ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

若返り

2014-06-12 10:24:35 | 介護
昨日は父の所へ行って来た。

サービスつき高齢者住宅の3階が父の部屋だ。

エレベーターを降りて食堂の横を通りかかった時、話し声が聞こえてきた。

誰かいるのかな?と思って食堂を覗いたら父がいた。

食堂のテーブル席で、同じ階に住むおじいちゃんとお茶を飲みながら話をしているようだった。

聞こえてきた会話の内容は、それぞれが仕事をしていた現役時代のことらしい。

父は83歳、話し相手の方は88歳という高齢にもかかわらず、さながら現役のように話し合っている。

男の人はいつまでも仕事の話ができるのだなぁ。

女性なら80過ぎて仕事の話はあまりしないな・・・きっと。

二人ともいきいきとした声で、会話も大いに盛り上がっているようにみえた。

話が盛り上がっているのに中断させてしまうのは悪いかな・・・と、父に声をかけるのを迷ったが、やはり一応声をかけておこうと思い「お父さん」と呼んだ。

すると父はすぐに私に気がつき「おぉ」と手をあげてから、「あとで行くから部屋に行っててくれ」と言った。

その仕草といい、反応の速さといい、一瞬、70代前半くらいの元気だった父かと思ってしまった。

父は最近、頻繁に理髪店に行き髪の毛を染めている。

「まだいいんじゃない?」と言っても、「いやいや、もう散髪してこないと」と言うので、その度ごとに車で父のお気に入りの理髪店に連れて行ってる。

歳の割にふさふさとした髪を黒々と染め上げているので若く見える。

昔からオシャレな父親で、いつも身なりには気を使っていた父だったが、認知症が進んでいると思われた頃は、髪も服装も気にしなくなり、ヨタヨタのくたびれた老人になってしまっていた。

このまま認知症の老人へまっしぐらかと思ったが、これはなんということだろうか。

若返っているではないの!?

脳神経外科で、初めて認知症の診察を受けてから一年以上が経過しているので、そろそろまた検査に連れて行かなければいけないと思っているのだが、父の脳の中は分からないが、少なくとも今の状況からは悪化しているようには見えない。

父の部屋で待っていると、まもなく父が戻ってきた。

ひとしきり世間話や近況を話しながら、途中、いくつか忘れている事はあったが、普通に会話が成立して、帰りは「車の運転に気をつけて帰りなさい」と言われて、父に見送られながら部屋を後にしてきた。

なんだか昔の元気だった頃の父と話しているような感覚。。。

もしかしたら一過性のことかもしれないが、また昔の父が戻ってきたようで嬉しいなぁと思いながら帰ってきた。







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