こちらは、日本人観光客は大体皆行くという『サハリン州郷土博物館』
元々は、日本統治時代に日本が『樺太庁博物館』として建築した建物だそうでして。
瓦とか使われていて、日本のお城な雰囲気もありますが、純粋に和風というよりも、和洋折衷のどこかモダンな「じゃぽん」風というか、ハイカラさん風というか。
入口前には、狛犬もいます。
元々は、日本統治時代に同市内にあった神社の狛犬を移動させた、という事です。
狛犬の細かい写真は、狛犬ブログの方にて。
この狛犬は、日本最古の石造狛犬(でも石は中国産で作った人も中国人)である東大寺南大門の狛犬の流れを組む、通称「護国系」の狛犬で、新潟の弥彦神社の超有名セレブ狛犬(デザインは築地本願寺を設計した伊東忠太)のコピー、ですな~。
東京の靖国神社にも、同じタイプの狛犬があるそうな。
でも、狛犬っていうよりもかなり「獅子」系ですな~。
当時の神社の建物他は、ソ連占領下に破壊されてほとんど残っていません。
他にも、外には日本庭園風とかもありますが、石仏?とか墓石もあったりしました。
で、立派なワラビ(?)もニョキニョキと。
内部・博物館の展示は、一階部分は自然科学分野・地理や鉱物・生物とかの展示で、二階は歴史関係になります。
カラフトオオカミ?
日本ではすでに絶滅した、ニホンオオカミの近縁種ですね~。
マンボウの剥製は、あまり日本では見かけないよーな。
日本統治時代の生活物品。ヤマハのオルガン~!!
浜松市の楽器博物館にありそうでございますな~。
ソロバン~!!あれ?でも、下の珠が5個あるぞ??
このハリボテの怪獣みたいなものは、オットセイで、当時日ソ合資会社が作られたらしいです。
こちらは、日露戦争で使われた砲台でしょうか?
日露戦争、また第二次世界大戦で敵対した日本とロシア(ソ連)で、当時の歴史を振り返るといろいろと悲惨で、無残凄惨な事も多数あったようで。
でも、「だからロシア人は××」ではなく、それは○○国人とかいう枠を超えた、戦争という行為故に生じる、全人類共通な残虐性、愚かな行為であった、のではないかな?という気がします。
(大体、こーいうのって被害を受けた側はずーっとその傷を持ち続け、主張し続ける←(当たり前だけど)が、加害者側の立場にあるとわりとサラッと流す傾向にありますしな~、どこの国のどこの国民でも)
そんな過去もありましたが、狛犬は今ではロシアの子供たちと仲良く暮らしているようです。