外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

中国の蘭州牛肉麺の老舗「馬子禄 」の神保町店で水餃子を食べる

2021-08-31 20:27:32 | グルメ

 

今回は友人と東京の神保町に出た時の話だ。

 

まず「神保町ブックセンター」というところで「文庫ブレンドコーヒー」とやらを飲んだ。暑かったのでアイスで。コーヒーは撮り忘れたので、メニューの写真だけ載せる。

 

岩波文庫の装丁のメニューがカッコイイ

 

 

光和ビールを飲んでみたかったが、もちろん酒類の提供はなかった。コーヒーはコーヒー味だった(違いの分からない女)。

 

ここはお堅い岩波書店の本に囲まれた書店の中の喫茶店で、大学の図書館でお茶をしている気分になれる。酒類が解禁になった時に再訪して光和ビールを注文したいが、値段とナッツにつられて、サッポロ黒ラベルを頼んでしまいそうな予感がする。っていうか、生ビールが飲みたい。お店で飲む生ビールは、家で飲むビールより数段美味しい気がする。特にヱビスとサッポロ黒ラベル。いや、この際アサヒスーパードライでもいい・・・

 

ブックセンターを出た後、街を散策して本屋めぐりをしようと思ったのだが、残念ながらイタリア語の本が買える「イタリア書房」も、アラビア語とトルコ語の本が(少しだけ)買える穂高書店も、17時に閉まっていた。幸い三省堂は開いていた。あそこの語学コーナーは、イタリア語の参考書が充実している。

 

三省堂を出てから駅に向かって歩いていたら、フェイスブックで写真を見たことのある蘭州牛肉麵の専門店の前を通りかかったので、そこで夕食を食べて帰ることになった。ここは完全ハラールの店で、アルコールメニューが存在しない。だから、普段なら避けるところだが、禁酒令が出ている今、アルコールメニューがあってもなくても同じである。それならば、なまじアルコールメニューがある店で、「あ~、キンキンに冷えた生ビールが飲みたかった」「イタリア料理をワインなしで食べるなんて、なんて世の中だ」と恨めしく思うよりも、いっそ完全ハラールの店で食べる方が未練がなくて清々しいだろうと考えたのだ。

 

結果的に言うと、この読みは当たっていた。禁酒令の出ている今こそ、完全ハラールの店がおススメですぜ!

 

入ったのは、中国の蘭州牛肉麵の有名店が日本に初上陸して、神保町に開いたという「馬子禄 (マーズルー) 牛肉面 神保町店」。

 

中国のハラールマーク「清真」の文字がある。

 

イスラムを象徴するカラー、緑色が効果的に使われた店装だ。目に優しそう。

 

100年の伝統を誇る老舗らしい。

 

 

入口のレジのところでまず検温してから注文。コロニャ対策もバッチリのようだ。ちなみに私も友人も2回のワクチン接種を済ませている。

 

 

 

麺類を食べて満腹になってしまったら帰宅後の酒が不味くなるので、私はあえて水餃子だけ頼んだ(見出し写真はお店のHPから拝借)。レジの女の子は「牛肉麺はいいんですか・・・?」と不思議そうな顔をしていたが。ここの牛肉麺は非常に美味しそうだし、薬膳スープで体にも良さそうなので、酒飲みの大義は脇に置いて、食べておくべきだったかもしれない。でも9種類の太さから麺を選んで、トッピングの有無などを決めるなんて、優柔不断の私に出来る気がしない。スタバで注文するのもきっと無理。入らないけど。

 

飲み物は、「中国美人のデトックス」と銘打たれた「酸梅湯」にした。友人も同じものにして、特製ダレに漬け込んだという「茶卵」を付けた。煮卵っぽいやつだ。

 

余り待たずに料理が運ばれてきた。

 

風格がある茶卵

 

水餃子は、「茴香(ウイキョウ)水餃子」というだけあって、ウイキョウ(フェンネル)の風味がした。ハラールの餃子なので、これも牛肉を使っているのかな?羊肉のような気もする(違いの分からない女)。塩気もスパイスも全体的にマイルドだが、物足りない感じがしないし、なにより皮がモチモチしていて美味しい。

 

酸梅湯の方も、甘さも酸味もマイルドで、今まで飲んだことがないような風味の梅ジュースだった。「様々な生薬が配合された薬膳ドリンク」という感じだ。これを飲んだらデトックスされて、美人になっちゃうんだろうか・・・いや、家に帰って盛大に飲酒するから帳消しかな。

 

茶卵も美味しかったらしい。全体的にオリエンタルな異国情緒のある、非日常的な料理で、店内のインテリアもそんな雰囲気だった。欧米人を連れてきたら喜びそうだ。

 

 

 

インテリアのお洒落度が高い。完全ハラールでお洒落な店は、日本では三毛猫のオスくらい珍しいと思う。

 

 

店の奥のブースでは、職人さんが麺や餃子の皮を手打ちしている。

 

出来立ての麺が調理され、客席に運ばれる。

 

これで美味しくないわけがないだろう。

 

しかし、馬子禄 の東京駅店は2020年9月30日に閉店してしまったそうだ。コロニャの荒波に飲み込まれたのか・・・神保町店にはがんばってもらいたいものだ。

 

西川口から広尾に移転した名店「ザムザムの泉」など、東京には蘭州牛肉麺を出すハラール料理店が他にも色々あるので、食べ歩きするのもいいかもしれない。

 

 

(参考)

「神保町ブックセンター」のHP

https://www.jimbocho-book.jp/cafe/

 

「馬子禄 牛肉面」のHP

https://lanzhou-lamian.com/

 

蘭州牛肉麺を出す3店を比較する記事

https://retty.news/34888/

 

酸梅湯についての解説

https://yakuyomi.jp/manner_technique/chuigaku71/

 

蘭州料理「ザムザムの泉」の食べログ

https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130703/13252920/

 

「ザムザムの泉」のHP

https://www.zamzamnoizumi.com/#summary

 

 

 

(終わり)

 

 

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2 コメント

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ウンム・キタト・ミチさんへ (Zhen)
2021-08-31 22:50:02
ミチさん、少し涼しくなって復活かなぁ、万歳!

蘭州牛肉面は、日本では、そこそこお洒落な感じですね。日本で入ったことないので。
中国では、基本的に安い店、日本で言うと富士そばとか、幸楽苑、日高屋のイメージ。だいたい10元以内ですかね。(上海とか沿海部は、10元じゃ厳しいかな)

本を見に行くミチさんが、色々な面で羨ましいです。1.元々勉強嫌い、2.活字を見るのが辛い年齢になった・・・・、もっぱらPCとスマホです。

私事で恐縮ですが、今度の日曜日で2回目ワクチンから2週間です。外食解禁、ワラビスタンのハッピーケバブに入り浸ろうかな・・・・。

では、また。
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Zhenさんへ (ウンム・キタト・ミチ)
2021-09-01 16:39:56
まだ全然復活してないです~涼しくなっても、雨の日はへなへなです。一日2時間程度しか集中力が持たないので、このブログも少しずつ、何回かに分けて書いてます・・・

蘭州牛肉麺、中国では安価な食事なんですね。そういえば、上海や台湾で食べた店は、どこも屋台と食堂の中間位で、安くて気楽な感じでした。でもどこも手打ちで美味しかった~

私も本はめったに買わず、1冊読むのに1年かかったりしてます~SNS、ユーチューブなどをもっと減らして読書したいけど、なかなか~本は高いし~

ワクチン後2週間経過したら、一安心ですね。気を付けつつも行動範囲を少し広げていいと思います~ケバブ、きっとハッピーな味がしますね~
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