バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

消えたドライバー

2010年09月27日 | アメリカ生活
こないだハニバニとドライブ中に、びっくりする出来事と遭遇した。


I95(ハイウェイ95号線)を走っていたのだが、
前を走っている車が右に左にと、えらい蛇行してるのが気になった。

アメリカも日本も同じようなものだろうが、
ここNバージニア&DCは特にドライバーの運転中のマナーが悪い。

いつもの調子で運転中の携帯電話の使用だと思っていた。

確かに運転中に携帯を使用すると、ハンドルが左右のどちらかにかたよってしまい
私はそれが恐くて運転中は携帯はONにしているにもかかわらず
出ないことがしょっちゅうだ。

さて、その例のドライバー。

やっと普通にまっすぐ走るようになったかと思うと
いきなり運転席から消えたのである。

ほんまにおらんようになったんよ。

すぐ後ろを走っていた私とハニバニ、
あまりに突然の衝撃で、頭からあの驚きマークのぎざぎざ



こんなやつ


が飛び出たと思う。


消えた運転手はどこやー

「ちょっと、ドライバーが消えたよ消えたよ...」と
突然車間距離をぐーんとあけたハニバニ。

よほどこれから何か不吉なことが起こるかもと思ったらしい。


たった2秒ぐらいのことだったが
なんせ走っているのはメジャーハイウェイ。
一瞬のミステイクがどんな惨劇を起こすのか、あのドライバーはわからないのか。

余談だが、

職場の同僚の父が立て続けにくしゃみを4回した果てに
信号待ちのために停車した前方の車にすごいスピードで突っ込み
大事故を起こした。

その話を聞いて、ドジじゃねと思っていたが
こないだ私も実際にくしゃみが3回立て続けに出た。

その間、あろうことか私の目は完全に閉じられていたので
運転中のくしゃみも侮れないと心から思ったのだ。

『It could happen to you』
(あなたにも起こりうるんだから)

と、同僚に言われたことを思い出したものだ。



さて、その消えた運転手。

実際は消えてしまったのではなく、(もしそうならこの世全てがトワイライトゾーン)
助手席の床に何かを落としてしまって
それを探していたものと思われる。

彼は結局それを何度も運転中に行ったので
事故に巻き込まれては大変と思ったハニバニは即座に車線を変え
そのドライバーから遠ざかった。


それにしても運転中にすごいことしてるドライバーっているよね。

私がNバージニアで見かけた超非常識ドライバーはこうである。


1.化粧をする女たち(特にマスカラ&口紅)(しかも念入り)

2.文庫本を読む高年女性

3.携帯でメールを読むだけでなく送るティーンネイジャー


番外編では、オートバイを運転しながら携帯のメールを読むライダーを見かけたときは
さすがに彼を見入ってしまい、思わず私が事故りそうになった。


以前このブログ内で、宇多田ひかるの曲を車内で熱唱していて事故りそうになった
経験を暴露したことがあったが、

運転中はとにかく運転ひとつにしぼり、
無事に目的地に到着するよう心がけるようにしなければ...


自分が痛い目にあうだけじゃなくて
他人をその事故に巻き込むことだってあるわけだからね。


********************


ところで、

チキンパニーニ作った。



モッツアレラチーズは新鮮なのに限るね~


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** 前回記事への追加 **

2010年09月24日 | 食べ物

最近多忙だと前回触れたが、
前回の記事も急いで更新したので、UPした写真に全く料理の説明がなかった。

本人は分かっているので『ま、いっか。』ということにしておいたが、
こんな私の変なブログでもありがたいことに読者がいてくださり、
その方々からありがたいブーイングをいただいた。


『美味しそうだけど一体何食べたん?』


『料理の説明なし?』


申し訳ありませんでした。

りんちゃんの狂おしい気持ちが伝わってきたんよ


よって、簡単ではありますが説明を写真の下に入れときましたので
またお時間があればちらりと覗いてやってください。

そういえば説明分を入れながら改めて気がついたことだが、
レバノン料理って野菜がふんだんに使われていて、とてもヘルシーだ。

ここはお気に入りのインディアを抜いてトップの座を奪うかも...


じゃ、また。



ケイエス
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多忙とレバノン

2010年09月21日 | アメリカ生活
このところ非常に忙しい。

先週はボブから急に頼まれた新しいプロジェクトで頭を抱えていたところ、
木曜日の夜に休養中のレベッカが死にかけた。

そうなんよ、あの子死にかけたんよ。

術後の経過が思わしくなく、微熱が続き、どうしたものかと思っていたのだが
木曜の夜になったところで、このままでは娘を失ってしまうと思った両親が
あわてて救急病院に連れて行ったところ本当に危ないところだったという。

切断した小腸大腸が炎症を起こし、大出血した。

輸血を繰り返し、とても強力な抗生物質の投与でなんとかこっちに戻ってきたレベッカ。

様態が落ち着いてから、金曜日の夕方に病院に飛んでった。

当の本人はのんきにテレビなんぞ観ていたが、
私を見るなり、イタズラがばれた子供みたいに微笑んだ。

「もー、あんた一体ここで何しよるんねー」

と言って思わず力が抜けた私に、最初はえへへと笑っていたが、
彼女は右手の人差し指と親指がぎりぎりくっつきそうになるところで

「これぐらい。本当にこれぐらいヤバかったんだって。」

と言い、いきなり泣き始めた。
よほど恐い思いを味わったのだろうと思う。

相手が泣き始めると連鎖反応で私も泣けてくる。
こういうときでも伝染するものは伝染するんよ。(関連記事はここ

つーか、私も恐かった。
よかった。
レベッカ、あんたにはまだまだお迎えは必要じゃないんよ。

2人でしばし、感動の再会を祝った。

本当に彼女にはいつもびっくりさせられる。
やれやれ。

一命を取り留めて、
ようやく自分自身を取り戻したのと、気分が大変良くなったことで
顔色も良くなった彼女。

私は土曜日も日曜日も彼女を見舞った。

日ごとに元気になってゆく彼女だが、まだ油断はできないと思う。
本人は早く家に帰りたいと言うが、今日もまだ病院にいるんじゃないかな。
あとで電話してみよう。


*************


日曜日はやっと私も安心したのか、気分が良かったので
以前からハニバニが行きたいと行っていたレバノンへ行ってきた。

いつものことで、何のことはない。
レバニーレストランへ行ってきただけだ。

レバノンという国を知っているかな?

知らない人のために言うが(そんな人いるのか)
レバノンという国は中東にある。

私の知識ではこれが限度だ。

中東ではラム肉をたくさん食べる。

私は大のラム肉嫌いだ。

ラム肉は臭い。

ラム肉のあのワキガのような臭いが食欲どころか
生きる意味を追求してゆく意欲をなくす。

ということで、私は行きたくなかったのだが
クウェートから帰ってきてからというもの、あっちの食べ物が
食べたくて食べたくてしょうがなかったハニバニが
ネットで探してきたレストランに今度こそ行こうぞということになったのだった。

ネットのメニューではチキンもビーフもあるらしいので
私の重い腰が持ち上がったというわけだ。



とてもこじんまりとした感じのレストラン。
壁のレバノン風な絵画がなければちょっとしたイタリアンレストランともとれる。





前菜1
これはサービスで出されたものだがとても美味しかった。
レバノンスパイスがふり掛けられたクラッカーのようなものをオリーブオイルとハーブのかかった
クリームチーズらしきディップでいただく。つけ合わせのオリーブの塩辛さが絶妙に合った。





前菜2
これはタブーリと呼ばれるサラダ。サービスで出された焼きたてのピタと一緒に食べるととても美味しい。
どんなサラダかと言うと、パセリ、トマト、玉ねぎ、それから小麦の乾燥したやつをオリーブオイルとレモン汁で合えただけのもの。
とてもヘルシーなサラダのひとつとも言われているらしい。





前菜3
右上から:
ファラフェル(ヒヨコマメのコロッケでベジタリアン料理)
キッベ(ひき肉と小麦の乾燥したものを混ぜたコロッケ)
ちなみにこの2品は外側が香ばしく、中身がしっとりで日本でもウケそう。
ミハシー(スパイスの効いたひき肉と野菜を葡萄の葉で巻いた料理)
葡萄の葉っぱって結構酸味があるけど、日本の水菜に味は似てると思った。
ハマス(ヒヨコマメのすり潰したのをレモン汁とガーリックそれからオリーブオイルを
レバノンスパイスで味付けしたもの)
豆とは思えないぐらいクリーミーで濃厚で美味。






KS: ビーフシシカバブ
ビーフの串焼き
ヨーグルトソース添え






ハニバニ: チキン、ビーフ、ラムシシカバブ
鳥、ビーフ、それからラム肉の串焼き
ヨーグルトソースとガーリックソース添え




そして明らかにオーダーしすぎ(食べすぎ)でデザートは持ち帰りすることにした。


レバノン銘菓 バカラ
バカラと書いたが、どうやら正しくはBaklava(バクラバ)と言うらしい。
これは日本人の口に合うかどうかは疑問だ。
なぜならば最高に甘いから。
バターとハチミツとナッツをふんだんに使ったミルフィーユという感じか。
歯ごたえが最高にいい。それから甘いものが平気な人びと(ワタシラだ)
にはありがたい美味しさ。ぶっ




恐る恐るではあったが、非常に料理は美味しく、ここは絶対にリピートありだと思う。
驚いたことは、あれだけ臭い臭いと悪口ばかり言っていたラム肉が
ミントや他のハーブで上手に味付けされていたからなのか、ここのは全く臭わなかった。
なかなかやるね。



今日は大人しく、こないだりんちゃんに送ってもらったクックドゥーの
中華を作ってみた。





これも非常に美味しかったです。

りんちゃん、ご馳走さまでした。


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というわけでケイエス
なんだか不慣れな多忙でお疲れです。
今夜はさっさと寝ます。おやすみー


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朝 目が覚めること

2010年09月16日 | お仕事
それにしても、いろんなことがある職場だと思う。

今回起こったことは職場の話というよりも同じフロアで働いていた人の話になる。



今週の初めぐらいだっただろうか。

私は普通に仕事をしていたのだが、通路を行き交う人で
泣いている人がまばらにいることに気がついた。

何だか奇妙だな、と思っただけで私は仕事を続けていた。

少ししてからルイスが「聞いた?あの人らの涙のわけ。」と
キューブに入ってきた。

彼の話はこうだ。

シーラという女性が会計課に勤めていた。
彼女とは話はしたことなかったが、顔見知りではあった。

彼女のことで知っていたのは
彼女がとてもヘビースモーカーで、肥満だったということ。

そのシーラがその朝出勤してこなかったので
彼女の職場の主任が電話をしたところ誰も電話に出る様子がない。

変だなと思ったが、また後でかけなおそうとした。

数時間後、彼女の身内からの電話で彼女の死が伝えられた。

彼女は目覚めることなく、あっちの世界に逝ってしまったらしい。

彼女には持病があった。

睡眠時無呼吸症候群というのを聞いたことがあるだろうか。
(英語名:SAS(Sleep Apnea Syndrome))

寝息やいびきをかいて寝ていると思ったら、「...。」と言う感じに静かになり
それが10秒以上続いて突然、「んごっ!」みたいな衝撃的な音を立てる、あれである。

彼女の肥満が直に原因になったのかは知らないが、
肥満の人は非肥満の人に比べてリスクは3倍になると聞いた。

おそらく彼女は何も知らずに、その夜も次の日の準備をして寝床についたのだろう。

彼女は年は40中頃だと思っていたが、
もしかしたら30代だったかもしれない。

ルイスに、

「彼女こないだレンジでスープを温めてたよ。
彼女を見たのがあれが最後になるなんてね。ちょっとヒドイ話だよね。」

など言いながら、私の脳裏にはあるひとつのことがよぎった。


数ヶ月前だったか、
職場は違っても通路で顔を合わすことが多くなって友達になったダーリーンという女性がいる。

彼女といつもの世間話をしていたときだ。

私が「あのねー、今日は朝から全くついてなくてね。ちょっと凹んでるんだ。」と
言った私に「そんなの凹む理由じゃないよ。むしろラッキーだと思わんと。」
と言うのだ。


「だってあなた、ちゃんと朝に目が覚めたでしょう?」



そうだ。

そうなんだ。



嫌なことがあっても、その朝ちゃんと目が覚めた。

確かに嫌なことはあったとしても、
周りの家族や友達を悲しませることはなかった。

これだけでもなんとラッキーなことか。



これを読んでるみなさんについてない日があったとしても

「ま、いっか。今朝目が覚めたし。」

って言えるぐらいの余裕があることを心から望みます。


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ちょっと涼しくなってきたのでオーブンをブンブン稼動させて
こんなものを焼いてみた。



イタリアン ベイクドポテト&チキン

たくさん作っても、残り物は次の日のランチにできるのでお気に入りの一品。


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今朝も普通に目が覚めたケイエスですが、ちとショックを受けてます。
私の心の恋人ジョージマイコーが逮捕されたんですよ。
今度は大麻ですって。もー(哀)。
でもやっぱり好き~♪


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命 おすそ分け

2010年09月11日 | アメリカ生活



昨日の朝、同僚で友達のルイスが「ケイエス、ニュースがあるんだ。」と
キューブに入ってきた。

最近彼とはあるひとつの事柄について、真剣に話をしている。





彼の母親は今、悪性の肝硬変を患っている。

医者が言うには彼女はすでに「歩く時限爆弾」という危ない状態にあり、
彼女に残された一番の治療法は生体肝移植だということだ。

1週間前からその話を彼から聞いてはいたが、
ドナーを待つ期間や手術、回復へ向けてのあれこれを心配する前に
ルイスの母親自身がその移植を頑なに拒んでいるという。

これがルイスを悩ませる一番の理由であった。

彼曰く、

「母さんはああいう状態でもとても楽観視しているからなのか
『まあなんとかなるよ』っていう感じで自分がどういう状況に置かれているのか
わかってないのかも知れない。」

彼の心配はとても良くわかる。



で、今朝の彼の言う『ニュース』の話になるが
彼女がやっと肝移植という手段を受け入れることにしたという。

それはグレートニュースねと私は言い、彼と一緒に喜んだ。

「ちょうど良くドナーが見つかったんじゃね?良かった良かった。」
という私の顔をじっと見てルイスは

「ドナーね。見つかった。っつーかね、ドナーは俺。」

くすくすと照れ笑いをするルイスだったが、私はなんだか何も言えなくなってしまった。

ついこないだ芸能人の安岡力也が別の肝臓の病気で生体肝移植をしたが
ドナーは彼の息子だった。

生命を分けるといえば、真っ先に浮かぶのが献血だ。

しかし、ルイスは血液ではなく、自分の肝臓の一部分を
母親に提供しようとしている。

彼もその決断に至るまで相当考えたと思う。

決断に至った一番の理由は何だろう。

訊ねると彼はこう答えた。


「そりゃ最初はすごい悩んだよ。今でも考えたら恐いんだ。
だけど、決心するにはとてもシンプルな考えが浮かんだ。
要はね、俺を産んでくれたときに彼女は僕に命を与えてくれたんだから
そのお返しに今度は俺が彼女に命をちょっとあげるだけ。
それだけ。」



そこまで聞いたときに
私は目から涙がダム崩壊みたいに噴出しそうだったので

「ストーップ!ストーップ!泣いちゃう。化粧が崩れる」

と言って笑って話題をそらした。

もしかしたら適合検査では彼の肝臓が彼女の体のシステムにマッチしないと
言われるかも知れない。

それはこれから検査ではっきりするらしい。

それにしても何という素晴らしい話だろう。

自分の母親、または身内がそうなった場合、
私には彼のような決断ができる勇気があるだろうか。

昨日一日、このことばかりが頭を支配していたので
一日中ぼんやりしてすごしたと思う。


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話はいきなり変わって。

素晴らしいといえば、昨日友人のエムから忘れたころの
誕生日プレゼントを頂いた。

今回も郵便局でを想像させる大きな荷物を受け取り、
速攻で家に帰ってばりばりと包みを破り、中身を取り出す。

友人エムからの贈り物というと、もうどうしても期待してしまうものがある。
今回も期待を裏切ることなく、素晴らしい写真を頂いた。





友人エム夫妻は去年、山中湖に別荘を購入して以来
友人エムが季節ごとのたくさんの富士山の写真を送ってきてくれたが
プロの写真家が撮る富士山っつーのはどんなものなのだろうと
いつも興味を持っていたが、

この写真に、さすがに素人では絶対に無理みたいな境界線を見たような気がする。

上の写真では私のカメラを通した彼の作品でしかないのだが
実際に本物の写真を見ると、ため息が出る。

何て言えばいいのか。

神々しくて、本当は人間が軽々しく登山なんてしちゃいけないのではないか

と思わせる雰囲気をかもし出している、っつーかね。

プレゼントはこれにとどまらず、エム本人もお揃いで買ったという
ほのかにキラキラ輝くセーター(笑)と、
もみじの香りがする匂い袋?なるものも頂いた。

それから彼女のところの貴公子(「ちょっと春みたいな話」)の1歳の誕生日のときの写真も同封してくれていた。

エム、Yさん、本当にありがとう!
宝物がまた増えました。
我が家がいつかYさん画廊として出発する日に近づいているといいです。

エム、こう言ってはなんだが
富士山の写真はプロの写真家にまかせよう(ぶっ)



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おまけ ↓



インフルエンザの予防接種してきました。

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伝染

2010年09月06日 | アメリカ生活
日曜日、午前7時30分。


横で寝ているハニバニの突然の嗚咽で目が覚めた。

ちょうど彼に背中を向ける状態で寝ていた私は
びっくりして体を半回転さてて彼の様子を窺がう。

何で泣いているんだろう...。

彼の顔を見てさらにびっくりした。

嗚咽だと思っていたのは、実は彼の突然の笑いで、
しかもあんなに大笑いしているにもかかわらず
本人が覚醒する様子などちっともなく

目を閉じたまま、とにかくこれ以上の可笑しい出来事は
今まで生きてきてありませんといわんばかりに笑うのだ。

涙が今にもあふれ出そうなぐらい、
顔を歪めて笑う彼を見ながら
私を静かな眠りから引きずりあげた理由の正体がこれかと思うと
怒りがメラメラと沸いてきたのだが、
笑いというものは面白いもんで

前にもどこかの記事で書いたことがあるのだが
誰かがいきなり笑い出すと、理由もわからないのに
こっちまで釣られて笑い出してしまうことがある。

彼の変な笑い顔と笑い声を連続で聞いていると私は
不機嫌なはずなのに、突然愉快な気分になってきた。

気がつくと、不覚にも一緒に笑っているのだ。

と、

不意をついて彼が笑いながら目を覚ました。

バツが悪いので、とっさに不機嫌顔を作り

よくも睡眠を妨害してくれたわねどうしてくれるの

と、目が訴えているような白い眼を彼にぶつけた。

なのに、まだその『笑える』夢の余韻が強いせいか
彼にとっては見るもの全てが可笑しいらしく
いつまでも笑い続けていて、
やっと落ち着いたかと思うと
今度は思い出し笑いの段階にいるのか
再び変な顔をしてゲラゲラ笑うのだ。

迷惑そうな顔を彼に投げかけた手前、
一緒に笑うことなどプライドにかけても無理だ。

でも最高に可笑しい。

私を良く知る人ならご存知だろうが
私は世間一般に言われるところの笑い上戸だ。

しかも枕言葉に『強度の』、がつく。

私がどういう思いで一緒に笑い転げるのをコントロールしていたか
おわかりだろうか。

呼吸器がおかしくなるかと思った。

仕方ないので、とりあえず彼に背中を向けて
そして口をシーツで覆って声が漏れないようにして、笑った。

理由がわからぬままに、こんなに笑えるのは一体何なんだろう。


同じベットに横たわりながら、理由は別でも笑い転げる2人。


ちょっとシュールな感じがした。

笑い転げたら身も心もすっきりしたのか
2人はそのまま再び深い眠りに落ちてゆき、
8時半に目が覚めたときに
激しい空腹感を覚えた。


後にその出来事を彼に伝えると
彼は夢の中でコメディー映画を見ていたらしく、
そのキャスティングがまた豪華ハリウッドスターばかりだった。
その映画に私も本人も含まれていたらしく、
それがまた楽しくて可笑しくて、あんなに面白い映画をみたのは
久しぶりだったと、また思い出し笑いを始めたので

「で。一体どういう内容だったん?」と聞くと



『それが全く覚えてないんよ。』


とハニバニ。

ただ余韻で笑えるらしい。


彼も私も不思議な経験をしたもんだ。

でも

笑いが伝染するは、私は全く嫌いではない。
むしろ、何だか得した気分にもなったりして。


******************


昨夜はメキシカンで胃を満腹にし


ハニバニのチキンディッシュ


私のタコス&エンチラーダセットケイエスのが大食らいとか言わない

それから今夜は急にカレーが食べたくなったので
急遽家でホームメイドカレーを作ってみた。



本格的インドカレーには負けるけど、ハウスバーモンドカレーもなかなか素晴らしいです。



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レイバーデーで明日は祝日!
最高に嬉しいんですよ。たくさん眠れるから。
妨害されなきゃいいけどね。


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見舞いにて

2010年09月03日 | アメリカde健康管理

さて、前回の記事の続編ということになるが、
クローン病で小腸をやられたレベッカの手術が火曜日にあり
無事に悪いところを削除してもらった。

私は当日、彼女のもとにすっ飛んでって無事に手術から帰還したことを
喜んでやりたい心境であったが、
手術がすんですぐに私に電話してきてくれた彼女のボーイフレンドが

「ものすごい数のチューブが彼女に接続されててですね
とにかく彼女、真っ白なんですよ。
シーツに溶け込んでるみたいでね、まるでカメレオンみたいです。」


と語ってくれ、その日は病室へ駆け込むのはやめようと決心した。

彼女はやっぱりしっかり休まなければ。


そして次の日、
私は今もまだ取り組んでいる月末レポートの真っ最中で
さすがにすごい形相をしていたが、
夕飯を猛スピードで終わらせて、ちょっとしたギフトを買いにスーパーに寄ってから
病院へ急いだ。

病室に到着すると、彼女はちょうど点滴を受けているところだったので
病室の外で待っていようとしたのだが、
彼女が私の顔をちらりと見たとたんに

「そこでなに突っ立ってんの。入って入って。」

と招き入れてくれたので、点滴の様子を彼女のボーイフレンドと一緒に眺めた。

さすがに彼女の口から呼吸器は外されていたが
腕には何本ものチューブがつながっていて
心肺数やら血圧やらがすぐにわかるように体とか指先にいろんなものがくっついていた。

彼がそう言ったように、レベッカの顔には顔色というもの自体がなく、
「シーツに溶け込んだカメレオンみたい」
と表現するのがぴったりだなと苦笑した。

「あれでも昨日よりは人間味のある顔色に戻ったほうなんですよ。」

と彼は教えてくれた。

点滴はまだ終わっていなかったが、看護師がその場を去ると
いきなり彼女が大きな笑顔で『ケイエスだ~~~~!』とはしゃぐ。

今にも点滴やらチューブをぶちぶち外して抱きつくような勢いだったので
私の方が怯んだ。

彼女が言うには、手術後の痛みはあるものの、
今まで彼女を悩ませたあの恐るべし痛みはもうない、ということだった。

「切ったところがね、とにかく痒いんよ。
掻きたいけど掻けんしね。これもつらいね。」

彼女は続ける。

「今回は悪いところが広範囲に散らばっててね、
2フィート(約60cm)ぐらい切ったんだって。」

ふーん、と言ってみたものの、
私は頭の中ではすごいスピードで算数をしていた。

初めての手術で30cm。

その次の手術でまた30cm。

今回は60cm。

小腸の長さは約3Mというから、彼女に残されているのは...。

まだまだある、とも思えるが
長い長い小腸にも限りがあるんだぜ。

なんと言っても自分の体だ。
彼女がそれを知らないわけがない。

困難な病気と向かい合っていける肝っ玉は、どこから来るんだろう。


30分ほど軽くお話をして、
彼女が少し眠たそうな目をしてきたので私も帰ることにした。

帰り間際に「あんたは動かなくていいから」と言って
ベッドに寝たままの彼女をそっと抱きしめたときに

ぷん、と 

ちょっとの間、シャワーを浴びてない匂いを嗅いだ。

それは

彼女が手術という大仕事をして、回復へ向かおうとしている
彼女の勝利の賜物みたいに思えて

なんだか優しい気分になった。


その夜彼女の携帯からメールが届き、そこには


『先ほどは立ち寄ってくれてありがとう。
こんなにたくさん励ましてくれてうれしいな。私はラッキーだ。』



など書かれてあった。

「もうすぐ退院だろうから、そしたら連絡するように。
しっかり寝たまえね。おやすみ。」

と、返事を送りながら、彼女が日ごとにシーツに溶け込めなくなった
カメレオンになることを祈った。



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そういえば
こないだ妹からもらったあの北海道ラーメンのあの『白熊ラーメン(塩味)』
食べてみた。





『お召し上がりの際はメンマやチャーシューを添えるといっそう美味しくいただけます』


と書かれてあったが、そんなゼイタク品はうちにはない。
とりあえずあったのはシイタケと玉ねぎ。

このあっさりした具がいいのかどうなのか、
ラーメンのほのかな塩味を引き立てて、踊ってしまいたいぐらい美味しかった。

ネットで調べて注文しようかなあ。



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そういや日本は新学期が
始まったんですよね。
この辺は来週火曜日からです。



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