外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

カルディの「ケバブの素」とユウキ食品の「ケバブソース」を試す

2022-02-20 18:33:04 | グルメ

 

 

今回は料理の話。まあ、料理というほどのものではないが。(なんやねん)

 

 

カルディで「ケバブの素」なるものを見かけ、安かったので(重要)買って、作ってみたのだ。その後、業務スーパーでユウキ食品の「ケバブソース」も買って、そちらも試作してみた。

 

 

私はカルディと業務スーパーが好きだ(みんな好きよね)。特に業務スーパーは価格が安く、中東方面からの輸入品も色々あるので、行くとつい必要ないものまで買い込んでしまう。ちなみに、業務スーパーにはハラール食品が多いので、ムスリム御用達だ。

 

 

ということで(?)、まずカルディの「ケバブの素」から。

 

 

これですわ。

 

原材料など

やけに注意書きが多い。

 

 

こういった中東系(風)の食品・調味料は、「なんちゃって中東メシ」である可能性が高い上、割高だったり作るのが面倒だったりするので、見かけてもたいがい素通りするのだが、これは税込159円と安く、作り方も簡単そうだったので買ってみたのだ。

 

 

しかし、家に帰って説明書きをよく見たら、肉500gに対して1袋使うと書いてあるし、「開封後は1回で使い切って下さい」という注意書きまであるではないか。ええ~私は1人暮らしで、もう大量には食べられないお年頃なんですけど~そして、うちには電子レンジがないので、大量に作って冷蔵・冷凍するのは避けたいんですけど~

 

 

量が多いといえば、カルディでは「シュクメルリの素」が4皿分入りのパウチで販売されている(カルディオリジナル)。話題のジョージア料理「シュクメルリ」のレトルトにしては税込378円と安いので買ってみたいのだが、4皿分のレトルト食品を消費できる気がしないので手が出せない。

 

 

ケバブの素に話を戻そう。

 

 

結局、肉250gにつき1袋使って、2回に分けて食べることにした。肉を半量にしたら味が濃くなるかもしれないが、ワインのつまみにはいいかもしれないと思ったのだ。鶏むね肉のぶつ切りのパックを買ってきて使用した(安くて楽だから)。

 

 

キムチの空き容器(蓋を回して密閉するタイプ)にむね肉を入れ、ケバブの素を上からかけた。袋を破った瞬間、クミンの強い匂いが辺りに広がる。カレーっぽい匂いだ。もしや、カレーの残りで肉をマリネしたら、美味しくなるのだろうか?

 

 

説明書きにはなかったが、オリーブオイルも少々加えてから蓋をして、両手で容器を握りしめてバーテンダーのようにシャカシャカした。美味しいケバブカクテルになりますように~と念じながら振るのがポイントだ。

 

 

それを一晩寝かせ(説明書きでは15分程度)、翌日の夕食に焼いた。肉の半量を魚焼きグリルで焼き、それとは別にフライパンにオリーブオイルをしいて野菜を炒め(味付けは塩コショウのみ)、これとイタリアンパセリを添えた。野菜はナス、ズッキーニ、オクラ、ミニトマト、玉ねぎ。マイタケも入れた。とても簡単で、洗い物も少なくて楽だった。

 

 

出来上がり

 

 

どうです?美味しそうじゃないですか? 一応野菜は丁寧に並べたんですのよ。ブログ写真用に・・・

 

 

鶏肉を食べてみたら、確かに中東を思い出させる味で、クミンが効いていて非常に美味しかった。いわゆるドネルケバブではなくて、トルコ語で「タウック・シシュ」(tavuk şiş)、アラビア語で「シーシュ・タウーク」(شيش طاووق)と呼ばれる、ヨーグルトやトマトペースト、スパイス等でマリネした鶏肉のぶつ切りの串焼きの味だった(トルコが本家)。焼き色もそれっぽい。鶏もも肉やラム、牛肉でやったら、また違った風味になるかもしれない。残りの肉は翌日野菜と一緒に炒めて食べた。

 

 

ケバブの素が予想以上に美味しかったので、これに味をしめた私は、以前業務スーパーで見かけて気になっていたユウキ食品の「ケバブソース」も試してみることにした。こちらは小さなガラス瓶入りで、税別240円で売られていた。瓶入りの調味料って、買うのに躊躇するんだよな。ゴミとか使い勝手とか冷蔵庫の中の保管場所とかを考えちゃって。

 

 

 

 

 

調理方法については、「ソテーしたお好みの肉にかけるだけ」としか書かれていない。さすがユウキ食品、実力で勝負する無口な硬派だな。

 

 

ソテーしてからかけるということは、焼き肉のたれ的に使えということだと考え、その通りにした。ケバブの素の時とほぼ同じ材料をフライパンでオリーブオイルで炒め、軽く塩コショウしたものを皿に盛り、後からソースをかけたのだ。

 

 

かける前にソースを一口舐めてみた時、「なに、この美味しいソースは!?」と驚いた。クミンの風味と酸味と甘みと程よい塩分が相まって、お口の中で美しいハーモニーを奏でていたのだ。これは期待できそうだ。

 

 

出来上がり図

あまり美しく撮れなかったが…

 

 

「グリルズッキーニのオイル漬け」も添えた。これも業務スーパーで買ったもので、トルコからの輸入品だ。

 

 

 

 

これは思ったより酸味が強くて、「油っこいズッキーニの漬物」という感じだった。私はわりと好きだが、1瓶は持て余す(まだ冷蔵庫に残っている)。

 

 

肝心の料理のお味はというと、残念ながらイマイチだった。炒め物に後からソースをかけたから肉に味がしみ込んでいないし、味が均一にならなかったからだ。まあ当然か。

 

 

ソースはまだ瓶に半分以上残っていたので、翌日ケバブの素に準じた方式で作ってみることにした。つまり、鶏むね肉のぶつ切りをソースでマリネし、これと野菜を炒めてみたのだ。炒める際にも追いソースをたっぷりかけた。使い切ってしまいたかったからだ。

 

 

しかし、ケバブソースで1晩マリネしても、肉にはあまり味がしみ込んでいなかった。浸透圧の問題か(よくわからない)。今回はまんべんなく味が付いたが、印象としては「クミン風味の焼肉のタレを使った肉野菜炒め」という感じで、悪くはないが、ケバブ感も中東感も薄い仕上がりとなった。(出来上がり写真は省略)

 

 

結果として、ユウキ食品のケバブソースは、そのまま舐めるのが一番美味しいという結論に達した(個人の感想です)。ただし、それをやる私の姿は、行燈の油を舐める化け猫より恐ろしいに違いない。塩分の取りすぎも心配だし・・・

 

 

ケバブの素の方はまた買ってもいいと思うが、自分でスパイスを適当に組み合わせて、それっぽいものが作れる気もする。私は普段から肉(たいてい豚バラ肉の薄切り)をマリネしてから焼いており、それで十分美味しいのだ(ヨーグルト・オリーブオイル・ニンニク・生姜・塩・砂糖・クミン・コリアンダー・パプリカ・唐辛子等をジップロックに適当に入れる)。でも、興味のある方はケバブの素やケバブソースにトライしてみてね。そして、感想を教えてくだされ。

 

 

(参考)

「ケバブの素」

https://www.kaldi.co.jp/ec/pro/disp/1/4515996935275

 

「ケバブソース」

https://www2.youki.co.jp/goods/1308

 

 

 

(余談)

最近の私のおやつは、無糖ヨーグルトにギリシャ産のゴマペースト(タヒニ)とトルコ産の葡萄シロップ(ウズム・ペクメズ)をかけたもの。葡萄シロップの代わりにデーツシロップをかけても美味しいと思う。栄養もあり、ヘルシーなおやつだ。なにしろ、健康志向のアル中なもので・・・

 

 

 

 

 

 

全部業務スーパーで手に入るので(店によってはないかも)、近くに店舗がある人は試してみてはいかがだろうか。なお、回し者ではないので、念のため。

 

 

 

(終わり)

 

 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マジメな酒飲み日記2 | トップ | 2012年5月韓国への旅(2)梨... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ウンム・キタト・ミチさんへ (Zhen)
2022-02-20 21:43:57
こんばんは

魚焼きグリルのあるキッチンが羨ましいです。
電子調理器しかないので、網焼きができません。
肉も魚も、脂を網焼きで抜くと格別なのに。

東トルキスタン、いわゆる中国新彊ウイグル自治区で仕入れた秘密のスパイス(クミン)を使えば、羊肉も鶏肉も中東風味になりますよね。さすがに豚肉には、アッラーの怒りをかいそうなので、使いませんが。

それにしても、エキゾチックな食材のある生活、素敵です。

では、また。
返信する
Zhenさんへ (ウンム・キタト・ミチ)
2022-02-22 12:43:52
ガスではなくIHのキッチンなんですね~オーブンレンジかトースターがあれば焼けると思いますが、ないのかな・・・カセットコンロもありでしょうが、場所を取るし、煙も気になりますしね。うちはガスコンロしかないんで、魚焼きグリルを使ってます~

ウイグルのスパイスミックス、便利そうですね~日本にはインド・パキスタン・バングラデシュ系のハラール食品店は多いですが、中東系はめったになくて不便です~カルディや業務スーパーがあってよかった・・・
返信する

コメントを投稿

グルメ」カテゴリの最新記事