イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「酒恋うる話」読了

2013年01月01日 | Weblog
佐々木久子 「酒恋うる話」読了

作家、評論家、漫画家、俳優。数々の著名人の酒にまつわるエッセイ集だ。
編者は「酒」という雑誌の創刊者で、「越乃寒梅」を幻の銘酒にした仕掛け人だそうだ。
その雑誌に掲載されたエッセイが1冊の本にまとめられている。昭和54年の出版とあって、寄稿している作家は明治から昭和の戦前生まれの人ばかりだ。
作家などの著名人ということと、この時代の人々ということで、なんともおしゃれで「男」の酒の呑み方が綴られている。
男が一番かっこいい時代だったと改めて思い知らされる。

やっぱりお酒は静かに飲むものというのは同感で、宴会という席で別に気が合うわけでもない人に無理やり注がれるぬるくなったビールほどまずいものはない。

そしてワインより日本酒が美味しい。自分で釣ってきた魚を肴にして日本酒を飲むというのがいまのところ一番おいしいのだ。
できれば店員通路で売っている1升1000円のお酒を卒業して、もう少し出所のっしっかりしたお酒を飲める身分になりたいものだ・・・。

年末年始に読む本としては最適な1冊であった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする