ほぼ毎日ジムに通い、ひたすら身体を鍛えることを趣味としている妹(40代)から「スロージョギング」なるものを教えてもらった。
スロージョギングとは、歩くスピードとほぼ同じくらいの速さで走るというものだそうだ。
「こうやるのよ」と妹が実演してくれたのだが、なんだか体力のない老人がヨタヨタしながら走っているようにも見えてスポーツらしい機敏さがない。
ところが、あなどるなかれ、このスロージョギングというのが、なかなか身体にはいいらしい。
生活習慣病の改善はもちろんのこと、なんと脳にもいいとか!
アメリカの研究で高齢者が軽いジョギングを続けると萎縮していた脳が大きくなることがわかっているのだそうだ。
判断力・決断力に関わる「前帯状皮質」とワーキングメモリ(もの忘れ)に関わる「46野」という部分の機能が向上するのだそうだ。
スロージョギングのコツは息が上がらないくらいのスピードで走ること。
これは持久力のある「遅筋」という筋肉だけを使うので、運動をすると疲れを感じる「乳酸」が発生せず、その結果いつまでも走り続けることができるそうだ。
スロージョギングを続けると、今まで使われていなかった筋肉の中の毛細血管が増え、血の巡りが良くなってきて、身体の中の老廃物がきちんと排出されたり、血圧が正常になったり、尿酸値が正常になったり、また効率よくエネルギーが消費されるようになるためダイエットの効果も大と、なんだかいいことづくめのようだ。
・・・で、夫と散歩に出かけた時に、ちょっとスロージョギングを試してみた。
横を歩く夫と同じ速さで走る。
普通のジョギングのように息が上がらないので、夫とずっと話しながら走り続けることができた。
そして約30分間、一度も立ち止まらず完走した。
これは私にとっては信じられないこと。
マラソンは、一番苦手なスポーツと言っても過言ではない!
高校時代、毎年行われたマラソン大会の苦痛だったことと言ったら・・・
「一緒に走ろうね」と誓い合った友だちは、マラソン中盤あたりからどんどん先へ行ってしまう。
あの時ほど女の友情のはかなさを感じたことはなかった。。。
スロージョギングをした翌日は、ふくらはぎや太ももが筋肉痛になったが、なんとも言えない爽快感があった。
これはいい!
というわけで、しばらく続けてみようと思い、今日も走ってきた。
疲れないので周りの景色を楽しみながら走ることができる。
走る時間は30分程度でいいそうだが、疲れないのでまだまだ行けそうだったが、やり過ぎも良くないのかもしれないと思い、ちょうど30分走ったところで終了した。
最近、父の弱った姿を見ていたせいか、歳をとっても元気でいたいと強く思うようになった。
なんとかスロージョギングで健康を保ちたいものだと思う。