朝起きて窓の外を見ると、雪の上に動物の足あとがたくさんついている。
きつねかあらいぐまの足あとかもしれない。
家の周りには、たくさんの動物がやって来るので、新雪の積もった朝は、動物がどこを歩いたのかがわかって楽しい。
日中はあまり見ないもののエゾシカやウサギなどもいる。
エゾシカの足あとが庭についていた時には、鉢合わせしなくてよかったと胸を撫で下ろした。
エゾシカはかなり大きいので、近くで見ると怖く感じる。体当たりされたら飛んで行くかも、、、
また庭の餌台には野鳥も来る。
いつも餌台に置くのはお米で、この度は鳥用のクズ米が例年の三倍くらいの値に上がっていてびっくりだった。
このままの値段なら、これからは普通の鳥の餌を買った方がいいのかなぁと思ったりする。
とはいえ餌台に来る小鳥たちに癒されている毎日。
そんな小鳥たちに混ざって、たまにやってくるのがカラスで、大きな体を屈めて小さな餌台に乗り、一生懸命にお米を食べようとしている。
でもくちばしも大きいので、小さなお米は食べ難いようだ。
しばらくすると、あきらめて飛んでいってしまう。
ところでカラスにも縄張りというのか、生息地が決まっているようで、庭に来るのはいつも同じカラス。
カラスはみんな同じように黒いが、毎日見ていると微妙な違いがわかるようになった。
そして時々裏の木に止まって休んでいたりするが、私が外に出ると飛んできてくれるし、散歩に出かける時は、途中まで着いて来るので、だんだんと愛着が湧いてきた。
いつも餌台にお米をあげているのを知っていて、何かもらえるのではないかと来るのだと思う。
「ごめんね、食べるものは無いよ」と話しかけると、わかっているのか、いないのか、小首を傾げて聞いているような仕草をするのもまたかわいい。
「最近のゴミ置き場は、ほとんどが金網でできたものになったから、ゴミの中から食べ物を見つけることができなくなっちゃったよね」
なんてことをカラスに向かって話しかけている。
ちなみに今やって来るカラスは、ここに暮らし始めて、カラスと話す?ようになってから代替わりした若いカラス。
カラスは何年くらい生きるのだろう。
三年目くらい前まで懐いていたカラスは、いつの間にか姿を見せなくなり、今はこの若めのカラスがよく来てくれるようになった。
このようにカラスに話しかけているつもりで、亡くなったオカメインコのP太郎にその姿を重ねている自分がいる。