木が
風に 揺られて 音を立てる
自然の 楽器を あやつる風は
気ままな音楽家
箕面市内の中学1年生が国語の時間に作った「こころで見つめる四行詩」です。
表現技法に擬人法と隠喩を使っています。
こんな四行詩もあります。
みんな中学生
みんなシャーペンを 使いだす
うわ気される えん筆
えん筆が 悔し涙を流す
こちらの作品には、体言止めと反復、さらに擬人法が使われています。
四行詩は、国語の教科書にでてきました。
それを学習したあと、自分も四行詩を作ってみるということで、チャレンジしました。
これらの作品が、学年廊下に掲示されていました。
私は、ふと立ち止まり、生徒の着眼点の豊かさにハッとしました。
ふだんのなにげない風景から、新しい驚きをみつけ、それをひしています。
さらに、廊下に掲示することで、友だちの作品を読むことができます。
学校だからこそ、作品が陽の目を浴びることができます。
本人はたんに学習した知識を身につけるだけでなく、自分流に活用して、オリジナル作品を自分の宝物にできます。
作者の生徒は知識とその活用力を身につけ、学力を高めていきます。
そして、言葉豊かに成長していきます。
学校での教科学習の意義が、こんなところに見いだせます。