外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

千葉のお寺スタジオでレコーディング見物

2016-05-04 01:46:06 | 日本における中東

3月の下旬、千葉の館山だか南房総だかにあるお寺を借りて運営しているというスタジオを訪れ、チャリティCD制作のための歌の録音に立ち会った。

友人の田村佳子さんが主催しているシリア難民支援のための「みんなで作るシリア展」が、「日本の名曲をアラビア語にしてCDを制作、シリア難民に届けたい!」というクラウドファンディングのプロジェクト(これ)を進めているのだが、この日はその一環で、島崎藤村の「椰子の実」のアラビア語バージョンの録音が行われたのだ。歌うのは歌手のYaeさん(加藤登紀子さんの娘)で、シリア人の友人が発音指導を務めた。佳子さんのダンナさんが録音担当(その道のプロで、このお寺も彼が借りてスタジオとして使っている)。私は「みんなで作るシリア展」のfacebookのページ更新をお手伝いしていて、上記の友人と共に「椰子の実」の翻訳に携わった関係で、レコーディング風景を見物させてもらうことになった。1人だけえんえんとワインを飲みながら、時々感想を言うだけの単なるヤジ猫でしたが・・・


全景を撮り損ねたが、これがお寺スタジオだ



満面の笑顔のシーサーがあなたを迎えてくれる



田村佳子さんとおぼっちゃん



周辺には穏やかな田舎風景が広がっていた。実家を思い出す



この辺りは菜の花が多かった。名産らしい



ふつ~の田舎のお寺に録音機材があれこれ置かれている



ダンナさんが淹れてくれたコーヒー、和風セットで



近所のお店で買った美味しいパンをご馳走になった



さらに、ダンナさん特製の菜の花パスタもいただいた。春だなあ



やがて歌手のYaeさんが車でやってきて、レコーディング開始。子連れレコーディング



初めてアラビア語で歌うYaeさんと、脇に座って発音指導をする友人。Yaeさんはすごくフレンドリーで話しやすい人だった



佳子さんは録音を聴いたり、子供(自分のとYaeさんの)をあやしたり、メッセージを録音したりして忙しそうだった



帰るときには月が出ていた。やけにデカく見えたが、気のせいか?



地名はすでに記憶の彼方だが、とてものどかで素敵な土地だった。
私は都会派なんで(渋谷とかけっこう好き)、住むのはちょっとムリかもしれないが・・・またぜひ遊びに行きたいものだ。

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蕨市民公園のネウロズ(クルドの新年のお祭り)2016

2016-05-02 05:07:23 | クルド


しばらく前のことで恐縮だが、3月20日に埼玉県蕨市で開催されたネウロズ(クルドの新年のお祭り)を見に行ってきた。

蕨市にクルド人が大勢定住していてワラビスタンと呼ばれていること等の関連記事はこちら。
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20160414/asahi_2016041200241.html

以前川口市でクルド料理講習会に参加したときの様子についてこのブログに書いた記事はこちら
http://blog.goo.ne.jp/mendokusainoyo/e/db346ce0e36ac475ed98b5d278bb72a4

ネウロズを見に行くのはこれが初めてだった。
朝10時からやっていると聞いていたが、昼夜逆転生活を送る私が会場の蕨市民公園にたどり着いたのは、夕方16時頃だった。間に合ってよかった・・・寝ぼけた心と身体に鞭打ってなんとかたどり着いたら(蕨駅から10分以上歩いたので疲れた。体力がないのですぐへなへなになる私)、そこはクルドの地だった。公園にいる人の大半がクルド人で、そのうち日本語が話せる人は少数派。ケバブを焼く匂いと煙が充満し、鳴り響くクルド音楽に合わせて人々は輪になって踊りまくり、そこかしこにクルド人民防衛隊(YPG)やアブドゥッラー・オジャラン(クルド人のリーダー、現在トルコのイムラル島で服役中)の旗が翻っている。うちから最も近い外国はここじゃないだろうか。SUICAで行けるおトクな外国、ワラビスタン。


クルド料理講習会で知り合った女の子(お姫様仕様)と公園の入口で偶然会った。帰るところだというので、写真だけ撮らせてもらった。旦那さんも一緒。



ね、日本じゃないでしょう~



隅っこの特設ステージ



女性は皆こういう華やかな衣装を身につけていた。これ、洗濯機では洗えませんよね・・・



実に楽しそうにクルディッシュダンスを踊る人たち。男性の服装は地味だ。



ケバブの妖精発見



こちらもケバブを持った父娘。男女を問わず、クルド人に「写真撮らせてください」と頼んで断られたことは一度もない。



お腹が減ったので、私もケバブを買いに行った。この煙と匂い・・・シリアやトルコやパレスチナやヨルダンのケバブ屋台を思い出す。



サンドイッチ1個500円。お肉(羊だと思う)がたっぷり入っている。ちょっと辛くて味に勢いがあって美味しい。うちの近所で売ってたらちょくちょく買いに行くと思う。



皆さんずっと踊ってるけど疲れないのだろうか。体力があってうらやましいわ~


隅っこのコーナーで、2015年1月の「コバニ奪還」をテーマにしたDVDをタダでもらった。うまく再生できなかったけど。そもそもクルド語オンリーだけど。*「コバニ奪還」は、2014年の秋からISがシリア北部のクルド人の町コバニ(アラブ名はアイン・アラブ)を包囲して攻勢をかけていたのを、クルド人民防衛隊(YPG)等が撃退した戦闘のこと。関連記事はこちら



この数日前に、シリア北部の諸地域を支配するクルド人勢力が、「連邦制」を敷くと宣言していた。関連記事はこちら。せっかくの機会だから、連邦制についてどう思うかそのへんにいたクルド人男性たちに聞いてみたが、1人は「よくわからない」と答え(高校生くらいの若者だった)、もう1人は「連邦制の宣言は形式的なものに過ぎないだろう。シリア北部の情勢はまだまだ不安定だから」という懐疑的な見方を示した。別の1人は逆に肯定的で、「素晴らしいことだ。シリアのクルド人はこれまで虐げられてきた。彼らには自分たちの住む地域を自分たちの手で統治する権利がある!」と雄弁に語ってくれた。もっと他の人にも聞きたかったけど、この日は私のトルコ語の調子がイマイチだったし(波があるのだ)、ジャーナリストでもないのに知らない人たちにこんな突っ込んだ質問をしまくるのも気が引けたので、止めておいた。弱気な私・・・

踊りはまだ続いていたが、写真も撮ってケバブも食べて、やるべきことは一通りやったので、日が暮れる前に帰途についた。日本へ・・・


ついでに、市民公園から蕨駅までの道すがら気にかかったものを写真に収めたので、そちらも載せますね。


ねずみとこでまり



妖怪っぽいやつ


ワラビー



マリリン



斬戯利(ZANGIRI)


こねこ



蕨って、ワラビスタンがどうこういう以前に、なにか微妙なオーラを出してるかも・・・

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トルココーヒーで実験

2016-05-01 04:50:00 | グルメ

ご無沙汰していました。

さて

今日はコーヒーのおはなし。

しばらく前に友達からトルココーヒーをもらって、毎日そればかり飲んでいた。
(もうなくなった。しくしくしく)


これ。カルダモンの香りが高い。「RIFAI」はクウェートのメーカーで、ローストナッツとコーヒーが主力製品。トルコ式のコーヒーはアラブ諸国でも日常的に飲まれていますね。



トルココーヒーというと、柄杓みたいな専用の小鍋にコーヒー粉末と水を入れて煮て、カップに注いでから上澄みを飲むのが普通ですね。
砂糖は煮るときにあらかじめ加えるものとされ、ミルクなどは通常入れない。

私はヨルダンにいたとき、トルココーヒーをよくネスカフェ方式で飲んでいた。
つまり、カップに直接粉をいれてお湯を注ぎ、かき混ぜて少し経ってから上澄みを飲むというやり方だ。
だって、煮るのがめんどくさかったんですもの。洗い物も増えるし~

しかし今回は、ネスカフェ方式以外の淹れ方で、以下のように試してみた。人生は実験だ。

実験1)ちゃんと水から小鍋で煮るが、砂糖は後から入れる。
トルココーヒーの正式な淹れ方では、砂糖は最初に入れることになっている。
今回は試しにカップに注いでから入れてみたが、別に問題はなかった。ヘドロ(コーヒー粉末)の沈殿が少々遅くなっただけ。


こういう小鍋は持ってないので、100均の小鍋を使用。鍋は大きいほうがコーヒーが吹きこぼれにくいと、ふと気づいた。



実験2)小鍋で煮るとき、ミルクを加える。
おそらく失敗するだろうと予想しながらやったが(なぜ)、意外にも美味しく出来た。これは私の中では大ヒット。
ミルク100%だとヘドロの沈殿が中途半端になるので、水と半々くらいにするのがベストだと思う。

実験3)エスプレッソメーカーで淹れる。
ガスコンロに直接載せるタイプの小型のエスプレッソメーカーを使用し、エスプレッソ用コーヒーの代わりにトルココーヒー粉末を入れるのだ。これもおそらく上手くいかないだろうと思いつつやったところ、普通にコーヒー液が出てきたので驚いた。これも大ヒット。


エスプレッソメーカー。下部に水を入れ、フィルターにコーヒーを詰めてセットしてからガスに掛けると(100均の網に載せて)、しばらくしてからぶしゅぶしゅぶしゅ~と音がして、上部にコーヒー液が噴出してくる。私の生活必需品だ。



エスプレッソ方式でトルココーヒーを淹れるのは、すごくオススメだ。なにしろ、淹れる過程でコーヒー液だけ抽出できるから、カップにヘドロが残らないのだ。イタリアとトルコの合作、最高だ。私はこれに小鍋で温めたミルクを加えて、トルコカフェラッテにして飲んでいた。おうちにトルココーヒーとエスプレッソメーカーが両方あるという人(何人いるんだ)がもしおられたら、ぜひ試してみてくださいね~。

ちなみに今回使用した写真は、全てインターネットからの借用だ。
トルココーヒーの袋やエスプレッソメーカーの写真は以前撮ったのだが、行方不明になっちゃった。
最近記憶力がますますやばい・・・



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