読書。
『私たちの地球は耐えられるのか?』 ジル・イェーガー 手塚千史訳 松本聰解説
を読んだ。
著者はオーストリアの、私たちの生活の持続可能性を研究している人。
持続可能性っていう言葉はロハスという言葉が登場して以来、
たまに耳にしたり目にしたりする言葉ですよね。
今のままのライフスタイルで、食料や水、石油などを消費していくと、
どんな未来が待ち受けているか。それは破局なのです。持続不可能。
そんな観点での言葉が「持続可能性」というものなのです。
どうやったら、今の世代そして、この先の世代が生き延びていけるのか。
本書の4章、5章で語られているのですけれど、これがまた難しくて
よくわかりませんでした。取り扱っている問題そのものが複雑なので、
簡単に表現できるしろものではないのでしょう。
それでも、これから、こういう見方でもっとわかりやすい本が出版されることを
望みます。持続可能性の研究が進めば、もっと具体例をまじえた論じ方
ができるのではないかな。
1章~3章までは、現在の地球の、いかに消費が過ぎるか、
自然に無理をかけているかを、データに依拠しながら説明してくれています。
ここまで書いてもらったら、
「地球の温暖化は人間のせいじゃない、太陽活動によるものか、
地球の気候変動のサイクルによるものだ」などとのんきなことは言えなくなります。
そんなことをいう研究者がいたとしたら、
それは象牙の塔(現実からかけ離れた夢想の世界。
学者が閉じこもる研究室の比喩)なんでしょうね。
こういう、ずばっと言ってくれる本が出てきて、
欧州(特にドイツに関する記述が多い)の研究の現状なんかを
知らしめてくれると、ほんとにもう瀬戸際だなという気がします。
また、人口の増加は今がピークというわけではなくて、
これからも増加の予想が立てられています。
そんな、悪化していく状況を知りながら、現在の危機までも感じさせられると、
焦りを通り越して、なんらかの働きかけをしなければならないかな、なんて
思ったりします。
僕個人で言うと、車の利用を数年前に比べると少なくしています。
二酸化炭素の排出を少なくしている。
でも、これくらいなんだよなぁ。何かの本で読んだけど、
やっぱり企業が取り組まなければ、よくならないみたいです、環境問題は。
国が枠組みを作って、環境にやさしくすることで利益を得られるように
なったなら、それは環境革命とよべるくらいの大きなムーブメント
になるのかもしれません。
また、持続可能性学ってものが大切になってくると最後の方に
書かれているのですが、これ、大学でも持続可能性学部とかが
そのうち作られるということですよね。
大事な学問だし、義務教育にも取り入れたらどうだろうと思いました。
ちょっと難しい本ではありますが、
前半の、環境問題の現状はわかると思います。
大学生以上が読むといいのかもしれませんが、
意欲的な高校生もどうぞ。
ちなみに、この本は2008年12月に発行されたものなので、
まだ古くはないです。
『私たちの地球は耐えられるのか?』 ジル・イェーガー 手塚千史訳 松本聰解説
を読んだ。
著者はオーストリアの、私たちの生活の持続可能性を研究している人。
持続可能性っていう言葉はロハスという言葉が登場して以来、
たまに耳にしたり目にしたりする言葉ですよね。
今のままのライフスタイルで、食料や水、石油などを消費していくと、
どんな未来が待ち受けているか。それは破局なのです。持続不可能。
そんな観点での言葉が「持続可能性」というものなのです。
どうやったら、今の世代そして、この先の世代が生き延びていけるのか。
本書の4章、5章で語られているのですけれど、これがまた難しくて
よくわかりませんでした。取り扱っている問題そのものが複雑なので、
簡単に表現できるしろものではないのでしょう。
それでも、これから、こういう見方でもっとわかりやすい本が出版されることを
望みます。持続可能性の研究が進めば、もっと具体例をまじえた論じ方
ができるのではないかな。
1章~3章までは、現在の地球の、いかに消費が過ぎるか、
自然に無理をかけているかを、データに依拠しながら説明してくれています。
ここまで書いてもらったら、
「地球の温暖化は人間のせいじゃない、太陽活動によるものか、
地球の気候変動のサイクルによるものだ」などとのんきなことは言えなくなります。
そんなことをいう研究者がいたとしたら、
それは象牙の塔(現実からかけ離れた夢想の世界。
学者が閉じこもる研究室の比喩)なんでしょうね。
こういう、ずばっと言ってくれる本が出てきて、
欧州(特にドイツに関する記述が多い)の研究の現状なんかを
知らしめてくれると、ほんとにもう瀬戸際だなという気がします。
また、人口の増加は今がピークというわけではなくて、
これからも増加の予想が立てられています。
そんな、悪化していく状況を知りながら、現在の危機までも感じさせられると、
焦りを通り越して、なんらかの働きかけをしなければならないかな、なんて
思ったりします。
僕個人で言うと、車の利用を数年前に比べると少なくしています。
二酸化炭素の排出を少なくしている。
でも、これくらいなんだよなぁ。何かの本で読んだけど、
やっぱり企業が取り組まなければ、よくならないみたいです、環境問題は。
国が枠組みを作って、環境にやさしくすることで利益を得られるように
なったなら、それは環境革命とよべるくらいの大きなムーブメント
になるのかもしれません。
また、持続可能性学ってものが大切になってくると最後の方に
書かれているのですが、これ、大学でも持続可能性学部とかが
そのうち作られるということですよね。
大事な学問だし、義務教育にも取り入れたらどうだろうと思いました。
ちょっと難しい本ではありますが、
前半の、環境問題の現状はわかると思います。
大学生以上が読むといいのかもしれませんが、
意欲的な高校生もどうぞ。
ちなみに、この本は2008年12月に発行されたものなので、
まだ古くはないです。