イードおめでとうございます~
早いもので、もうラマダーンも終わり。(断食してないから早いんだろうか?)
多くのアラブ諸国同様、日本でも25日から3日間がイスラームの断食明けの祝祭「イードルフィトル」の期間となる。
というわけで、もうイードに入ってしまったのになんだが、以前東京ジャーミイと日本ムスリム協会で無料イフタール会に参加した時の写真を忘れないうちに載せておこう思う。そして、これはイフタールではないが、先日再訪したドバイレストランで撮った写真もついでに載せる。(少ないけど)ドバイレストランについて以前書いた記事はこちら。
ドバイレストランのファラーフェル・セットとムタッバル(ナスのペースト)。これ以外にもケバブやサラダなども頼んだ。安定の美味しさ。
友人が頼んだレモンミントジュース。日本のミントの価格を反映した仕上がりになっているが(シリアでは青汁並みに入っているのが普通)、美味しかったらしい。
オーナーのジュディさんは前回に会った時よりもずっと元気そうで、店を閉めずに続けることにしたと嬉しそうに話してくれた。よかった~
今回は団体客もあり、ちょうどテレビ朝日の取材も入っていたので、彼とゆっくり話すことはできなかったが、その代わりに(?)厨房から出てきたシェフと初めて言葉を交わすことができた。シェフはイケメンとの呼び声高いトルコ出身のクルド人の若者で、にこやかで非常に感じが良かった。いい店だ。
さて。次は東京ジャーミイのイフタールに行った時の写真です。
週末は建物の外までイフタール待ちの行列が出来ていた。「行列のできるモスク」としてグルメ雑誌に載せていただきたい。トルコ料理のページで。
用意された水とデーツ。マグレブのアザーン(日没の礼拝の呼びかけ)が聞こえたら、日中断食していた人はまずこれを摂って一息つく。
この日のイフタールメニュー
予約したら非ムスリムも参加できるので、時間前に食事を受け取って席についている人がけっこういたが(ムスリムはお祈りがあるため遅れてくる)、イフタールについて説明してくれる人がいなかったため、アザーンが聞こえる前に飲食し始めてしまう人が少なくなかった・・・断食していなくても、一応イフタールに参加させてもらうわけだから、断食中のムスリムと同様にアザーン開始までは待つべきだと思うが、事情を知らなければ、目の前にあるご飯を食べちゃうのはしょうがないだろう。なにか説明書きでもあればよかったのだが。
次は五反田の日本ムスリム協会でご馳走になったイフタール。こちらには2回参加させてもらった。今年も断食もしてないのにイフタールを食べ歩く私・・・本当に「ラマダーン・カリーム」(ラマダーンは恵み深い)だ。タダでは申し訳ないので、一応それなりに寄付はおいてきたが。
1回目に参加したイフタールでは、アラブ・イスラーム学院から出張してきたモロッコ人のハサン・シェフの料理が振舞われたので、当然美味しかった。このイフタール会は今年から始められ、金・土・日の週3回実施で、非ムスリムも予約なしで参加できる。日曜日はこの腕利きシェフの担当なので、参加者が多かった模様。
やはり、まず水とデーツ
いとしのサンブーサ、ミンチ入り。ラマダーン中によく食べられる。
レンズ豆のスープ
メイン料理。ベルベル風タジンかなんかだったと思う(もう忘れた・・・認知症間近か)
苺のショートケーキ。私は酒飲みの辛党なので横目で見ただけだが、皆すごく美味しいと言っていた。
果物はイフタールに必須だと思う。色どりも綺麗で、見てるだけで幸せになる。日本の果物は高くて、自分ではなかなか買えないからねえ・・・
日本ムスリム協会で2回目に参加したイフタールでは、前回とは打って変わって謎の実験料理が出てきた。
そら豆ベースに硬いままのレンズ豆をトッピングして揚げたコロッケが、ファラーフェルという名の下に供された。ホンムスもタヒーナ(ゴマペースト)が入っていないのか、通常のものとは違う味だった。パンは市販のピタパン。
豆入りピラフ(?)と甘いミルク粥。私は食べていないので、味は不明(ということにしておこう)。
美味しいとか美味しくないとか、そういう低次元な基準を遥かに超えた、前衛的な料理だった。やはりイフタールは奥が深い・・・
今年もごちそう様でした。来年もやるなら、ぜひまた参加させていただきたいものだ。
では、ムスリムの皆さん、楽しいイードをお過ごしくださいね~