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島崎藤村の小説の名作に、『夜明け前』があります。
この小説の書き出しは、有名な「木曽路はすべて山の中にある」という一文です。
当時、木曽路は日本でも有数の宿場町でした。
しかし、黒船の来航を契機として、時代は徐々に変化していきます。
幕末から明治時代の混とんとした混乱を、主人公の半蔵をめぐる人間群像として描き出した作品が『夜明け前』です。
この小説の結末は、夜が明ける前の闇のままで終わります。
しかし、じつは、夜明け前がいちばん暗く、深い闇に包まれます。
やってもやっても、光が見えないとき、もう夜が明けないのかと思ってしまいます。
でも、その先には、希望の光が控えていることに気がつきたいのです。
中学生の努力の先にも、光が射しているのかもしれないのです。
あきらめないことを、『夜明け前』は伝えているのかもしれません。