新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

4月28日 その2 Jazz Vocal Collection/奇跡の競演

2016-04-28 16:18:11 | コラム
小学館さん、有り難う:

そういうCD付きの雑誌を小学館が創刊したとは新聞の広告で知ってはいたが、なかなか入手するまでには時間が取れずにいた。そこに「頂門の一針」で室佳之さんがその雑誌を買われたと知ったので、本日ジムの帰りに大枚500円を叩いて購入した。高田馬場駅前の芳林堂では最後の一冊のようだった。CDの副題には「奇跡の競演」とあったが、こういう”compilation”ものは数多く出ている。

早速PCのBGMとして聴いてみた。最初がエラとルイの”Summertime”。別のCDも持っているし、LP時代にもあった。名演の中に入れても良いだろう。次はエラの”I love Paris”で既に聴いたことがある。3番目のHoliday(断固としてホリデーではないが)の”Yesterdays”は何処かにCDで持っている凄い名唱。4番目のSarah Vaughanの”Lullaby of Birdland”も良いが、これも持っている。次の”How long has this been going on”を歌うCarmen McRaeはただ一人好みではない歌手だが、上手いことは上手い。

5番目は落涙ものでAndrews Sistersの”Bei Mir Bist Du Schon”。この曲というかアンドリュース・シスターズの歌は往年の好みで、方々で中古のCDを探したが発見出来ずにいたので、「小学館さん、よくぞ載せて下さいました」だった。だが、こうやって後期高齢者ともなって聴いてみるとそれほど上手いコーラスでもないような気がしたのは・・・・だった。それに、何故か彼女らが”Bei mir”と歌う箇所に南部訛りが聞こえるのが意外だった。「昔はものを思わざりけり」だったのかも。

7曲目のHelen MerrillはBrownyの伴奏が良すぎるので評価してこなかったが、こうやって聴くと「案外上手いじゃないか」となった。8曲目のAnita O’dayの”Love me or leave me”は矢張り「凄い」という部類。8曲目のChet Bakerと最後のNat King Coleはあってもなくても同じというのが偽らざる評価。粟村政昭氏がいみじくも言われた「何で男性のヴォーカルのアルバムは人気がないのか」にあらためて賛意を表する次第だ。

でも、ジャズヴォーカルに少しでも興味か関心がおありの向きには「500円はお買い得」としてお勧めしたい好企画ではある。

自民党のオウンゴール

2016-04-28 15:39:02 | コラム
安倍内閣の危機か?:

28日の産経の阿比留瑠比の「極言御免」には、宮家邦彦氏の”あるニュースキャスターがジャーナリズムの最大の役割を「権力を監視する『ウオッチドッグ』であること」と述べていたことに強い違和感を表明する”とあった。”watchdog”などとは懐かしい言葉で、こんな重大な場合でなくても、軽く皮肉をい言う時にでも使っていた記憶がある。私も宮家氏が指摘されたような違和感を禁じ得ない。ジャーナリズムというかマスコミの思い上がりともとれる表現だ。

昨夜参加したある勉強会でも「我が国のマスコミのように妙な反権力感覚に酔いしれているのは奇観だ。アメリカの有名紙のようにハッキリと何党を支持すると言うような立場を表明した記事を書く方が解りやすい」という我が国のマスコミ批判をする人がいた。私のこの方のようにマスコミと言うべきかジャーナリズムと言うかどうかは別として、これまでにウオッチドッグ的にマスコミ批判をしてきたつもりだ。

何となく焦点がぼけたような議論から入っていったが、私が言いたかったことは近頃の週刊文春と週刊新潮の特ダネ的特集記事ではこの「監視役」ないしは「お目付役」を通り越した時の権力者と内閣の大小の問題点を殊更に採り上げて、監視すると言うよりも寧ろ貶めようとしているのではないかとすら思わせてくれる点が見える。私はこのやり方は一般受けするだろうが、少なくとも参議院選挙だけは確実に迫りつつあるこの時期には、罪なき一般の有権者乃至は無党派層に反安倍内閣と反自民党の機運を醸成するのではないかと恐れている。しかも、民進党以下の野党は小躍りしてその波に乗ろうとしているので、私には彼らにはその意図すらあるのだと感じさせるのだ。

確かに安倍内閣の閣僚には甘利元大臣に代表されるような失態もあるし、マスコミ好みの高市総務相のような「誤解」されやすい発言もあった。また宮崎謙介を最悪の例とする醜態や大西某のようなデタラメを言えば、ウオッチドッグに噛みつかれてしまうのは自明の理だ。そこにこの度は私でも遅きに失したと思ってしまう熊本大地震の「激甚災害指定」の閣議決定の遅れもある。それだけではなく、あの松本文明の失態があってはドッグどもの思う壺ではないのか。全て自民党の「オウンゴール」ではないか。相手に得点能力がないからと言って軽く見ていては駄目だ。慢心しているからそういう目に遭うのだ。

私はドッグどもは本気で安倍内閣を追い落としてあの悪夢だっただけではない、我が国を景気回復は言うに及ばすあらゆる面で劣化させ、日米関係を悪化させた民主党政権というのか民進党中心の野党連合に政権を取らせようと企んでいるとしか思えない。あの3年有余の間にどれほど我が国が退化し、慰安婦問題等で世界で晒し者になったかを考えるべきだ。彼らはそれを望むのか、それが監視役の役目だとでも認識しているのかと問いたい。

先日も畏友尾形氏と語り合ったのだが、「安倍総理が我が国の史上最高最善の政治家であるか否かは知らない。だが、現在の議員の中では望み得る最高にして最善の総理大臣ではないのか」との点で意見が再度一致した。その総理が背負っておられる我が国の命運とその内閣を危うくするようなことが監視役の務めなのかと彼らに問いたい。務めさえ果たせば「お国のこと」などどうでも良いのかと尋ねたいのだ。安倍内閣を危機に陥れることが彼らの役目だとでも思っているのか。