株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

ソフトバンクGはなぜ上がらないのか?

2021-06-20 11:36:53 | 銘柄分析
9984ソフトバンクGの株価が低迷しております。

少し前に、金融のユーチューバーとして名高い高橋ダン氏が、「なぜこんなにソフトバンクの株が安いのか?安過ぎるので拾っておいておくのもよい」と言っておりました。彼の根拠はその時は、前期の好業績に対しての余韻からの発言だったように記憶しております。この言を受けて8000円割れでの逆指値で買った方も多いかと思います。

そこで、ちょっと高橋ダン氏ほどの金融知識・株知識のない筆者も、これはちょっと見方が違うのではないかと思い、基本的な事実を確認してみました。もう、こんなことは皆さん承知のことと思いますが、改めて確認しておきます。

1.前期は日本株史上最高の利益を上げたのに、何故その後の株価が低迷しているのか?

 これは基本的なことですが、株式市場は6ヶ月から1年先の日本経済やその企業の収益性を見て、現在の価格を日々形成しております。前期の業績はすっかり過去のものとなっており、来季に前期よりどれほど伸びるのかによって、株価が先取りされていくということですね。そこでソフトバンクGの来季の予想を見ると今季の三分の一ほどの純利益予想です。この予想だとちょっと上げ続けていくのは困難かと思います。

2.信用倍率が高いのが理由か?

 これはその通りです。安いと思って信用買いした方が、この株の場合信用売りの方の14倍ほどいます。この信用買い残はいずれ売り精算しなければなりませんが、下がれば下がるほど余力がなくなり泣く泣く手放す人が多く出ます。つまり、「買い方の自爆」現象ですね。

3.ソフトバンクGの業態に起因か?

 前期はコロナ騒動からの急回復により、金融収益が過去に例がないほどに極大化されたとも言えます。このような10年に一度とも言える株式の急回復という行幸は、そうそう続くものではありません。その証拠にFRBがちょっとテーパリングの時期を早める方向だと言った途端にダウの急落、コモディティの急落です。つまり、だぶついた資金のお祭り騒ぎは終焉を迎えそうだと、市場は「予感」しているようですね。ちょっと言い過ぎかも知れませんが、「博打のような事業」の将来に賭ける投資家はそうそういなかったということにもなります。

この3つの理由から、この株はドンドンと下方へ、下方へと落ち込んでいっているものと推察します。しかし、週足チャートを見ると、ボリンジャーバンドの下限にも到達していないし、一目均衡表の雲の上にまだ位置しています。唯一、MACDが上から下に抜けているだけです。さほど悲惨なチャートではありません。まだ下値余地ありってところですね。

にもかかわらず、これらの点には全く触れずに、単にソフトバンクGの株価は売り込まれすぎといった高橋ダン氏が、今後どのようにこの株の推移について発言するのかに注目しておきたいと思います。

最後に、主要銘柄の信用倍率を調べてみました。

2782セリア 14倍。 6758ソニー 14倍。 6594日本電産 19倍。2413エムスリー 6.8倍。東京海上 7.5倍。5713住友金属鉱山 6.2倍。
7011三菱重工業 3.6倍。7974任天堂 1.7倍。 4443sansan 1.4倍。

7342ウェルスナビ 1.7倍。 4436ミンカブ 1.3倍。 4165プレイド 20倍。

やはりバンクは高いし、日本電産も意外に高いですね。
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4477BASEの位置取り

2021-04-23 14:54:23 | 銘柄分析
人気の4477BASEですが、午後2時半現在ー100円に沈んでおります。

この難解株を紐解く分析手法をブラッシュアップしました。

リアルタイムにサインが点灯しますが、この株の反転が始まった3月25日まで5日連続下落を被っておりました。さすがに3月26日は押されすぎからの反転がありましたが、OSCは26%→38%と急伸。しかし、直近壁の24日の安値の1610円は、26日の真の安値は上回っておらず、1570円に終わっていたことに注目。

このステータスから、3月26日の上げは一過性のものとみなして、かつ、まだ急伸したとは言え、OSCは38%と弱い点に鑑み、いつでも撤退できる態勢でホールド。3月26日のテクニカルステータスは、一応買い継続サインでした。

翌29日は安く始まりました。恐らく場中にOSCが前日の38%を割り込む瞬間があったはずです。このOSCの低下が確信されたところで一旦降ります。

3月30日にはOSCも32%まで落として「押されすぎシグナル」が点灯。そこからは買いサイン点灯まで根気よく待ちます。4月1日に買いサイン点灯。恐らく場中についております。翌4月2日も買いサイン点灯。しかし、4月5日は再度OSCを1%ですが落として買いサインが消えております。ここは1日に買ったこの株は5日の場中に売却。

4月6日はOSCを38%まで逆戻りさせております。その後、4月9日にいきなり1900円台まで駆け上がりOSCもぶっちぎりの57%まで急伸。当然買いサイン点灯。そのままホールド。翌週の4月12日には安く始まり-65円に沈んでおります。前日の高値の1920円を大きく上回る力がないと判断した段階で撤退。

翌13日は再度押されますが、OSCを2%コンバージェンスさせて52%で終了していることに留意。かつ、4月6日にマークしている直近壁の1740円を4月12日、13日と連続して上回っていることに注目。これが1つの前兆でした。

翌14日は出来高を伴い大きく値上がりしております。買いサイン再度点灯。16日まで買いサインは3日連続で点灯。16日はOSCが67%に達してピークが近いことを示唆しております。週が開けて19日にはその勢いのままに上昇しますが、OSCは69%で前日同値。息切れして買いサインが引けには消滅。引けまでに売ります。

後は、OSCをドンドンと落として、今日は47%まで落ちての終了となりそうです。

以上のテクニカルサインの読み方を踏襲すれば、場中に臨機応変に対応できますので、薄利かも知れませんが、スイングトレードの妙味を味わえるのではないかと思っております。

この勝ちパターン通りにトレードを行えばトータルでは勝ちを積み上げることが可能かと。。。

以上、先日のBASE分析に続いて、今度はテクニカルサインに基づく解説を試してみました。

何がなんだかちんぷんかんぷんの方々のために、一応、筆者が使っているテクニカルシートのコピーを添付しておきます。

https://1drv.ms/u/s!Ajls4YRZxDUF-F0NwSTkXSyTjamO?e=EGgof3

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4477BASEに見る株のふるい落しの実際

2021-04-17 09:46:40 | 銘柄分析
4477BASEは出来高も多く市場参加者の思惑が交錯して、先行きを読むのがかなり難解な株です。

今回の高騰劇を振り返りながら、筆者が使っているテクニカル指標でどう読み解いたらよいのか、ちょっと考えてみました。この見方は、他の株の反発時期を予測するのにも役に立つと思われます。(リンク先のBASEのテクニカルシートをご覧頂きながら、以下の見方を参考にして下さい。)

1.R列のUOSCを確認します。直近では3月25日に26%という最低値を付けております。一般的には20%台への下落は底打ちサインと考えられます。
2.AG列のVR改を確認します。3月24日に27%という非常に低い数字を付けております。100%以上が上昇トレンド入りですので、まさに底値近い。

以上の数字は後で振り返ると「底値」であったことが分かりますが、その時点ではそれが底かどうか不明です。
BASEの場合、翌日になると数字が上がっているので、やはり1,2の数字が底値をマークしたのではないかと判断できます。

単純に考えると、翌日、つまり3月26日(金)に買いエントリーと言っても良さそうですが、25日は24日からOSCを3%落としておりますので、まだ下落トレンド中だと判断して、通常は買いには入りません。

実際には26日には買いが優勢となり終値は+156円。OSCも38%と急伸しております。VR改はまだ46%で初動です。

この日の引けに、思い余って買いを入れたとしましょう。終値は1726円でした。さて、その後はどうなったでしょうか?

翌日から売りに押されて3月30日の終値は1523円でした。OSCも32%と下落モードに再突入。引けで損切りすると約200円の損失です。
いわゆるふるい落しにかけられたということになります。このパターンはよくあることです。

その3月30日は前日安値の1608円を上回れずに終了しております。この1608円がその後のキーポイント数字となります。(直近壁と称しております。)

3月26日のOSCは38%でした。前日の26%から急伸していますが、29日、30日、31日とOSCは少しずつ上げてはいますが、26日の38%は抜けておりません。ここがポイントです。

4月1日には第二弾の買いが入りOSCも46%まで跳ね上がりました。しかし、このOSC40%台というのはまだ「騙し」が多いことが知られております。そして、注意すべきは、直近壁と称した3月29日の安値の1608円を、この4月1日の「真の安値」は抜けておりません。1593円が4月1日の真の安値でした。

ここは我慢して待ちます。

翌日4月2日は前日の勢いを引き継いで高く始まりましたが、最後は、第二弾の戻り売り攻勢に晒されて22円安で終了しております。この日のOSCは46%で前日と同値ですが、0.4%だけ2日が前日を上回っておりました。しかし、注目すべきは、この46%という数字は、3月25日の26%からは最高値だという点です。

そして、それよりも更に注目すべきは、直近壁としてマークしている1608円を4月2日の「真の安値」は上回って1717円をマークしている点です。

本来なら、OSCも50%台乗せでの買い出動が「王道」ですが、ここは、壁突破してのその勢いに賭けて、4月2日の引けに試し買いをしてます。買値は1740円です。このポジションから反発する株も結構多いので。。

翌日の4月5日には、予想通りに高く始まり1804円まで付きましたが、引けは失速して1770円で終了しております。OSCは1%下がって45%でした。そして、何よりも高値が前日を下回っておりました。しかし、真の安値は1740円と少し上昇しておりますので、そのまま持ち越して翌4月6日の相場の動向を待つ手もありかと思います。

しかし、まさに株式市場には好事魔多し。翌4月6日は少し上がってから売り攻勢に晒されて63円安の1707円で終了しております。すんなりとは上昇してくれません。
テクニカル指標からすると、ここでやむなく撤退ということになります。-63円。残念。。

4月6日段階でのOSCが38%とまたまた後戻りです。しかし、3月25日の26%からはまだ切り返し基調にあることに留意。そして、この日の1740円という直近の壁を再度マークします。そして、OSCは4月2日の46%をマークしておきます。

4月8日にはOSCが48%まで伸びてきました。まだ安全圏の50%には届いておりませんし、真の安値も1685円で1740円という直近壁からはまだ乖離があります。ここからの再々再度のふるい落しもありうると判断して、まだ買いエントリーは控えます。

そして、4月9日になってOSCはやっと50%超えとなりました。VR改も110%となり念願の100%超えです。高値・安値ともに前日を上回って終了。まだ、直近壁は抜けずに1715円ですが、この勢いから翌日は直近壁も超えると判断して、9日の引けに買いエントリー。出来高も900万株近いのでこれはブレークしたと皆さん判断したことでしょう。

しかし、ここからがこの株の凄いところですね。翌4月12日には何とマイナスから始まり、引けでは65円安で終了し、OSCも50%に落として1852円での終了でした。
前日引けに買った人は65円の損失でした。

何とも難解な動きをする株でしょう。

しかし、ここで諦めてはいけません。注目点は、翌4月13日も-26円で終了したものの、OSCは52%となり2%だけですが上げております。真の安値も1811円と落としながらも、直近壁の1740円を上回っております。

つまり、OSCは3月25日の26%、4月6日の38%から着実に上昇し、4月13日で52%です。切り返し局面での調整局面だと判断できます。

翌4月14日の値動きを注視します。

この日は寄り付きから、地合いの後押しもあって高く始まり、何と、30日壁である2040円も終値では抜いております。OSCは一気に跳ね上がって61%でVR改も153%と更に上昇。そして、壁突破の◎印が久方ぶりに点灯。この2040円を上回って推移しているのを確認しての買いが正解でしょうね。引けに買っても2051円です。

その後昨日までは安値・高値を上回り、真の安値も上昇中です。そのままキープですね。

来週の動きはよく読めませんが、市場概況に書いたとおりです。今現在は少し上げすぎております。2200円あたりの2月25日の安値が安定的にキープできるかどうかがポイントですね。一旦、調整が入っても上昇基調を継続しながら、この2200円という抵抗線を突破していくかどうかに注目。それを抜ければ後は2650円あたりまで上昇していく可能性があります。

以上、煩瑣な説明で分かりづらいでしょうが、筆者が使っているテクニカルシートを元にしての解説でした。

如何に株価の動きを数字で先読みするのが難しいかはお分かりかと思いますが、こうしたわずかな指標でも、ある種のサインを見つけて適切な売買タイミングで利益を上げることは可能だと言うことが分かって頂ければと思います。

https://1drv.ms/u/s!Ajls4YRZxDUF-FF1a9hUe3I8Sm3f?e=XCs7wu
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6902デンソーの予測外れの巻

2021-04-01 13:27:04 | 銘柄分析
6902デンソーを今日のモニタリング銘柄に指名しながら、午後1時現在、-259円と大きく沈んでおります。

ここは1つ、予測敗因分析をしないと今後も繰り返しますので、ちょっと細かく見てみました。今後の参考になれば幸いです。

1.モニタリング銘柄に挙げた理由

 ・OSCを43%から52%に上げていた。
 ・直近壁の7293円に迫る7241円を昨日真の安値としてマークしていた。

2.予測外れの要因の推測

 この株のOSCのピークは3月19日の74%でした。25日、26日と少し戻しましたが、それでもOSCは47%であり19日からは下落トレンド継続でした。24日には指数値が7460ポイントをマークしており、この段階での「押されすぎ状態」だったための自律反発が30日、31日だったと言えます。昨日は7860ポイントまで指数値が上昇しておりました。これは19日の指数値8149ポイント以来の高い水準でした。

要するに、昨日は下降トレンド入りの流れの中での「戻しすぎ状態」でした。今現在の指数値は7537ポイントですから、まだ24日の7460ポイントからは高め。つまり、今日の怒涛の売り攻勢の余韻が冷める明日以降に、OSCが現在の46%前後からコンバージェンスし、安値更新がストップし更に今日新たに出た壁の値である7241円を真の安値がきちんと下から抜いた日が切り返しの条件になるかと思います。

為替は円安傾向ですが、ルネサスの火災の影響からくる減産などの要因が絡み、自動車関連株は軒並み不調のようです。こうしたセクター分析も予測のベースには必要ですね。

以上です。

追伸;デンソーの今日の株安の主因は、またポンプのリコールでアメリカで76万台との発表だそうです。
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4477BASE、奈落の底までもうすぐか?

2021-03-25 17:04:51 | 銘柄分析
4477BASEがついに7千円台まで落ちております。どの指標を見てもかつてなく落ち込んでおります。

OSCは何と26%(-3%)です。RSIも23%、VR改は+1%の28%です。指数値も5060ポイントで12月3日の5810ポイントを3日連続下回っております。VR改が下げ止まりを示唆しております。確かに、落ちるナイフを拾いたくなくなる気持ちが勝つとは思いますが、12月8日につけた7450円という安値が視野に入ってきました。

この時は、OSC31%を12月3日にマークしてから徐々にOSCを切り上げながらも、安値を更新していきました。3日目の12月8日がその日。その翌日は高値・安値を切り上げながらも、OSCは逆に2%落としておりましたが、2日前のOSCをよりも+4%の切り返しでした。

このパターンに今回嵌った時が買い時到来ということになりそうです。

しばらく、ウォッチをしてみたいと思います。

以上。

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