TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

式による説明3

2010年08月17日 10時33分08秒 | 数学


T 5n+10が5の倍数だということを言うにはどうしたらいいのだろうか?」

S「・・・・・・・」

T「では、5つの連続した整数の和に注目してみよう。」

T「一番小さな数を1,2の他に14,21で考えて、表にすると・・・。」

 

(板書で確認)

 

 n n+1 n+2 n+3 n+4
n=1 1 2 3 4 5 1+2+3+4+5
n=2 2 3 4 5 6 2+3+4+5+6
n=14 14 15 16 17 18 14+15+16+17+18
n=21 21 22 23 24 25 21+22+23+24+25

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


T「ここで、1+2+3+4+510 だけど10は5の何倍?」

S2倍」

T「他の場合もかんがえてみよう。2+3+4+5+620=5×4だね。表に書き込むと・・・。」

(板書で確認)

 nn+1n+2n+3n+4
n=1 1 2 3 4 5 1+2+3+4+5=15=5×3
n=2 2 3 4 5 6 2+3+4+5+6=20=5×4
n=14 14 15 16 17 18 14+15+16+17+18=80=5×16
n=21 21 22 23 24 25 21+22+23+24+25=115=5×23

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

T「5の3倍、4倍、16倍、23倍となっているけど、3,4,16,23って?」

S「あ、まん中の数」

T「そうだね。では真ん中の数を表す式は?」

Sn+2」

T「すると5n+10が5の倍数ということをはっきりさせるために、一手間かけよう。」

T5n+10・・・・。何だろうね。」

S「あ、5(n+2)になる。」

T「そうだね。ふつうの分配法則の逆になっている。5をかっこの外にくくり出すというんだ。これでどうして5(n+2)が5の倍数といえるの?」

S「5×(n+2)で5×(真ん中の数)になっているから」

T「いいね。では、教科書の説明を読んでみよう。」

こんな風に指導した。

コメント
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