いよいよ、大阪崩壊してきました・・
要するに、施設に入所しているような高齢者はもう見捨てろ、って事でしょうか・・
で、今日はウエストサイドストーリー初日でした。
ウエストサイドストーリーって言えば=1961年公開版、かと思いますが、元々はブロードウェイのミュージカル舞台を映画化したんですよね、1961年版は。
映画祭とかリバイバル上映で、確か2回くらいは見たなあ、結構何回も見れるタイプの映画。
とは言っても、アカデミー賞10部門受賞とか、アメリカミュージカル映画史上TOP3には絶対入る、みたいな、後から情報を得た上でみてるから、どちらかと言うと名作ミュージカル映画の代表、みたいな教材的な感じで見てたんだよね。
音楽の使い方とかカット割とか画面の繋ぎ方とかみたいな感じで。
さすがにリアルタイム世代じゃないしねー。
で、今回のスピルバーグ版。
予告見た範囲ではかなり期待出来そうでしたが・・ズバリ、大当たり〜!!
スピルバーグ、別にそれほど好き好き大好き!って監督ではないんですが、今回はなんか本気を見たぞ!って感じです。
オリジナルはなにせ50年以上前だから技術的には完璧とは言えんわけだが、その当時こう撮りたかったであろう図を、この2022年に完成させてきた、って感じでねー。
とは言え、61年版を綺麗に今の技術で撮り直しではなく、61年以後の社会の空気をプラスしてある、つうか。
そもそも元ネタはシェークスピアのロミジュリでそれを50年代のアメリカの移民人種問題に置き換えたわけだが、今の世でも残念ながら世代の断絶や格差とかの対立要素は残念ながら無くなってはおらず、その対立を煽る事で人気や利益を得る連中もいるわけで。
アメリカ移民の流れを超大雑把に記すと、まずはイギリス正教徒がアメリカにやってきてネイティブアメリカンから土地を奪い町を作り、イギリスから続々仲間を呼び寄せた、で、国は発展していくが人手が足りないため、イギリス以外からも移民が必要となり、南欧系の人々、次に東欧系の人々(ジェット団の面々)中南米系(シャーク団)、アジア系移民、と多様化していくわけで。
で、先に来てる方が取得権を独占したがるわけなんで一番優位にいるのが最初に来たイギリス正教徒白人、ってわけで一部の彼らが後から来た移民達を劣悪な環境低賃金で使う、で、不満を自分達に向けさせないように移民同士で争うように仕向けてくわけで。
61年版より今作の方がその面はちょっと露骨かな〜。
あと、チコのキャラクターの背景がちょっと深くなってたねー。
反面軽くしてたのがジェット団に入りたがってた男の格好した女の子。
このエピソードは今回はほとんど意味はなかったよーな。
あと、主人公トニーの理解者で後見人的役割を男性から女性にした、のが一番の違いかな?
その女性を演じたのが61年版でアニータを演じアカデミー助演賞を獲った人だからのー。
確かベルナルド演じてたジョージ・チャキリスとかまだ在命のはずだが、カメオかなんかで出たのかなー?
出たかったんじゃないか?と思うが。
まー、とにかく今じゃスタンダードとなってるナンバーがキレキレの役者(ダンサー)によって見事にリアルに生まれ変わっていて見応えありましたよー!
衣装や美術なんかも見事だねー!
多分、61年版見てた人からは文句は出ないと思う、俺のウエストサイドストーリーとは違う!的な。
私的に唯一不満だったのは、双方を仲良くさせるためにダンスパーティが開かれて、そこで権力者側のヤツが不良少年達に向かい『お前たちはモルモットだからな』ってセリフがあるんです。
それを聞いた少年達は『ブー、ブー』みたいに豚の真似みたいに鼻を鳴らすのだ。
たしかにモルモットは英語ではギニアピッグではあるが、豚じゃないしブーブーじゃない!!
そこはプイプイでしょっ!!!
と、突っ込んだのでありました^_^;;
で、初日だし結構客入ってました。
私の横に、結構お年な女性が来て、多分シネコンとかには来たことなさそうな感じ。
声出して笑ったり、炭酸缶飲料持ち込んでプシュと言わせたりして、映画慣れしていない様子ではありましたが、ラスト付近では泣いてました。
多分、61年公開時リアルタイムでガチで見ていた年代なんだろうねー。
終わって、劇場内明るくなってから、まだぐしぐししていた彼女に、
『良かったですねー』って声かけたら、『10代の頃何回も見て、真似て踊ったりもして私の青春だった、ほんと良かった』って言ってました。
私が彼女くらいの歳になった時に、そんなように思える映画がリメイクされてるといいなあ〜、と思ったりしてねー。