TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

割合、%の指導

2010年09月22日 18時40分57秒 | 数学
 先週、学校に。数学の試験一日前ということで、いつもの水曜日ではなく火曜日に行った。主に2年生からの質問。連立方程式の応用問題だった。とくに質問されたのは、案の定、速さと時間などがからむ問題。図解して教えると分かってくれた。ところが分からないのは%の問題。%が出てくると、複数人の生徒が分からないと言う。

 %の前に「割合」が分からないらしい。
(くらべられる量)÷(もとにする量)=(割合)
などと割合の定義を紹介しただけでは分かってくれない。


事例1
 いきなり%を教える。300円の50%が60円だとか何とか適当に答えた生徒に・・・。
T「天気予報だよ。雨が降る確率80%だ。傘は持って行く?」
S「持って行く」
T「50%だったら?」
S「持って行く」
T「50%ってどういうこと?」
S「半分」
 こうして、%からいきなり入って、%のおおよその量の感覚をつかませた。
 20%の話しや10%の話しもして、円グラフで図解もしておく。

T「では、300円の50%はいくら?」
S「150円」

 このあと消費税の話しに持って行く。
T「300円の5%は?」

 50%で150円と答えられれば、5%は簡単。何となく
S「15円」
T「だから300円のものを買うと15円税金だ。」
T「100円ショップで300円買う。つまり3品買うと315円払うね。」

だんだん%に対する感覚ができる。
T「買ったものの値段を100%と考える。つまり100と考える。」
T「300円が100%。1%は3円だ。だから、5%は15円」

 1%あたりの量の出し方を教える。
T「x人で5%増えたら、全部で何人になるか、xの式で・・・」

 このあとxを100で割って、xの1%はx/100 それが4%増えたから、全部で104%になるので
xの4%増は (x/100)×104 つまり(104/100)x と教えた。
割合の感覚が分からない生徒には、これがいいようだ。

つまり
(もとにする量)÷100 ×(%)=(比べられる量)

(もとにする量)×(割合)=(比べられる量)の公式が使えるにはもう少し理解が深まらないと難しい。

第一、「比べられる量」と「もとにする量」の区別がつかないのだ。
補足、この生徒は先週、1次関数の「変化の割合」も良く分からなかった。


事例2、次は食塩水の濃度の問題  つづく














コメント
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