イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

古い仕掛け

2012年03月05日 | Weblog
父親が残した古い仕掛け。
あまり船での釣りを教えてもらわなかった僕は、残されたこの仕掛けを考古学者が古代人の生活を分析するように調べながら、真似をしながら釣りを続けてきた。
しかし、うぬぼれているわけではないが、もう、この史料がなくてもある程度の成果を手に入れる自信もついてきた。10年以上経たナイロン糸は劣化をしているかもしれないし、このあたりで処分しようと考えた。

この仕掛けを作った父親には申し訳ないが、これもひとつの親離れだ。
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「ニューヨークから来た猫たち」読了

2012年03月05日 | Weblog
椎名誠 「ニューヨークから来た猫たち」読了

椎名誠の私小説風の小説だ。以前に読んだ、「帰っていく場所」と同じように作家である主人公が日常の出来事を淡々と綴っている。「帰っていく・・・」よりも少し前に書かれた小説のようだ。エッセイとはちがい、作家の小説の文章は本当にゆったりした時間が流れているような印象をもつ。
週末に、群ようこが原作の「かもめ食堂」というビデオを見たが、「本の雑誌」関係の作家というのは、小説を書くとゆったりした時間の流れが印象の作品になるようだ。まあ、二人とも相当な歳になっているのだから、人間が円くなってきてそれが作品に反映されるのかもしれない。

作家の日常だから、一般人の日常とは少々違うところがあるが、たとえば、僕がこんな風に自分の日常を綴るとどうなるだろうか。電車の中であぐらをかいているバカ高校生に怒り、汗臭口臭おじさんに怒り、すぐに遅れるJRに怒り・・・とどうも最近は怒ってばかりになってしまうかもしれない。なぜか、電車の中で怒ってばかりだ。まだまだ人間が円くなっていないんだろうな。

もうちょっと、歳相応の思考で生きなければ・・・。
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