箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

「道徳の時間」のねらい

2019年07月21日 17時50分00秒 | 教育・子育てあれこれ
 
 
 
 
 
中学校では、今年の4月から道徳の授業が教科として始まっています。 
 
教科ですから、生徒の学習の結果が「評価」となって表されます。 
 
ただし、道徳性というものは、生徒の心のようすや変化・成長をはかるので、他教科のように1~5という、数字での評定にはなじまない面があります。
 
そこで、文章の表記で表すことになっています。 
 
ところで、道徳性とは広くとらえると、その生徒の徳性であり、大人になれば人徳という言葉がよく使われます。 
 
人徳について『源平盛衰記』には、次の言葉が書かれています。 
 
徳を以て人に勝つものは栄え、力を以て人に勝つものは亡ぶ。 
 
源氏と平氏の隆盛に、この原則が如実にあらわれたことを通して、この教訓が示されています。 
 
 
卒業生が、卒業式の最後で「〇〇先生、3年間ありがとうございました」と感謝の言葉を述べて、式場を退場していきました。
 
私は担任に、「きっと担任の恩を感じた、感謝の言葉だったのです。担任の人徳があればこそだね」と言いました。 
 
人は、何かを言われたり、指示されたりするときに、力や強制を感じるときには反発します。
 
しかし人徳でもってかかわりをもとうとしている人には共感します。 
 
「道徳の時間」は、生徒に対して、人徳でもって行動できる人になってほしいという願いが込められています。

練習の大切さ

2019年07月21日 10時47分00秒 | 教育・子育てあれこれ
 
 
夏休みに入り、中学では部活動の大会がめじろ押しです。
 
3年生にとっては、引退までの最後の大会を控えています。
 
部活動にかかわっては、こんな教えがあります。 
 
 
練習は試合のように 試合は練習のように 
 
練習通りにやれば、試合(大会、発表会、コンクール)でうまくいきます。
 
でも、練習をいい加減にすると、試合(大会、発表会、コンクール)ではうまくいきません。 
 
中学生が部活動で、練習に力を入れるのはこのためです。 
 
暑い中で流した汗の分だけ、試合や大会で、練習の成果を発揮できるのです。 
 
ということは、いかに練習が大切かということです。 
 
このことは、教員をはじめ、保護者、地域の人、市民のみなさんも共感される真実でしょう。 
 
ただ最近では・・・
生徒も活動したい、
学校の先生も活動させたい、
保護者のかたも練習してほしいと願っているのですが、箕面市の場合、熱中症の「確実な」予防と練習を両立する必要があります。
 
「暑さの数字28」という基準があり、こえると屋外での活動・運動ができなくなり、多くの人が苦慮する夏の季節になっています。