授業が再開され、大学も元の落ち着きを取り戻したが、大学紛争のあと
卒業単位などの条件がだいぶ緩和された。数学科では卒業論文が必修では
なくなった。
代数学の講義を担当していた先生も講義の方法を変更し、自主ゼミの
Artin のGalois Theorem を読むことになった。自主ゼミに参加した学生が
皆の前で講義を行い、先生がまとめをするという形式になった。
テキストはなく、自主ゼミで使った本の中の定理をガリ版印刷で学生に
配って行った。ガリ版の原稿作りは私が担当し、皆で印刷した記憶がある。
私も皆の前で講義をしたことがあった。
こうして難しい代数学2という科目はなんとか単位が取れたが、内容
はさっぱりであった。始めからわからないことだらけであった。
次回から疑問やその疑問が解けていった過程をアップする予定。
つづく