TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

規則性の問題3

2010年11月04日 10時02分08秒 | 数学
 規則性の問題は、数が規則に従って並んでいて、n番目の数をnを使った式で表せというのがほとんど。
 で答えになるnについての式は、nの1次式かせいぜい2次式どまり。
そこで、どうしても解けないときは、いきなりnの2次式だと思って

n番目の数mを表す式を 

とおいてしまう。

あとはn, mを代入して、a, b, cを求めれば良い。

やってみよう。
例えば 1,3,5,7,9では
n=1のときm=1 であるから、 1=a+b+c     (1)
n=2のときm=3 であるから、3=4a+2b+c   (2)
n=3のときm=5 であるから、5=9a+3b+c   (3)

3元連立方程式である。
(2)   4a+2b+c=3
(1)   a+b+c=1   で、(2)-(1)から 3a+b=2   (4)

(3)   9a+3b+c=5
(2)  4a+2b+c=3 で、(3)-(2)から 5a+b=2    (5)

(5)-(4) から a=0
これから、 b=2, また、c=-1

したがって、m=2n-1

mがnの2次式でなくて、1次式になっていても、

とおけば、結果が出てしまう。

高校入試では、3次式はほとんど出さないから、これで十分なのだ。

これのおもしろい応用例があった。夏の講習会を手伝ったときだ。
つづく



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする