バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

これにする(山本文緒さんのこと)

2021年10月22日 | アメリカ生活
数日前だったか、仕事中に山本文緒さんの訃報を知り
思わず声がでた。


58歳。
すい臓がんを患っていたらしい。
知らなかった。


10数年前にひどいうつ病に侵されて、その闘病生活の本(『再婚生活』)を読んだこともあったけど
うつ病が終わったと思ったらすぐに今度は胆のう炎かなんかに罹って、胆のう全摘したことで、本人は
『悪い憑き物がきれいさっぱり落ちた』みたいなことを言ってらっしゃって、それ以来本当にお元気そう
だったから、まじかーーーーーーという感じ。


本当にびっくりした。


彼女の本はたくさん持っていて、
渡米する時も一緒に持って来たし
帰国するたびに新しい本を買って持って帰ったし
実は買ってまだ読んでない本もある。


ニュースを聞いて、仕事も放り投げて
持ってる本をチェックしに2階へ上がった。


彼女の本は実に読みやすい。


OLを経て作家になられた方なので、
仕事をする女性の話、しかも会社の同僚、家族、親しい友人などの間で起こりうる人間のドロドロした
内容が書かれた本が多く、すっとその世界に入り込んでゆける。


だから話の内容によってはいつまでもその世界から抜け出せず、いつまでも胸クソな気分も引きずる
可能性があるのもまた面白かったりする。


短編小説も面白くて、良くも悪くも、女の子ならみんな一回は経験したことあるような思い出を
えぐるような感じ。読み終わってもつい自分の過去を思い出しちゃったり。


ところで、持ってる本をチェックした結果、
この本、買ってたのにずっと読んでなかったことに気が付いた。





群青の夜の羽毛布


結構有名な作品らしく、今までどうして読まなかったんだろうと今になって思う。


決めた。
今週末はこれにする。
この本を読むことにするよ。


皆さん、良い週末を~


.
コメント (2)