Sさんから、豊かさってなんなんでしょう?というコメントをいただきました。
ドキっ!なんなんだろう?(笑)
豊かさは、物質的な豊かさという普遍的部分と、個々の時間の過ごし方(生き方)の部分があり、そのバランスの中で、個々の心が感じるものではないかとは思います。
わずかの蓄えと最賃のアルバイトで暮らしている下流生活ですが、必要最低限のものがあればいいや、と割り切ると、今の日本は、全体としてはとても豊かです。
子供のころは、すきま風が入り、雨漏りがするような家で、冬は霜焼け、あかぎれ。夏は、虫刺され、あせもだらけ。体は垢だらけ。服は”おさがり”のつぎあてだらけ。お肉、お刺身は、年2回の”まち”と言われた農作業の慰労会のようなときくらいしか食べられませんでした。
一個の生卵を兄弟で分けてごはんにかけて食べる。ごちそうでした。
あたしのまわりのみんなも大体そんな感じの生活だったと思います。
今、あたしの生活が下流といったって、それは今の相対的な感覚で、当時と比べれば、極上流階級です。
豊かさの問題は、社会全体が豊かという土台の上に、自分の生き方ですね。
生き方はいろいろでいいんですが、要は、『自分の居場所』があるかどうかかな、と思います。
一人の人間として、ずっと続けられるなにか、趣味であったり、家族であったりするのかもしれませんが、その時間の中で過ごしたとき、豊かさを感じるのかなと思います。
”わがやの仏教問題” 同様、自分自身に問い続けている課題です。