海外市場の影響を日本市場も大きく受けることはご存知の通りです。特に、今回のように世界的なテーマが絡んで来ると、その傾向が強まります。
そこで、今更ながらですが、出来高がダントツの6920レーザーテックを素材にして、海外市場の動きによって、寄り付きの売買戦略をどう建てるべきかを考察してみようかと思います。
これは、なんとなく頭では理解できていても、果たして、どこまでの信憑性が担保されるのか、筆者自身も不明です。
そこで、前日のNYダウ、ナスダック、SOX指数の値動きと、翌日のレーザーテックの、寄り付きでの売買戦略の相関性をデータで検証してみることにしました。検証データは
1.前日(日本時間早朝までの)海外市場データ
2.前日の日経平均の終値(+ー)
3.レーザーテックの前日のIndicator点灯状態
4.主要監視銘柄のIndicator点灯状態
5.レーザーの当日の売買戦略(寄り付きでの成り買いOR成り売り)
6.200円程度の利益確定の実現精度
以上となります。
人間の心理は市場の心理に本能的に従うところがあります。その裏を掻くことが必須条件ですが、それを上記の観点からデータで検証し、今後に活かそうという訳です。
ちなみに、25日のレーザーテックは、寄り付きで「売り」その約10分後に「買い戻し」が出来ていれば、最大53000円の利確となります。この半分以下の20000円程度であれば、かなりの確率で実現できそうですが、その実際の検証です。
寄り付きで成り買い、もしくは成り売りを入れるのは、買いそびれあるいは売りそびれ対策です。要するに底値や高値のピークで、朝の激しい値動きの中で捕まえるのは至難の技です。そこで、売りで入るか、買いで入るかの基本方針を決めたら、前日の値動きなどを参考にして反対売買の売り返済ライン、もしくは買い返済ラインをあらかじめ設定しておきます。
レーザーの値動きは激しいので、一瞬にして10万円ぐらい楽に吹っ飛びます。従って、どこかで予想と反する値動きになったと判断したら、比較的傷が浅いうちに切るということも仕掛けて置かなければなりません。そのためには、上と下の逆指値をセットしておくということになります。
大雑把に言えば、総悲観のときは安く始まりますので、寄り付きは買い。楽観優勢の時は高く始まりますので、寄り付きは売り。これが基本ですね。
このルールでも、更なる安値、更なる高値の洗礼を受けることはありますが、経験的に言って、市場心理が最悪の時の寄り付き値段からの下値は、比較的底が浅いと言えます。逆に市場心理が最高の時の寄り付き値段からの上値は、比較的上値が重いと言えます。
もちろん逆に動く時もありますので、その時の条件を検証するのも目的となります。大きくは下記のような地合いでの特徴を見出すことになります。
①地合いが下方へと落ちている時
②地合いが回復に向かっている時
③地合いが揉み合っている時
しばらくは実践のためのデータを収集し、一定の法則が有効であることが確認できれば、明確なサインが出た日から実践に入っていく予定です。