今日は児童書専門店、クレヨンハウス主催の
絵本作家のささめやゆきさんと、作家の中澤晶子さんの講演会に行ってきました。
いつもなら作家さんたちの代表作を図書館で借り、読んでから参加するものの
今週は目先の予定をこなすので精一杯だったため
クレヨンハウスの書店で、講演前に絵本を何冊かじっくりと読み、気になるものを購入。
毎回サインしてもらう絵本は1冊まで!と決めているのですが
今回は講演後にやっぱりもう1冊買いたい気持ちが強くなり
結局2冊絵本を購入してしてしまいました。
他に買おうと思っている絵本があるというのに、講演会で出会った絵本は
ついつい優先して買ってしまう癖があります・・・
しかし、講演会に参加したときに紹介してもらった絵本を家で手に取ると
講演会の時に話してくださった製作エピソードなどを思い出すので
本が増えるのは承知で、できるだけ買うようにしているのです。
さて、今回の講演会についてですが、恥ずかしながら、
ささめやゆきさんのことも中澤晶子さんのこともよく知りませんでした。
しかし、講演を通じて中澤晶子さんは知的なキャリアウーマンで
働きなが文章を書いてきた方の魅力を感じ取ることができましたし
ささめやゆきさんは、一見ボーっとしているおじさんのようで(失礼!)
実は絵に対する強い思いや、こだわりをもった画家さんだということがよくわかったので
講演会に行った甲斐がありました!
特に、まどさんの詩を絵本にした『くうき』(2)の絵では
ささめやゆきさんは目に見えない空気をどう描けばいいのか悩み
完成までに5年もの年月を費やしたそうです。
絵本画家が詩や文の世界観を大切にしながら
絵本の絵を描くことは、とても大変である反面、
非常に遣り甲斐のある仕事であることも伝わってきて
自分の魂を込めて絵本を作っているのだなと改めて思いました。
クレヨンハウスの講演会は当日券だと2,500円かかるのですが
これに交通費も書け、絵本も買うとなるとかなりお金がかかります。
なので、私は講演内容をしっかり自分の中に取り込むために最前列に座り
質疑応答は出来る限りするようにしています。
講演を聞いて、疑問に思ったことなどをそのままにしておきたくないので。(1)
講演を聞いて終わりだと、そこで終わってしまいがちですが
講演者が紹介してくださった作品や、好きな作家さんなどの本を読むと
私の中の児童文学の世界が広がっていきます。
せっかく貯めてきた自分のためのプライベート貯金も
絵本関係の勉強でビックリするほど消えてしまうのですが
私の心を豊かにしてくれますし、将来やりたいことに繋がっていると思うので
しばらくは投資だと思って、自分のお金は勉強費用にあてる予定です。
今年度の絵本関係のイベントはこれでおしまいなので
残りの二週間は地味に勉強をしながら、家族との時間を大切に過ごそうと思います。
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【注】
(1)過去ログ
「講演会や勉強会で質問をすること」 参照。
(2)まど・みちお 詩/ささめやゆき 絵 『くうき』 2011年、理論社。まどさんの「空気」という詩を絵本化したもの。
【今日(昨日?)読んだ本】
石津ちひろ 文・ささめやゆき 絵 『あしたうちにねこがくるの』 講談社、2000年。
「読んでいてワクワクする。読み聞かせボラ低学年向き。」(25/100 絵本)
まど・みちお 詩/ささめやゆき 絵 『くうき』 2011年、理論社。
「世界観を感じるまどさんの詩。詩と絵のバランスよし。中高学年向き。」(26/100 絵本)
丘修三 作・かみやしん 絵 『風にふかれて』 偕成社、1988年。
「『ぼくのお姉さん』の続きのような感覚で読める。人の冷たさも温かさも感じる。」(7/50 児童書)