ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

あるご夫婦の話

2014-06-27 12:20:41 | 日記
「なんとか修復できないものだろうか」と夫がつぶやいた。

今、夫の知人が離婚調停に入るための準備をしているそうだ。

その知人夫婦とは、私も会ったことがある。

ずっと昔、まだお互いの長子が赤ちゃんだった頃、一緒にご飯を食べたことがあった。

当時はまだ普通に仲の良いご夫婦といった印象だった。

それが、ここ数年の間に夫の方が家を出て行き、事実上は別居生活をしているそうだ。

夫の知人というのはご主人の方なのだが、夫は知人夫婦のことをとても心配している。

夫によると、知人は仕事もできるし、忙しい中、家族を旅行に連れて行くなど家庭サービスもする人で、とてもいい奴なのだとか。

そして、ずっと家庭はうまくいっていると思っていたそうだ。

ところが突然、知人から離婚調停の準備をしていると聞かされた。

理由は、どうやらお互いの「親の問題」にあるようだった。

知人夫婦は何年か前に家を建てた。

二人とも長男長女だったが、新しい家は奥さんの実家のすぐそばに建てたのだそうだ。

(最近はお嫁さんの実家の近くに家を建てるという話はよく聞く)

ところが奥さんは実家にべったりで、自分の親ばかりの面倒を見て、ご主人の親のことは知らん顔だったとか。

そんな不満がご主人の方に積もりに積もって、とうとうご主人は家を飛び出し、今は80歳を過ぎて、ひとり暮らしをしている病気がちの実母の家にいるそうだ。

そして、ご主人はもう離婚の意志を固めていて、あとは奥さんが弁護士を立てれば、すぐにでも離婚調停に入りたいらしい。

しかし、奥さんの方はそうではなく、離婚は絶対にしたくないと言っているそうだ。

奥様はまだまだご主人の事が好きで、今回はずいぶん悩んでいるご様子だとか。

「関係修復は無理なのか?」と夫が知人に聞いたところ、「妻が考え方を変えてくれたら、もしかしたら修復も可能かもしれない。離婚をすると、専業主婦だった妻は経済的に困るだろうし・・・」

そうおっしゃったそうで、関係修復の可能性はまったくゼロではないのだと思った。

もしも私がその奥さんなら、とにかくご主人に謝るだろう。

「今まで本当に申し訳ございませんでした。家は売ってください。引越しをして病気のお義母さんと一緒に暮らします。心を入れ替えて、お義母さんを大切にします!だからもう一度、チャンスを下さい!」

そう言って、すがりついて必死に謝る。

生み育ててくれた実の親の方に、より愛着があるのは当然のことだが、夫を育ててくれた夫の親のことも大切にしなければいけない。

これは自分の親以上に大切にしたほうがよいのだと思う。

すると、よほどの変わった男じゃなければ、自分が夫から大切にされるものだ・・・と思う。

さらに夫の姓で行う「先祖供養」もすれば完璧だと思うのだけどね。














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