NHK教育テレビの「知る楽」と言う番組を見ていて、ふと思った事がある。
それは、フォークシンガーの高田渡さんの初期の代表曲でもある「生活の柄」の事だ。
この歌は、詩人「山之口貘」の詩に、渡さんが曲をつけて歌っていると紹介されているのだが・・・・
実際のところは、原曲があり、その原曲と言うのは(多分)
ニュー・ロスト・シティ・ランブラーズ(THE NEW LOST CITY RAMBLERS)が歌っていた、
「When I'm Gone」と言う曲で、
作曲は、オリジナル・カーターファミリーの、A.P.カーターさんだ。
実は、渡さんは、日本の詩人の詩とアメリカのフォークソングのコラボ?の名人!
この事は、渡さんの1stアルバム「ごあいさつ」('71)の三橋一夫さんの解説文にも、
「たどって行くと唖蝉坊の何とかという演歌の詩は、
ウディーガスリーの何と言う曲のメロディーで歌えます・・・・
あとで聞いたところでは、いかにも現代っ子らしく、
手で写すのはめんどうくさくて、すぐさまガスリーの曲にはめ込んでみたら
うまくはまってしまったので、調子にのって、次から次へはめてみたという次第・・・
こうして「しらみの旅」などが誕生した・・・・・」
と書いてある。
でも、自分がこの原曲を知ったのは、渡さんからではない。
「フィールドフォークVol.1」と言うLPレコード('73)に収録されている
「海に向って」と言う歌だった。
訳詞は、笠木透さん。
笠木さんは、第1回中津川フォークジャンボリーの仕掛け人で
「我夢土下座」と言うグループで活動している人だ。
歌っていたのは、我夢土下座+ナターシャーセブン+山本よしき。
だから「生活の柄」を、始めて聴いた時は、多少違和感を感じたものだ。
でも、よく調べると渡さんの「生活の柄」('71)のほうが先に出ているのだが・・・
自分が渡さんにのめり込んだのは、横浜の大学に通うようになってからなのだ。
当時は、勉強よりも、音楽三昧?で、「ぴあ」をみて、
渋谷や吉祥寺のライブハウスに、足を運んだ思い出がある。
丁度、渡さんが「バーボン・ストリート・ブルース」('77)を発表した頃だ・・・・
と言う訳で、「生活の柄」と「海に向って」の歌詞カードはコチラ↓
「生活の柄.pdf」をダウンロード
「海に向って.pdf」をダウンロード
ちなみに、「生活の柄」の山之口貘さんの原詩はコチラ←から!!!
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