岡本かの子 「家霊」読了
この作家は岡本太郎のお母さんだ。
何かの本でこの短編集に出てくる「鮨」というタイトルの小説の話が載っていた。物を食べる光景の表現がすばらしいということだった。
昭和14年に亡くなったということなので著作を見つけるのは無理だろうと思っていたら、文庫が出版されていた。
読んでみると、“食べる”シーンの表現は絶賛されるようなものではないような気がしたが、何気ない日常に少しだけ割れ目を入れた切り口は純文学のはしりのようなものであったのだろう。
4編のすべての主人公が女性であるのは大正デモクラシーの現われか、この時代の女性の強さというか、これから自由に生きるのだという強さがにじみ出ている。
著者の生まれは明治22年。蓮様より4歳年上なだけだ。蓮様も花子さんもこの時代を生きた強い女性であったが、著者も来るべき新しい時代を切り開いた女性だったのだろう。
お互いの著作や人となりも目にすることがあっただろう、それぞれどんな印象を持ったのだろうか。
文明の発展と相まってものすごい期待がみなぎっていた時代がうらやましいと思える。今の時代、将来にこれほどの期待を持つことができるだろうか。それとももっと若い人たちはやっぱり無限の期待をもっているのだろうか。
この作家は岡本太郎のお母さんだ。
何かの本でこの短編集に出てくる「鮨」というタイトルの小説の話が載っていた。物を食べる光景の表現がすばらしいということだった。
昭和14年に亡くなったということなので著作を見つけるのは無理だろうと思っていたら、文庫が出版されていた。
読んでみると、“食べる”シーンの表現は絶賛されるようなものではないような気がしたが、何気ない日常に少しだけ割れ目を入れた切り口は純文学のはしりのようなものであったのだろう。
4編のすべての主人公が女性であるのは大正デモクラシーの現われか、この時代の女性の強さというか、これから自由に生きるのだという強さがにじみ出ている。
著者の生まれは明治22年。蓮様より4歳年上なだけだ。蓮様も花子さんもこの時代を生きた強い女性であったが、著者も来るべき新しい時代を切り開いた女性だったのだろう。
お互いの著作や人となりも目にすることがあっただろう、それぞれどんな印象を持ったのだろうか。
文明の発展と相まってものすごい期待がみなぎっていた時代がうらやましいと思える。今の時代、将来にこれほどの期待を持つことができるだろうか。それとももっと若い人たちはやっぱり無限の期待をもっているのだろうか。