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独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

週間市場概況(8.28.2015)

2015-08-29 09:40:58 | 市場概況
8月28日(金)までの1週間の市場概況です。 ( )内は8月21日比  

◆CME日経先物:19170円(+200円)OSC42%(+9%)RSI33%(+7%)VR改50%(+3%)

◆日経平均:19136円(-300円)OSC34%(+3%)RSI33%(+7%)VR改61%(-24%)

◆TOPIX:1550(-23)OSC35%(+6%)RSI32%(+7%)VR改61%(-26%)

◆マザーズ指数:812(-33)OSC38%(+10%)RSI33%(+11%)VR改42%(+4%)

◆東証2部指数:4745(-73)OSC44%(+5%)RSI39%(+13%)VR改92%(+13%)

◆日本10年物国債先物(JGB):147.88円(-15銭) 金利上昇

◆信用残評価損益率:買い残-10.414%(+0.634%) 損縮小
          売り残-14.037%(-3.003%) 損拡大 

◆日経平均25日移動平均乖離率:-4.6%(+0.6%)下方乖離縮小

◆騰落レシオ(25日間)

 東証1部:86.61%(+5.61%)
 マザーズ:67.73%(+4.68%)
 東証2部:72.13%(+3.44%)

【海外市況】

◆NYダウ:16643(+183ドル)OSC44%(+11%)RSI35%(+15%)

◆上海総合:3232(-275)OSC36%(-12%)RSI28%(-17%)

◆ドル・円:121.58(-47銭)OSC47%(+11%)RSI36%(+2%)↓円高 

◆米10年債利回り:2.19%(+0.14%)RSI50%(+14%)

◆米3ヶ月国債利回り:0.06%(+0.03%)RSI50%(+8%) 
 対10年債スプレッド:2.13%(+0.11%) 3%が好況の目安。

◆VIX指数:26.05(-1.98)RSI57%(-25%)

◆CRB指数:197(+7)RSI49%(+24%) 

◆WTI原油先物:45.31ドル(+5.02ドル)RSI53%(+30%)

◆NY金:1133ドル(-27ドル)RSI53%(-16%) 

激動の1週間の総括としては、日米とも債券金利は上昇(価格は下落)し、商品高、金安、そして海外市場高とドル安傾向の継続です。

債券と金は売られ、株が買い戻されている状況。

株の中では、やはり上海総合だけは特異な値動きですね。それは何かというと、25日移動平均線(MA)からの下方乖離が11%もあることです。ダウも日経もすべて25DMAからの下方乖離は3-4%に留まっております。それだけ、今回の下落が中国を起点として発生し、その大本の上海市場の調整度合いが大きいということを現しておりますね。

原油やCRB指数の大きな戻しは、これらが株の動きとは異なり、比較的長期に亘って売り込まれてきており、これ以上の下げ余地に乏しかったことから、株の急激な巻き戻しに連動しての売り方の買い戻しが追随したということでしょうか。

従って、今後の行く末についてもやはり中国市場がどうなるか、という点がキーポイントになりそうです。
市場が中国市場の信任を急激に取り戻すことは、これまでの推移を見てもないでしょう。となると、その不透明な経済状況が、例の理財商品などの隠れ損失問題や不動産市況の実態などの中国の「経済瑕疵問題」(と、筆者独自にあえて命名しておきます。)の拡大を伴って、何らかの「イベント」を通じて現実にどう露呈していくのか、あるいは隠蔽されていくのかが焦点になるかと思われます。

この中国の経済瑕疵問題が、リーマンショックの時のような腐敗に充ち満ちたやりくちを伴っているとすれば、世界中の投資家に影響が及んだアメリカ発のリーマンショックとは違って、閉鎖的な中国金融市場に限定されるという点はありますが、中国の世界のGDPに占める割合の大きさ(つまり輸出入を現に伴う実体経済の大きさ)から、ことは中国国内だけには留まらず世界経済に大きく波及するものと覚悟をしておいた方がいいでしょうね。
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週間市場概況(8.21.2015)

2015-08-22 09:37:33 | 市場概況
8月21日(金)までの1週間の市場概況です。 ( )内は8月14日比  

◆CME日経先物:18970円(-1615円)OSC33%(-26%)RSI26%(-35%)VR改47%(-110%)

◆日経平均:19436円(-1084円)OSC31%(-25%)RSI26%(-30%)VR改85%(-36%)

◆TOPIX:1573(-91)OSC29%(-30%)RSI25%(-38%)VR改87%(-255%)

◆マザーズ指数:845(-56)OSC28%(-8%)RSI22%(-2%)VR改38%(+2%)

◆東証2部指数:4819(-175)OSC39%(-4%)RSI26%(-7%)VR改79%(-6%)

◆日本10年物国債先物(JGB):148.03円(+17銭) 金利低下

◆信用残評価損益率:買い残-11.048%(-4.491%) 損拡大
          売り残-11.034%(+3.522%) 損縮小 

◆日経平均25日移動平均乖離率:-5.2%(-5.2%)下方乖離転換

◆騰落レシオ(25日間)

 東証1部:81.00%(-35.31%)
 マザーズ:63.05%(-17.73%)
 東証2部:68.69%(-23.83%)

【海外市況】

◆NYダウ:16460(-1018ドル)OSC33%(-27%)RSI20%(-32%)

◆上海総合:3508(-458)OSC48%(-17%)RSI45%(-17%)

◆ドル・円:122.05(-2円27銭)OSC36%(-15%)RSI34%(-27%)↓円高 

◆米10年債利回り:2.05%(-0.14%)RSI36%(-9%)

◆米3ヶ月国債利回り:0.03%(-0.07%)RSI42%(-21%) 
 対10年債スプレッド:2.02%(-0.07%) 3%が好況の目安。

◆VIX指数:28.03(+15.2)RSI82%(+35%)

◆CRB指数:190(-8)RSI25%(-6%) 

◆WTI原油先物:40.29ドル(-2.45ドル)RSI23%(-6%)

◆NY金:1160ドル(+47ドル)RSI69%(+20%) 

ついに、当初は微動+アルファ程度だったマーケットに大激震が走りました。

中国の景気の先行き不透明感と言われているものの実態が、実は、

1.株式市場への当局のあり得ない強制介入
2.唐突な人民元切り下げ=>欧米による人民元売りの流れ
3.天津大爆発=江沢民派の大反逆(?)

といった事実を伴って、中国の共産党一党支配の持つ矛盾と権力闘争を内包した、とんでもない事態を招いているのではないかとの市場の憶測が憶測を呼んでの大激震の開始でした。

この中国の変調に加えて原油や商品市況まで下げが止まりません。天津には中国の原油の戦略的備蓄基地がありますが、ここへの備蓄は事故で停止中。イランやサウジの増産の動きもあるうえに、中国変調からくる世界経済の停滞あるいは後退から直接の影響を受ける新興国経済への懸念も、相乗的に上記の中国経済変調の裏水脈として蕩々と流れ出しております。

それに加えて、9月ではなくとも年内には予定されているFRBによる利上げの開始が、更なる激震をマーケットに与えることの杞憂を先取りしながら、大きなマネーの逆流現象が始まってしまったようです。

こうなると、いわゆるリスクオフへと皆さん一斉に動き出します。今は当座のマネー租界地として、ゴールドは上げておりますが、いよいよ売るものがなくなった時には、リーマンショックの時のようにゴールドさえ手放します。そうなるのかどうか、債券の動きとゴールドの動きを注視しなくてはなりません。

こんな中、FRBは本当に利上げに踏み切ることができるのだろうか? モルヒネ(量的緩和)で痛みを抑えてきたベッドに横たわる患者にモルヒネの投与を中止するばかりか、まずは起き上がって病院内を歩き回って痛みをこらえながらリハビリに励め、というのが利上げなんですけど、そんなことをして本当にこの患者大丈夫なんだろうか??
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週間市場概況(8.14.2015)

2015-08-15 06:49:12 | 市場概況
8月14日(金)までの1週間の市場概況です。 ( )内は8月7日比  

◆CME日経先物:20590円(-60円)OSC59%(-4%)RSI61%(+16%)VR改157%(+29%)

◆日経平均:20519円(-205円)OSC56%(-8%)RSI56%(+3%)VR改121%(+26%)

◆TOPIX:1664(-15)OSC59%(-5%)RSI63%(+6%)VR改342%(+77%)

◆マザーズ指数:900(-8)OSC36%(+2%)RSI24%(+3%)VR改36%(+11%)

◆東証2部指数:4994(-55)OSC43%(+1%)RSI33%(-4%)VR改85%(-3%)

◆日本10年物国債先物(JGB):147.86円(+21銭) 金利低下

◆信用残評価損益率:買い残-6.557%(-1.193%) 損拡大
          売り残-14.556%(-0.732%) 損拡大 

◆日経平均25日移動平均乖離率:+-0.0%(-1.5%)ちょうど線上に低下

◆騰落レシオ(25日間)

 東証1部:116.31%(+15.38%)
 マザーズ:80.78%(+6.37%)
 東証2部:92.52%(+6.31%)

【海外市況】

◆NYダウ:17477(+104ドル)OSC60%(+16%)RSI52%(+29%)

◆上海総合:3965(+248)OSC65%(+15%)RSI62%(+24%)

◆ドル・円:124.31(+9銭)OSC51%(-2%)RSI61%(+12%) 

◆米10年債利回り:2.19%(+0.01%)RSI45%(+4%)

◆米3ヶ月国債利回り:0.1%(+0.04%)RSI63%(+7%) 
 対10年債スプレッド:2.09%(-0.03%) 3%が好況の目安。

◆VIX指数:12.83(-0.56)RSI47%(-2%)

◆CRB指数:198(+-0)RSI31%(+6%) 

◆WTI原油先物:42.74ドル(-1.01ドル)RSI29%(+4%)

◆NY金:1113ドル(+20ドル)RSI49%(+18%) 

中国人民元の切り下げで荒れた週でした。終わってみれば、それまで株価が伸び悩んでいたNYダウは上昇し、伸びすぎていた日経平均とTOPIXは下落。債券利回りとドル・円はほぼ行ってこい状態。

目立ったのは、商品や原油が相変わらず下落モードから抜け出せなかったのに対して、金だけは何とか上昇に転じております。これは、今回の人民元の切り下げが為替や商品需給にダイレクトに影響するという考えではなく、中国経済の変調が本格化するのではないかと、市場は身構えたことを示しております。世の中が波乱モードになれば、安全資産としての金への逃避が始まるという連想ですね。

日本株は新興市場や小型株中心の2部市場が売られております。特にマザーズ市場の不振が目立ちますね。上海市場の持ち直しは人民元安で中国の輸出が復調するとの期待からでしょうか。
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8月8日(土)のつぶやき

2015-08-09 01:09:38 | 株に出会う
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週間市場概況(8.7.2015)

2015-08-08 14:02:41 | 市場概況
8月7日(金)までの1週間の市場概況です。 ( )内は7月31日比  

◆CME日経先物:20650円(+50円)OSC63%(+7%)RSI45%(-12%)VR改128%(-19%)

◆日経平均:20725円(+139円)OSC64%(+4%)RSI53%(-17%)VR改95%(-80%)

◆TOPIX:1679(+20)OSC64%(+4%)RSI57%(-14%)VR改265%(+21%)

◆マザーズ指数:931(-34)OSC34%(-14%)RSI21%(-42%)VR改25%(-45%)

◆東証2部指数:5048(-29)OSC42%(-14%)RSI37%(-40%)VR改88%(-87%)

◆日本10年物国債先物(JGB):147.65円(-2銭) 金利傾向ここ2週間フラット

◆信用残評価損益率:買い残-5.364%(-0.422%) 損拡大
          売り残-13.824%(+1.145%) 損縮小 

◆日経平均25日移動平均乖離率:+1.5%(+0.4%)上方乖離幅若干拡大

◆騰落レシオ(25日間)

 東証1部:100.93%(+3.00%)
 マザーズ:74.41%(-7.76%)
 東証2部:86.21%(-5.85%)

【海外市況】

◆NYダウ:17373(-316ドル)OSC44%(-3%)RSI23%(-15%)

◆上海総合:3717(+53)OSC50%(+6%)RSI38%(+1%)

◆ドル・円:124.23(+30銭)OSC53%(+-0%)RSI49%(-9%) 

◆米10年債利回り:2.18%(-0.02%)RSI41%(+1%)

◆米3ヶ月国債利回り:0.06%(-0.02%)RSI56%(-17%) 
 対10年債スプレッド:2.12%(+-0.00%) 3%が好況の目安。

◆VIX指数:13.39(+1.25)RSI49%(+6%)

◆CRB指数:198(-5)RSI25%(-1%) 

◆WTI原油先物:43.75ドル(-3.02ドル)RSI25%(-4%)

◆NY金:1093ドル(-2ドル)RSI31%(+1%) 

7日の米雇用統計は市場予想にほぼ近かったものの、NYダウは200DMAラインに見事に跳ね返されて下落継続。それに対して、日本の主力市場は円安傾向に支えられ堅調。新興と小型株は対照的に売り込まれております。

それよりも注目すべきは、市場は9月の利上げを先取りする形で、商品(CRB、原油)から資金を急激に引き揚げているようです。チャートを見ても底なしの下落といった感じですね。

一応基本的には、利上げは株式市場にはネガティブに働くので、ダウの低迷は普通に納得できますが、商品については、これまでヘッジファンドがレバレッジを上げて投資してきた新興国市場からの資金の引き揚げの動きが加速していることと、中国を始めとした世界経済の変調からの需要減を見越しての動きかと思います。

米3ヶ月債の金利高騰は、当面のヘッジファンドの資金繰り(レバレッジを上げているので損失もその分膨らみ、借りた資金の返済のために短期資金のショートを起こしやすい)の動きを如実に現しているのではないかと。。

今はまだ日経先物は売り込まれておりませんが、利益が上がっているうちになりふり構わず売られるかも知れません。その時に官製相場の日本市場に、更なる日銀や年金のマネーをつぎ込むことは、まさに世紀の愚作と言えるでしょうね。

いずれにしても当面は、この商品安の動きが、9月の利上げが実現した時までに収束するのか、それとも、更なる資金ショートが生じて、ゴールドなどの即金性の相場にまで影響を及ぼすのか、いよいよ目が離せなくなってきました。
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