ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

実はお茶菓子は・・・

2014-06-26 17:55:12 | 介護
お姑さんの通っている介護施設の方が介護サービスについて説明をする為に、うちに来ると連絡があった。

お姑さんに職員さんが来ることを伝えると、お姑さんは「お茶菓子は何にしようか」と心配をする。

「施設の方は仕事でいらっしゃるので、お茶だけでいいと思いますよ」と話すと、「そう、わかった。お茶だけでいいのね」と一応は納得してくれるのだが、後で部屋に行くと必ずお茶菓子を用意している。

昔の人なので、来客には必ずお茶とお菓子を出さなければいけないと思っているらしい。

今回も「わかった」と言いながら、多分お菓子の用意をしているんじゃないかなぁと思っていた。

さて約束の時間になり職員さんがいらっしゃって、お姑さんの部屋にお通しすると、やっぱりテーブルの上にはお皿に載った和菓子が用意されていた。

お姑さんの持っているお菓子に関しては、お姑さんが自分で購入しているので、私はどのようなお菓子があるのか把握をしていない。

私がお茶を入れて職員さんにお出しすると、横でお姑さんが「お菓子もどうぞ」と職員さんに勧めた。

若い女性の職員さんは「はい」と言いながらも遠慮してか、なかなかお菓子に手をつけない。

そこで、さらにお姑さんが「さあ、どうぞ食べて」と勧めた。

それは美味しそうな和菓子だった。

再びお姑さんがお菓子を勧めると、その職員さんは笑顔で、「では頂きます」とお菓子を手に取った。

「はい、どうぞ食べてください。供養になりますから・・・

お姑さんのその一言で、一瞬場は凍りつき、その場にいたお姑さん以外の誰もが固まった。

「くよう?供養って・・・?」

すでに職員さんの顔からは笑みが消え、怯えたような表情でそうつぶやいたが、そこはさすがプロ。

すぐに気を取り直して「頂きます」と言ってお菓子を食べ始めた。

その場にいた私は、すぐに理解できた。

つまり、そのお菓子は仏壇にお供えしていたものなのだ・・・

お姑さんの部屋にある仏壇には、お水、お花はもちろんのこと、毎朝炊いたご飯、果物、お菓子が豊富に供えられている。

お姑さんがお菓子や果物を買うのは自分で食べる為と言うよりも、お仏壇に供えるために買っているといっても過言ではない。

そして一週間程度供えると、新しいものを買いに行き、お下がりは我が家にまわってくる。

しかし途中で来客などがあると、それはお茶菓子として出されることにもなる。

一週間も仏壇に上げっぱなしになっていた果物は、熟れ過ぎていたり、時には腐っていたりして、けっして美味しいとは言いがたい。

またお菓子なども、下手をすると賞味期限が過ぎてしまっていたりする。

「仏壇にお供えしたものは、もう少し早く下げてください。せめて腐る前に・・・」

お姑さんにはそうお願いしたいのだが、それはなかなか言えずにいる。(一応、嫁なので遠慮してます)

きっと長年やってきた習慣は変えられないだろうとも思う。

仏壇型の冷蔵庫があればいいのに・・・

つくづくそう思う、今日この頃です。










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