しばらく庭の手入れをしていなかったら、あっという間に野草に占領されて、せっかく咲いた花が埋もれていた。
そこでさっそく庭の手入れをした。
植えていたほとんどの植物が出揃い、花壇をあらためて見ると、植物の勢力図が昨年とは変わっている。
昨年まで増え過ぎるくらい増えて困っていた黒百合が、今年はとても少ない。
その代わり昨年は元気が無くて、もしかしたらこのまま枯れてしまうのではないかと心配したクレマチスが、今年は元気を盛り返して黒百合の陣地まで侵入して蔓を伸ばしていた。
もしかしたらクレマチスに黒百合が負けてしまったのだろうか。
他にもムスカリの群れに押されて、今にも消えそうだった白百合が今年は元気を吹き返していたり、かと思えば本当に消えてしまった花も幾つかあった。
肥料の違いなのか、天候の加減なのか、こんなに狭い花壇の中であっても力関係があって、強い植物は生息域をどんどん広げ、負けた植物は消えていく。
生きているものは、多かれ少なかれ似たようなものなのかもしれない。
ただ人間には情と知性があるから、単純に強いものが勝つとは言い切れない。
逆に弱いからこそ生き残るということは大いにある。
先日書いた「これでいいのだ」を何度も心の中でつぶやいている。
でも「これでいいのだ」とはどうしても思えないことが、世の中にはたくさんある。
おかしいとは思っても、一介の主婦が声を上げてもどうなるものでもなく、またそんな勇気もない。
一番身近な家族からでさえ理解されないのに、つくづく無力だなと思う。
そして時々、おかしいのは自分の方ではないかと思ったりする。
このような限られた少ない人にしか読まれないブログには、自分に起こったことや考えを少なからず書くことができるが、口に出すと途端に変わり者になることは自分でもよくわかっている。
たとえば「宇宙的な存在が人類を見守っている」「うまく事が進むように個人に対しても働きかけをしている」なんてことを言ったとしたら、家族からは鼻で笑われ、普通の方なら曖昧な笑顔と共に去っていくのではないだろうか。
時々、孤独だとすごく思う。
何も知らずに過ごしていた頃を懐かしく思ったりして、、、
とかなんとか、大局的にはきっと「これでいいのだ」なのだろう。
これから未来を生きていく子どもたちの為に、美しい地球と平和な世界を残して行くのが大人の役目だと思う。