イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

住金一文字釣行

2024年07月21日 | 2024釣り
場所:住金一文字
条件:大潮4:21満潮 11:39干潮
釣果:チヌ2匹 アイゴ4匹 木っ端グレ1匹

今年の夏も暑い。今日の和歌山市の最高気温は32.7℃だったそうだ。(昨日は33.4℃だったので少しは涼しかったはずだが・・)
昨日は住金一文字沖で飲ませサビキをやってみてトンガの鼻の草刈りに参加するつもりであったが午前2時半に起きてみるとかなりの風が吹いている。夏の朝にこんなに風が吹いているというのはめずらしい。リアルタイムの友ヶ島灯台の風速は10メートルになっていた。天気図を見てみてもそんなに風が吹くような感じではないがとにかくこれでは船を出すことはできない。もう一度布団に戻ってからトンガの鼻へ向かう。



今日は新しい道具として左利き用の鎌を持ってきた。



いつもは剪定用のハサミを借りて道のわきのアセを切り倒しているだけだがそれも毎月やっていると気温が高くなってきてもそんなに茂ってはきていない。
これを使って道に設けられた階段の周りに生えている雑草を刈ってやろうと考えたのだ。鎌も借りることができるが右利き用ではまったく使えない。世の中、ジェンダーレスとかセックスレスとか身体的な差別はダメだなどと叫ばれているけれども、左利きの人たちが使いやすい道具は少なく値段も高い。物差しも60年間、どうも使いにくいなと思っていたら、あれも右利き用に目盛りが打たれているというのを最近知った。日本には左利きのひとが約1割いるそうだが、この数字は性同一性障害のひとよりもはるかに多いだろう。社会はもっと左利きの人に親切にすべきだと僕は思うのだ。

午前9時に集合であったがすでに暑い。最初にとりかかったところは谷になっていて風が全く吹かず汗が噴き出してくる。おまけに蚊がいっぱいだ。耳の周りで高周波を発しているので気持ちが悪い。その時に蚊取り線香を持ってくるのを忘れていたことに気がついた。正確には、そういえば草刈り用に買っていたじゃないかというのを思い出した。もう、あとの祭りだ。ダメもとでダニ除けにと思って持ってきていたドクダミスプレーを頭の周りに吹き付けてみると、これは明らかに効果があった。こんなものは大した効果がないだろうと思って作ってはみたものの使わずに置いていたが、「らんまん」の物語は嘘をついていなかったのである。


翌日はNさんたちと住金一文字へ。この暑さで防波堤に乗っての釣りというのは地獄でしかないと思うのだが、せっかく誘ってくれたし、こいつは気候のいい時にしか来ないのかと思われるのも嫌だし、なにより、先週はイサギと真鯛が釣れたというのだから暑いからといって尻込みしている場合ではない。二日連続でこんな炎天下のなか行動をすることができるのもあと数年しかないだろうし・・。

集合時刻は午前6時。もっと早くてもいいんじゃないかと思うが郷に入っては郷に従えだ。
その前にカブトムシの調査だ。昨日、ブルーベリーの木に逃げ遅れたカブトムシを見つけたので今年もいっぱいいるんじゃないかと思ったら1匹もいない。そういえば去年はクヌギの木から樹液が溢れるように出ていたが今年はまったくそれがない。



空気にもあの甘酸っぱいような匂いが感じられない。まあ、獲ったからといって何をするわけでもなく、姿を見たかっただけなのであっさり森を抜けだしエサ屋に向かって午前5時半に港に戻ってきた。

イサギと真鯛が釣れるポイントはパイルの横だそうだが、船が着く場所からは距離があるし、Nさんともう一人のゲストが入るだろうから僕は前回の場所に入った。あそこでイサギが釣れるのならここでも釣れるだろう。と、いうのは甘かった。
撒きエサを投入して潮の流れを見てみるとほとんど動いていない。おまけにわずかな流れは当て潮だ
水温が高すぎるのか、エサ取りもいない。しかし、今日で5回目の住金一文字だが、過去4回とも獲物を持って帰っているので今日も必ずアタリはあるだろうとエサを撒き続ける。
少し状況がよくなったか、水面下にウマズラハギが見えてきた。同時にフグも増えてきた。これがいなくなると大きい魚が集まってきたサインだ。そしてその通りなった。勢いよくウキが入ったあとに上がってきたのは40センチほどのチヌであった。
その後はフグのあとにアイゴやチヌが喰ってくるという感じであった。前回、前々回に比べて明らかに見えている魚が少ない。anothreNさんの話では、大潮がよくないのかなとのことであった。引き潮になっていくので流れは基本的に陸に向かう。どちらかというと沖に向かってしっかり流れてくれるというのは確かに必要だと思う。
フカセ釣りは撒きエサと刺しエサの同調が大切というが、まったくその通りで撒きエサの筋の中に仕掛けが入っているとアタリがある。そういうのが高い位置から俯瞰して見えるのではっきりわかる。



少し棚を深くするとチヌが喰ってくるし、まったく教科書通りの釣りの展開になる。これを南紀の磯で実践することができればもっと魚を釣ることができるのにと悔しくなる。

AnotherNさんの竿を畳む姿が見えたので僕もそれを機に午前11時前に終了。



しかし、今日も暑かった。Nさんたちはその後も釣りを続けていたので1時間近く防波堤の上で待ち続けたのだが隠れるところがない。

 

この時間は風が吹いていたのでそれでもまだましであったけれども朝一は風がまったくなかったので仕掛けをセットしているだけで汗が噴き出してくる。
もう、この時点で、やっぱり今日は来てはいけない日だったのだと悔やんでしまうのだが、その反面、今日、耐えることができれば僕もまだまだやれるのだというある意味実験的な場にもなるのだと自分を奮い立たせた。

2日連続炎天下の中での活動を乗り越えられたというのは確かにある意味自信になった。Nさんたちは僕よりも7歳年上だが、もっとタフな釣りや遊びをやっている。明らかにこの人たちとは体力的に劣っていてかなわないと思っていたが、昨日と今日は対等にやれたではないか、まだまだ僕もやれるぞという自信である。
体重も久々に70kgを切っていた。これもいい傾向だ。



夕方からは魚のアラを捨てるために港に行き、ついでに花火を鑑賞する。そうはいってもやっぱり疲れているのか、半分くらいの写真はピンボケであった。




翌月曜日、花火を見に行くと寝る時間が遅くなり翌日の出勤は辛いなと思ったので休みを入れていた。ちょうど船舶検査の通知が来ていたのでこの日予約を入れていたのである。平日に休むためには何かと理由が必要である。
検査は知床の事故のあと、かなり厳しくなったと聞いていたがいい人に当たったのか10分ほどで終わってしまった。ライフジャケットの反射板が欠落しているとか、消火器が古すぎるとかという指摘があったけれども改善の指示もなく、「ほかの人には言わんとってね。」とすんなり合格にしてくれた。



次を急いでいるのか、この暑さではやる気も起きないのか、どんな理由でも簡単に終わってくれるのはありがかった。
検査が終わって免許の更新へ。ここも5分も待たずに新しい免許証ができあがった。

 

土日の休日にはなれつつあるが、平日にしかできないことも多いのである意味不便だ。
3日間、やっぱり疲れた・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする