イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

雑賀崎沖釣行

2024年02月13日 | 2024釣り
場所:雑賀崎沖
条件:中潮8:46満潮
釣果:アマダイ3匹

定年退職前1回目の連休の最終日も天気がよい。昨日の安息日に続いて今日も安息日にしようと思っていたのだが、あまりにも天気がよいので釣りに出た。気がつけば半月も小船を動かしていない。昼前から風が吹くという予報だったが、それまでなら小船でも大丈夫だろう。
いつものところでアオイソメを買い午前6時半ごろ港に到着。チルトの調子が悪くて、今日もきちんとエンジンが下がり切るかどうかが不安だったのでとりあえずはエンジンを始動させてから必要な機材を大きい方の船から移そうと考え、チルトのスイッチ入れると、うんともすんとも動かない。とうとうチルトモーターが死んでしまったか、それともバッテリーが死んでしまったか・・。仕方がないので大きい方の船で出港した。



ポイントは10日に釣った場所から少し北だがほぼ同じ場所だ。



今日は竿を3本持ってきた。潮が流れなかった場合、キャスティングで広範囲を狙ってやろうと思っている。それにエサ取りがまったくない釣りなので間違いなくエサが余るので出せるだけ竿を出そうという考えだ。エサを捨ててしまうのはもったいない話だし、この釣りはテクニックというよりも確率の釣りだと僕は思っている。竿が多いほどアマダイが食ってくる確率は上がるはずだ。

手持ちの竿を準備し、舳先の竿をセットして、キャスティング用の仕掛けを準備していると手持ちの竿が海に引き込まれそうになっている。いきなり魚が喰ってきたようだ。この連休の釣りはやたらと竿を持っていかれてしまう。
急いで竿をつかみやりとりを始めると、かなり大きい魚だということがわかる。アマダイじゃないんじゃないかと思いつつ、これがアマダイだとかなり大きいはずだとあらぬ期待が沸き上がってくる。去年の夏に釣ったサイズと同じじゃないかとドラグを緩めて慎重に巻き上げてゆく。
魚の影が見えてくると間違いなくアマダイだ。それも確かにかなり大きい。計ってみると限りなく50cmに近い。



船はまっすぐ沖の方に流れているのでアタリがあった場所に戻りたいと思うのだが、この頃からバッチ網の船が多数やってきた。



バッチ網の間を縫って地方へ戻るがアタリはない。何回目かの移動の際、竿を上げてみると小さいながらアマダイが掛かっていた。アタリがあったことにまったく気がつかなかった。魚がいるのは間違いがない。そんな想像すると大きな獲物があったとはいえ2匹では寂しい。なんとかあと2匹と考えているとキャスティングの竿が動いた。先ほどよりも少しましなサイズだ。せっかく持ってきたキャスティングの竿だが、持ってきた仕掛けではテンビンに絡んでしまうことがわかったので船の真下にほうり込んでおいた。
やっぱりこの釣りは確率の釣りであった。竿を出すだけアタリの確率が上がる。
その後はアタリもなくなり午前10時前に終了。
竿を3本出してもやっぱりエサが余ってしまった。これはもったいない。ハーフサイズのパッケージを作ってもらえないかしらと思うのである。

今日感じたことだが、使っている鉤のサイズがどうも大きすぎるようだ。何度かエサだけがなくなることがあった。これはきっと、鉤が大きすぎてエサを飲み込まないのかもしれない。
口の大きな魚だから鉤はなんでもよかろうと使わなくなった大きな鉤を適当に使っていたのだが、今度はもっと小さな鉤で挑もうと思う。


港に戻り、もう一度小船の様子を見てみた。バッテリーが原因だとすると気温が上がって少しは電力が回復しているかもしれない。チルトスイッチを何度か押してみると一瞬だけ動いた。しかし、その後は再び沈黙・・。中途半端に動いたのでプロペラの下が海水に浸かった状態になってしまった。これはまずいことだがどうしようもない。チルトモーターが少しでも動いたのできっとバッテリーが弱っているのだろう。バッテリーの交換だけで済んでくれればありがたいのだが・・。



少し早めに釣りを切り上げたのは「海南サクアス」に行きたかったからだ。



先週の日曜日、「鉄腕ダッシュ」の「0円食堂」のロケがおこなわれていた。今の仕事場は連休明けには手土産を持ってくるというのが慣例になっている。この番組で紹介されていた「蔵出しミカン」はけっこう話のネタになるのではないかと考えた。オープン当初は人が入れないほどの賑わいだったらしいので一度は行ってみたいとも思っていた。
テレビの威力はすごく、紹介されていたトマトと天ぷら専用のにんじんは空っぽになっていた。

 

蔵出しミカンも半分は空っぽになっていたが、きっとここにはテレビで紹介されていた生産者のミカンが乗っていたのだろうと思う。



しかし、ぐるっと店舗の中を回ってみたが、野菜の品揃えはとれたて広場のほうが豊富だし、魚は浜のうたせのほうが多彩な魚が並んでいると感じた。
ほかに買うものはないかと物色していると、番組でも紹介されていた「祝蕾」という野菜があったので買って帰ったが、これは意外にも美味しかった。



家に帰り、スマホに上がってくるニュースを見ていると、今日の日経平均は1000円以上上がっていたらしい。



先週売らずに我慢しておけばよかったと思ってもあとの祭りだ。
大きなアマダイを釣っても嬉しさは半減だ。よく考えたら、そういえば今日はアタリを取って魚を掛けることがなかった。すべての魚は向こうから勝手に喰ってきたものである。
そんなことを思い出してしまうと嬉しさは四分の一に減ってしまった。


アマダイはこと調理については素人泣かせだ。身が柔らかいうえにウロコを残して三枚におろさなければならないので捌くのは難しい。しかも大きいアマダイは脂がすごかった。一番切れる出刃包丁を使ったが、脂がべったり着いて刃が進まない。



加えて大きなアマダイはウロコも大きいのでこれは食べられないだろうとウロコを引こうと思うのだが皮にしっかりへばりついて剥がれない。無理に取ろうとすると皮も一緒に剥がれてしまう。それでも貴重な魚を余すことなく食べるため丁寧に捌くと、残った生ごみは尾びれひとつだけになった。



苦労して捌いたアマダイの兜焼きはゼラチン質のトロっとした部分がすこぶる美味しい。嬉しさは挽回されて二分の一に上昇したのである。


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