どんなに時代が変わろうと、昭和であろうが、平成であろうが、令和になってとも、生徒が先生に望む第一は、「えこひいきをしない」です。
どの生徒に対しても、公平に接することが常に教師には求められます。
もちろん教師も人間ですから、ソリの合う生徒も合わない生徒もいます。
しかし、そうだとしても、どの生徒にも公平にするのは、教師として最低条件です。
では、教師はどのように公平に生徒に接するのがいいのでしょうか。
それは、どの生徒に対しても、淡々とした接し方がいいのです。
中国の格言に、次の言葉かあります。
「君子の交わりは淡きこと水のごとし。小人の交わりは甘きこと醴(れい)のごとし。」
これは、君子が人と関係をもつのは淡々としていて水のようである。でも、ふつうの人がもつ関係は甘酒のようにドロドロしているという意味です。
教師と生徒の関係は濃すぎてはいけない。淡々としていて、どの生徒にも水のように、どの生徒にも同じように接するのが基本である。
淡々としていると聞けば、あっさりとしすぎでよくないのではという印象をもつ人もいるでしょう。
もちろん、手のかかる生徒には醴のごとく、濃く関わるのですが、多くの生徒がいる場面では、どの生徒にも水のごとく接するのがいいのです。