箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

こころで見つめる四行詩

2019年07月12日 06時00分00秒 | 教育・子育てあれこれ
 
木が
 
風に 揺られて 音を立てる
 
自然の 楽器を あやつる風は
 
気ままな音楽家
 
 
箕面市内の中学1年生が国語の時間に作った「こころで見つめる四行詩」です。
 
表現技法に擬人法と隠喩を使っています。
 
 
 
 
こんな四行詩もあります。
 
 
 
みんな中学生
 
みんなシャーペンを 使いだす
 
うわ気される えん筆
 
えん筆が 悔し涙を流す
 
 
こちらの作品には、体言止めと反復、さらに擬人法が使われています。
 
 
四行詩は、国語の教科書にでてきました。
 
それを学習したあと、自分も四行詩を作ってみるということで、チャレンジしました。
 
 
 これらの作品が、学年廊下に掲示されていました。
 
私は、ふと立ち止まり、生徒の着眼点の豊かさにハッとしました。
 
ふだんのなにげない風景から、新しい驚きをみつけ、それをひしています。
 
さらに、廊下に掲示することで、友だちの作品を読むことができます。
 
学校だからこそ、作品が陽の目を浴びることができます。
 
本人はたんに学習した知識を身につけるだけでなく、自分流に活用して、オリジナル作品を自分の宝物にできます。
 
作者の生徒は知識とその活用力を身につけ、学力を高めていきます。
 
そして、言葉豊かに成長していきます。
 
学校での教科学習の意義が、こんなところに見いだせます。