しばらく前の記事(これ)に、新大久保でタイ産のタマリンド・ペーストを買ったと書いた。
この異国情緒丸出しのみどり色のパッケージ
購入した目的は、シリアやヨルダンで(たまに)飲んでいた甘酸っぱいジュース、「タマルヒンディー」を作ることである。
暑い時期の金曜日など、アンマンのダウンタウンの市場周辺には、こういう伝統的な服装のタマルヒンディー売りが時折登場していた。今もかな?
若干赤みかかった濃い茶色の美味しくなさそうな液体だったが、案外いけた
ヨルダン南部マアーン在住の友人佳子さんのレシピによると、タマリンドのペーストを一晩水に浸けて、それをザルで漉して砂糖を加えるだけでタマルヒンディーが出来上がるはずだ。
しかし、私の場合、「パッケージを外して一晩水に浸ける」という何でもないことをやる前に、心の準備期間が必要だ。(「考えるだけでめんどくさい」→「いやいや、さほどめんどうでもないかもよ」→「やってみちゃおっかな」→「よし、やるぞ」と段階的に移行するための期間)
というわけで、それから数週間後、ようやくやる気が出たので袋を開けてみた。全部で400g入りなのだが、100gずつの4パックに小分けされていたので驚いた。案外気配りが細かい。
とりあえず少量をちぎって適当に水に浸けてみた。
翌日見てみると、茶色いペーストが水に一部溶け出して、かなり見苦しいビジュアルになっていた。あれに似ている、水洗トイレの中のあれに・・・(写真は自粛)
ザルで漉したらこんなかんじになった。
水に対するペーストの量が少なかったのか、かなり色が薄い。しかし、飲んでみたらまぎれもなくタマルヒンディーの味である。砂糖を入れなかったので酸っぱかったが、そのほうが私好みだった。なんとなく、これは二日酔いに効きそうな気がする。
開けたパックのうちの残りの分は、少量の水に浸けてから、フードプロセッサーでペースト状にしてみた。食べてみたら、ほぼ梅ジャムだった。砂糖を入れれば梅ジャムそのものになるだろうが、私はジャムは食べないので、そのままで冷蔵庫に保存し、時々梅干し代わりに焼酎のお湯割りに入れて消費した。でもまだあと300g残ってる。全部消費できる気が全然しない。どうしよう・・・
ちなみに、上のやり方だと、食べた時に噛み切れない固い部分が残るので、気になる人は裏ごししたほうがいいだろう。
話は変わるが(それほど変わらないか)、最近ニョッキと芋餅を作った。涼しくなったせいか、多少料理への意欲が出てきたようだ。どちらも茹でたジャガイモをつぶして、粉を混ぜて成形するだけなのでとっても簡単。ソース(たれ)が違うだけだ。
ニョッキは好きだが、売っているパックは250g入りとかで1人では使い切れないことが多いので、食べたいときは手作りすることが多い。
成形は打ち粉を使わず、適当な大きさにちぎって丸めるだけ
サルサローザ(トマトソースに生クリームを加えた「ピンク色のソース」)を合わせたら、美味しかった。ニョッキと生クリームは合う。(見た目は全然美味しそうにできなかったので、出来上がり写真は割愛)
ニョッキと同時に作った芋餅。片栗粉がなかったので、こっちも小麦粉を混ぜて作り、醤油・みりん・砂糖・酒を絡め、七味を振った。片栗粉によるもちもちした触感はなく、ほぼ「和風ニョッキ」。これはこれで悪くない。下に敷いているのは父特製のマウスパッド。アンマンの猫写真入り
最近の私の料理方面での野望は、「米を炊く」である。炊飯器はあるのだが、炊くのに時間がかかるので億劫だし、鍋は1つしかないので、鍋で炊くと煮物が作れない。あと、「米はすずめさんたちのエサ」というのが頭にあるので、米を炊くとすずめのエサを横取りするようで、気が引ける・・・でもたまにはご飯も食べたい・・・とまあ、悩みの多い今日この頃だ。
(参考)
タマリンドの効能などの情報
芋もち(北海道郷土料理) レシピ動画 ←北海道の郷土料理だとは知らなかった。
https://www.youtube.com/watch?v=vmpTDoGsxfY
(終わり)
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