ずっと前から悩んでいた問題。
「一般項が整式である数列について、その数列の次数は、階差数列の次数より1だけ高い」
いろいろ証明を試みたが、いつも失敗。うまい方法はないものかと考えていた。ようやく考えがまとまり、証明ができそうだ。先日の規則性の問題で、思い出したわけ。
どういうことかというと、
数列{an}の一般項anがnの整式で表されるとき、{an}の階差数列を{bn}として、bnの次数をpとすると、anはp+1次の整式である。
階差数列{bn}とはbn=an+1-an で求められる数列のことである。
この逆は簡単。
数列{an}の一般項anがnの整式で表されるとき、{an}の階差数列を{bn}として、anの次数をpとすると、bnはp-1次の整式である。
an=c0+c1n+c2n2+....+cp-1np-1+cpnp とすると、
an+1=c0+c1(n+1)+c2(n+1)2+....+cp-1(n+1)p-1+cp(n+1)p である。
bn=an+1-an ついて、an+1、anのp次の項はともに、cpnp であるから、p次の項が消えて、bnはp-1次の整式となる。
(bnのp-1次の項が0でないことにも触れねばならないが、ここでは省略する)