TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

割合%の指導つづき

2010年09月27日 10時35分38秒 | 数学
 試験前の補充教室。割合%の指導。2年生、連立方程式の利用。食塩水の問題。
理科では以前食塩水の濃度を授業でやっていたが、最近はやらなくなったらしい。
そのためか、しばらく数学の教科書からは食塩水の問題は消えていた。わずかに問題集に残ってはいたが。
指導要領の影響からか「発展」や「話題」というかたちで扱われるようにはなった。


まず基本事項の復習から
10%の食塩水は100g中10gの食塩が溶けている食塩水のこと。

ここで、あえて (比べられる量)=(もとにする量)×(割合)を使わずに教える。

 例えば、濃度8%の食塩水300gに溶けている食塩の量は、300g×8%=300g×8/100 とはしないということ。
理解が出来ている生徒にはこれでよいが、そういう生徒は分かっているのでここは質問に来ない。

 質問に来る生徒は割合や%のことが分かっていないので、「1あたり量」で教える。
ここでは1gあたりの食塩の量を確認する。

T「8%の食塩水300gに含まれる食塩の重さは?」
S「・・・」
T「8%の食塩水というのは100g中に8gの食塩が含まれている、溶けている、食塩水のこと」
S「はい」
T「ではこの食塩水200g中には何gの食塩水が含まれている?」
S「16g」
T「正解。どうして?」
S「200gは100gの2倍だから、食塩も2倍になる」
T「その通り。では300gでは?」
S「24g」
T「そうだね。では何で、300×8/100なんて書いてあるの?(例題文をさす)」
S「・・・」
T「8%の食塩水というのは100g中に8gの食塩が含まれている食塩水のこと。では1gの食塩水には何グラム?」
S「0.08g」(分からなかったら、100g→1g 8g→?g と説明する)
T「正解。式は?」
S「8÷100」
T「すると、300gでは」
S「0.08×300=24(g)」
T「その通り、0.08=8÷100=8/100だから、8/100×300となる
  これを300×8/100と書いてるだけだと思うこと。あとで分かってくる」

こうして xg中の食塩の量は(8/100) × x と教えて行く。もちろん0.08xでもよいし、x×8/100でもよい。

前回は「1%あたり」を使って教えたが、食塩水問題は「1gあたり」から導いてあげると良いと思う。






コメント
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