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私が教師になって、初めて出した学級通信の名前は「ときめき」でした。
子どもの心は動いています。
わたしはこれに惹かれるとか、これが楽しいとか、「やってみたい」という心の動きが、「ときめき」です。
さて、私が最後に校長を務めた中学校の生徒は、小さい頃から習いごとをしてきた生徒が、けっこう多くいました。
なかには、高校進学にむけて書く調査書には、書道、ピアノ、暗算などの特技や資格を複数個記入してある生徒がいました。
親御さんがご家庭の経済事情を踏まえた上で、お金をかけて習いごとにお子さんを通わせた結果だと思います。
一例をあげると、ピアノを弾く子は、合唱祭にむけ、クラス合唱の伴奏を引き受けます。
そして、練習を重ね、すばらしい伴奏をしてくれます。
親御さんは「いろいろなことができる子に」という願いでお金を出し、子どもは特技や資格を身につけてきたのです。
ただ、私も習いごとをしましたが、私の場合は、剣道、習字、そろばんなど、どれも中途半端でした。
だから、私は生徒がひたむきに、上手にピアノを弾く姿に接して感心することが多かったのです。
そこで、この子と私はどう違っていたのかを考えていました。
それは、習いごとに、その子の心がときめいていたのかどうかだと考えます。
親も習わせたい、子どもも求めている。そして習いごとをしている子どもの心がときめいたとき、成果か出て上達するのだろうと考えます。
やっていて、その子の心が動いた「ときめき」は、子どもか喜んでいるあかしであり、技能や特技習得の最大のモチベーションです。