УРАЧКА!!

雑文・駄文なお気楽日記です。よろしゅーに。

昨日もスクーリング

2012-06-24 19:35:33 | 日記

↑ 最近、よりボロボロになっているゴルビー君(と、勝手に名づけてるネコ)


昨日ですが、また引き続き大学のスクーリングを受講して参りました。
今度は、かなり各論になってきましたが、これもまた、よくわかりやすくて身近な例で面白い。
まずは、地元・富士山の話。
富士山は現在、世界遺産を目指しているのですが、これが3度目の挑戦で、以前2回はかなり「惜しい」ところまで行った・・・という事なくて、わりと簡単にすぐ落とされたらしい(笑)
っていのは、ゴミ問題とかし尿処理の問題、とかもあるけど、「富士山」に対する私たち日本人の意識の問題。
富士山についての理解というか教育的な施設とかレクチャーなどがほとんど行われていない、ただ観光気分で登って降りて終わり、というのがほとんど。
さらに、無条件に登山者を受け入れ、それがゴミ問題等にもつながっている、という事。
これはガラパゴス諸島なんかと比較すれば、わかると思うんだけど。
ガラパゴス諸島は、観光に入島する人数を制限、結構高額な入島料がかかり、それが島の自然保護に使われる。
また、完全にレンジャーがつき、その人たちの指示の元、観光を行いかつそれが教育的にもなり、かつ監視ともなる、という風に、「その大切な自然遺産を保護しよう」という意図がみられる、けど、富士山にはそれがない、というあたりが完全にバツをくらったそうだ。
富士山、約一ヶ月に三十万人が登るんだって。
日本人なら、一度は登りたい・・・って思うのだろうねぇ~。
私は、今まであんまり思った事ないんだけど、富士山頂にコケがあるとか(笑)狛犬がいるとか(現代岡崎型狛犬だけど)を聞くと、ちょーっと登ってみたくなる気もほんの一瞬、したりもしたんだが・・・
やはり、止めとこうという気になりました^_^;

さらに、潜在自然植生の話。

潜在自然植生(せんざいしぜんしょくせい、potential natural vegetation)は、植物生態学上の概念で、一切の人間の干渉を停止したと仮定したとき、現状の立地気候が支持し得る植生のこと。
1956年、ドイツの植物学者ラインホルト・チュクセン(Reinhold Tuexen)によって提唱された。
From:wiki

という感じで、人間が本格的に活動を始める前のその昔昔、の自然の植物の状態がどうだったのか?と考えると、日本の場合は照葉樹林だったそうな。
で、欧州の場合はブナ林だったそうな。
で、その潜在自然植生の違い=人間の文化の違い、ともなっている、という説もあるそうな。
なので、同じく照葉樹林世界のブータンや中国、韓国、日本は文化的にも近い、という事だそうな~。着物の文化、筆の文化、等々、なんだそうで。
で、元来のその森林を切り開いて、人間は田畑や家畜を放牧したりとかといろいろ変化を加えてきたので、昔からの森林の姿を探す事は難しい・・・けど、まったくないワケじゃなくて、わずかだけど残されている可能性が高いのが、実は身近な神社の鎮守の森、という事なんだそうで。
神様の森、とずーっと樹齢の古い大きな木が確かに神社には多いけど、これが本来の日本の植生を反映しているのだ、という。
ほぉぉぉぉ~。
でもって、日本人にとって「海岸に松林」っていうのはかなり「自然」というか「違和感」のない光景だと思うんだけど、それが実はかなり「不自然」な状況であった、という事実。
うーむ、銭湯のペンキ絵でも、富士山に海に松原っていうのは定番だし、松がないとなんか寂しいという意見もあったりする。
でも、海岸の松林って本当に昔からあったわけじゃなくて、わりと江戸時代以降のことらしいのです。
海からの風害、塩害を防止するために海岸に木を植える必要はあった、その時に、成長が早く見栄えがよく、塩に強いから、という事でクロマツが選ばれて、先人たちがそれを一生懸命に植えて育ててそれが現在の姿、というわけで。
一見、それが普通で最初から松が生えてるように見えるけど、その裏にはさまざまに手入れをして松を守り育てている人々がいるそうで。
そのため、松林ってほとんど「松」しかない。
ほかの小さい木とかは、人間が早期に処分してしまうため、松しか残してもらえないそうで。
そーいや、先日、三保の松原行った時も、成り行きで(爆)松原の中をサイクリングしたけど、松ばかりで下はほとんどむき出しの土であった。
本当の自然の状態だったら、もっと多様な種類の草や低木や藪とかなんかあったりして、もっとモッサリしているはずだよな~。
手入れがあまり入っていないような、遊歩道とかからハズれたところは、もっともっさりしてるんだけどね。
という感じで、日本の海岸線ってそーいう松原が多いのだが、それが去年の3・11の大震災、津波で、ほとんど松原は津波の威力を軽減させたりという用をなさなかったそうで。
というか、それ以上に津波ですぐもぎ取られた状態になって、津波といっしょに街になだれこんできてかえって被害を大きくしてしまった、という面まであるそうです。
奇跡の1本松、ってニュースにもなってたけど、数万本植えられていても残ったのはわずか1本、それ以外はすべて壊滅・・・したのに比較して、海岸付近にさり気に生えていた、潜在自然植生に近い木々はしっかり生き残ってものが多いそうなんです。
やはり、津波とかの脅威を過去受けていた場所で、それなりに自然に生き残ってきた木々にはそれなりの力があるのでは?という事で。
で、今後、復興にあたり海岸線にまた木々を植えるというケースが出てきたら、また松だけを植えるのか、それとも雑多に見えるが様々なその地にあった木々を選択するのか?というのが、これからの課題のひとつでもあるそうな。
うーむ、まぁ、その昔、松を植えた人々だって、もちろん「それがよかれ」と思い、地域や住民のために松林を作ったんだろうね。
今、山がスギだらけになって、結果花粉症が蔓延したのも人間のせいだけど、それも本来は「よかれ」と思ってやったら、思わぬしっぺ返しになった、という事なんだろうし。
とかとか、すごーく面白い話を沢山聞けました。
午後からは、実際に照葉樹林を形成する木々を見るために、近所の庭園まで行って実地見学。
しかし、私は木をみるよりも、ついつい足元のコケを見てしまうのであった(爆)




キノコ~。
そういえば、シイタケって「椎の木に生える茸だからシイタケ」なんだってね~。
そう言われれば確かに・・・マツに生えるからマツタケだし。
エノキダケは榎木に生えるからなんだって。
・・・じゃ、ナメコはなんだろう??



カメはやはり、アカミミガメでした。


とかとか、すごく面白い講義でした。
また、この先生の講義があったら参加したいですね~。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする