような動きです。その後今年の大幅下落局面では、世界の景気に左右されない(であろう)内需関連銘柄として見直し買いがありました。筆者はこれに出遅れて、初動の篩い落としにかかって儲け損ねるどころか、損失をこいてしまいました。
そして、1月30日の決算発表です。
ここから、この株価の動きと連動しての情報のいち早い入手の重要性の話に移ります。
1.一方的な下落傾向を続ける株というのは、やはり何か裏があるかも知れないと疑った方が良いと言うこと。
2.決算をまたがってはこうした株は持ち越さないこと。しかし、先日の津田駒工業のように、決算情報を提供している「GC OPTCAST」のようなサイトでも津田駒の決算日は載っておりませんでした。こうしたミスもあるのですね。正確な情報は、HPを見れば歴然と分かります。
3.中外製薬の株価を押し上げてきたのは、例のスイスのロシュとの提携による鳥インフルエンザへの有効性が強く喧伝されてきたタミフルにおいてでした。そのタミフルについてのいち早い情報があれば、この会社の変調を前もって察知できたかも知れません。
4.その件に関する情報が、実はフィナンシャルタイムズ(FT)の1月29日号に出ておりました。中外製薬の決算日は30日でしたので、微妙なタイミングでした。FTの実際の記事のアップロード時間は1月29日1時26分でしたので、日本時間では、1月29日午前10時26分でした。中外製薬の決算発表は30日の午後3時。1日少しの余裕がありました。
5.FTの記事内容は、何と、「鳥インフルエンザ:タミフル耐性型を発見」というものでした。このニュースはロシュに打撃を与えるものとハッキリとうたっております。各国が備蓄した2億2000万分のタミフルが無駄になる可能性すら出てきたのです。対抗薬のリレンザを販売しているグラクソ・スミスクラインは、ヨーロッパの保険庁が代替え薬品の備蓄の重要性を強調したことを諸手をあげて歓迎しております。当然のことでしょうね。
以上が経緯ですが、それでは1月30日段階で15時までに、この情報が漏れていたかと言うと、それは何とも言えません。この日は陰線を付けておりますが、日経平均も陰線を付けております。この件については、ごく一部の関係者しか知らず、特にインサイダー的な動きにはなっていなかったと思われます。
片や、2914日本たばこ産業は、ここ5日ほどは日経平均とは逆の動きを明らかに示しております。複合チャートで指数値を重ね合わせてみればそれは一目明瞭です。これは、証拠はありませんが、インサイダーの動きがあったものと推察できます。多分、調べても尻尾は掴めないでしょうね。
ではどうすれば、我々弱小個人投資家は身を守れるのか?いつもは地合と順に動くのに、それが逆に動く時は、何か怪しいと見る以外にはなさそうです。
この銘柄を題材にして、株のリスクとその事前情報の察知の重要性について、余計なことですが一言。
まず、この株の日足を見ると、12月初めから年初までほぼ一直線に下降しております。日経平均の日足と比べると何か異変があったとしか思えないような動きです。その後今年の大幅下落局面では、世界の景気に左右されない(であろう)内需関連銘柄として見直し買いがありました。筆者はこれに出遅れて、初動の篩い落としにかかって儲け損ねるどころか、損失をこいてしまいました。
そして、1月30日の決算発表です。
ここから、この株価の動きと連動しての情報のいち早い入手の重要性の話に移ります。
1.一方的な下落傾向を続ける株というのは、やはり何か裏があるかも知れないと疑った方が良いと言うこと。
2.決算をまたがってはこうした株は持ち越さないこと。しかし、先日の津田駒工業のように、決算情報を提供している「GC OPTCAST」のようなサイトでも津田駒の決算日は載っておりませんでした。こうしたミスもあるのですね。正確な情報は、HPを見れば歴然と分かります。
3.中外製薬の株価を押し上げてきたのは、例のスイスのロシュとの提携による鳥インフルエンザへの有効性が強く喧伝されてきたタミフルにおいてでした。そのタミフルについてのいち早い情報があれば、この会社の変調を前もって察知できたかも知れません。
4.その件に関する情報が、実はフィナンシャルタイムズ(FT)の1月29日号に出ておりました。中外製薬の決算日は30日でしたので、微妙なタイミングでした。FTの実際の記事のアップロード時間は1月29日1時26分でしたので、日本時間では、1月29日午前10時26分でした。中外製薬の決算発表は30日の午後3時。1日少しの余裕がありました。
5.FTの記事内容は、何と、「鳥インフルエンザ:タミフル耐性型を発見」というものでした。このニュースはロシュに打撃を与えるものとハッキリとうたっております。各国が備蓄した2億2000万分のタミフルが無駄になる可能性すら出てきたのです。対抗薬のリレンザを販売しているグラクソ・スミスクラインは、ヨーロッパの保険庁が代替え薬品の備蓄の重要性を強調したことを諸手をあげて歓迎しております。当然のことでしょうね。
以上が経緯ですが、それでは1月30日段階で15時までに、この情報が漏れていたかと言うと、それは何とも言えません。この日は陰線を付けておりますが、日経平均も陰線を付けております。この件については、ごく一部の関係者しか知らず、特にインサイダー的な動きにはなっていなかったと思われます。
片や、2914日本たばこ産業は、ここ5日ほどは日経平均とは逆の動きを明らかに示しております。複合チャートで指数値を重ね合わせてみればそれは一目明瞭です。これは、証拠はありませんが、インサイダーの動きがあったものと推察できます。多分、調べても尻尾は掴めないでしょうね。
ではどうすれば、我々弱小個人投資家は身を守れるのか?いつもは地合と順に動くのに、それが逆に動く時は、何か怪しいと見る以外にはなさそうです。