バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

甲子園の夏が終わるみたいに

2010年03月29日 | ALL ABOUT JAPAN
3月12日(金)


金曜日の夜は、家族それから親戚2名と夕飯を一緒に食べにいくことにしていた。

それまで私とハニバニは今は一般の人も無料で入れるようになっている
旧広島市民球場へ足を運び、空っぽになったその球場をぼんやり眺めた。









私と彼がまだ日本にいたころは、この球場も現役で
夏になると野球観戦する人でそれはそれはごった返していたものだ。

ちなみに、ハニバニは阪神タイガースのファンで
父は広島カープ、それから母は読売ジャイアンツのファンだ。

日本の野球の応援は独特で、まずアメリカのメジャーリーグには
あんな応援の仕方はない。

私もこちらに来てから何度かメリーランド州ボルティモアの
オリオールズを観戦しに行ったことがあるが
日本のチーム応援とは雲泥の差で、いまいち盛り上がらない。


「日本の野球観戦のが絶対に面白いよね」


いつも2人で言ったものだ。

誰もいないマウンドに目をやってぼんやりしていると
同じようにシートに座ってスコアボードを指差しては笑いあっている老夫婦がいた。

彼らもやはり思い出を語りながらそれぞれの思いに耽っていたのだろうか。

現在、新球場は『MAZDA Zoom-Zoom スタジアム』という名で
広島駅からちょっと歩いたところにある。

父は、「メジャーリーグの球場がモデルになっとってねえ
観戦シートがゆったりとしとって、寝っころがって観戦もできたりするんよ」などと言いながら
なんだかご機嫌であったが、

ハニバニと私はなんだか「ふーん」という感じ。
私たちの野球観戦の思い出は、今でも古い球場に残されたままだったから。

何か、何でか知らんけど、ちょっと残念。

しかも後でわかったことだが

父の言うその「モデルになったメジャーリーグの球場」とはまさに
私たちがよく観戦に行くボルチモアのオリオールズ球場のことであった。

なんという因果だろう。


球場内を少し歩いて、
観戦席を離れるときにハニバニがいつまでもマウンドを眺めてて、
それを見ていたらなんだか

夏の高校野球で
惜しくも負けてしまった球児が
いつまでもマウンドを見つめるしぐさにちょっと似ていて

体の中で夏から秋に変わるときのあの特有の淋しさがこみ上げてきた。

実際は春なのにね。 ぶっ

球場を離れるとき、「今度2人で帰国したら、ここはもうなくなってるね。」
と言って、なにげに柱にタッチし
「うふふ」と2人で笑った。

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新広島市民球場へ行った事あります?

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甘い劣等感

2010年03月26日 | ALL ABOUT JAPAN
3月11日(木)


この日はハニバニとは別行動であった。

彼は昔の友人に会いに出かけ、私はずっと母と妹、それからほのちゃんと過ごす予定だった。

ハニバニと一緒に帰国するのは楽しいが、
その反面、私は家族と一緒に過ごす時間がどうしても犠牲になる。

たとえば前回の帰国のときは私一人だったので、
朝起きてから寝るまで、ずっと家族と一緒に行動することができた。

これという予定などなく、
朝起きて、「さあ、今日は何食べようかね」という具合に
気ままに生活をする。

ごく普通の生活を一緒にするのだ。

ハニバニが一緒だとこうはいかない。

いくら慣れ親しいといえど、私の家族は彼にとって所詮他人なのだ。
朝から晩まで、ツレヅレナルママニヒグラシ...というわけにはいかない。

だからその日は私はけっこうわくわくしていた。

10時ぐらいに実家へ行き、昼食までほのちゃんとトランプをした。





あの小さな手で、何枚ものカードをしっかり握るのを見て
とても可愛いと思った。

猫以外のものにふいに癒されて、なんだか調子狂うなと思ったが
とても幸せな気分になる。

彼女と2人、のんびりした幸せな時間を過ごしていると
他の女子2人は台所で昼食の準備に忙しくしていた。

手伝いたいが、なんといっても大の大人が3人そこにいると
とても暑苦しい。

しかも彼女らは私にとっては料理のプロなので
いまさら私が腕まくりして「さあ、手伝いますよ!」としゃしゃり出たところで
「お姉ちゃんは座っといてね。」と、やんわりと断られるだけなのだ。

私だって少しは料理はできるのに。

彼女らを前にすると、「少しだけ料理人」が「全くできない人」へと下落する。

ここはプロに任せておこう。

その日のランチは私のリクエストで焼きそば。



(私の悪い癖でいつも肝心な食事の写真を撮り忘れてしまうので
妹に忘れる前に写真を撮っておくように言うと、携帯で撮っておいてくれた。
写メで送ってくれたこの写真、ブログ用にアップすると巨大写真になってしまうので
サンプル画のこんな小さいやつになってしまった)

横のスープは妹がいとも簡単に作ってくれた中華風コーンスープ(タマゴ入り)。

うぅ。

彼女らにはかなわない。

食事を終えて、女4人はそごうへと出かけ、
おもちゃコーナーに行ったり、婦人服売り場に行ったり、お茶したり
デパ地下グルメを散策したりして、午後を過ごした。

このなんでもないひと時が大好きなんだな。

夕方になって父が仕事から帰り、ハニバニも参加して
みんなで家で食事した。

ここでも私の悪い癖で、写真を撮るのも忘れて食事を楽しんだ。

よく考えたら実家で食べた食事の写真は、後にも先にもこの焼きそばの写真しかない。

母と妹が作った美味しい食事と、みんなの笑い声

それしか、私の頭の中にはなかった。



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ちゃんとした焼きそばはやっぱり美味しいです。
私が作る怪しい焼きそばとは違うね。



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14年ぶりの再会

2010年03月24日 | ALL ABOUT JAPAN
3月10日(水)


その日は朝からなんだかそわそわした。

だって博子ちゃんに会う日だったから。

去年の7月に彼女のことはちょっと記事にして更新した。
アイシャドーエフェクト (7/29)

彼女とはメールや誕生日のプレゼント交換なんかで連絡をとりあってるとはいえ
なんと最後に会ったのが1996年1月。

実に私とハニバニが日本を発った日、最後に会った人が博子ちゃんであった。

だから彼女に会うのは14年ぶりだった。

博子ちゃん、昔みたいにすっごい美人かな。
老けこんでたら何といってフォローしよう?
あ、もしそうなら何も言わん方が身のためね。
ってか、博子ちゃんが私を「ケイエス、老けこんで」って思うかも。
...もう一度リップグロス塗りかえとこう。

など馬鹿みたいな想像をしてハニバニとJRに乗り込んだ。

行き先は山口県岩国市。

待ち合わせの和風レストランに到着すると、すでに彼女が私たちを待っていた。

14年前の彼女の面影がすごい速さで蘇ってくる。

うわっ。
やっぱり今でも綺麗じゃんか。

違って見えるのは、彼女の髪の毛の色が黒髪になっていたことぐらいか。

私と彼女がつるんでいたころ、彼女の髪の毛は茶髪だった。

私が日本を離れてちょっとしたころ、彼女はお母さんになった。

って言っても彼女、全くお母さんには見えないのだけど。

美味しそうな和食の定食を食べながら、話に花を咲かせ


他人が作るカツ丼は非常に美味しいです

私たちは広島へ戻った。

広島へ戻るJRの中でぼんやりと、彼女の幸せを心から喜んだ。

メールで連絡ができるとはいえ、実際に会えるのとでは比べ物にならない。
何か変な言い方だけれども、
彼女が今でも綺麗な人で安心したと言っても過言ではないだろう。

それだけ彼女の生活が安定している証拠だと思う。

家族や親しい友人が、ごく普通に安定した生活を送ることができていると確認できることは
それが直接私の幸せにもつながっているのだから。

(そういえば博子ちゃんにはお土産でまたまた新しいアイシャドーをもらったのだった)



博子ちゃん、これからは私の帰国ごとに是非また会いましょうね!
今回は本当にありがとう。会えてとっても嬉しかったよ~


**************


広島に戻ってきてからは夕食までちょっと時間をつぶした。
ホテルの近所に広島城があり、
パンを買ってきて城のお堀にいる野鳥や鯉にちぎってやった。



夕食は、再度登場の「りんちゃん」と。

居酒屋に行って再び楽しいひと時を過ごして



場所をスタバに移して、3人でマッタリしていると
本通りに突如現れたボウリングのピン






ボウリング場の呼び込みをしている宣伝マンのようだったが
ハニバニが彼を放っておくわけがない。

直ちにスタバを離れ、ハニバニはボウリングのピンと記念撮影もすることができた。
ボーリングのピンは良い人で、ハニバニの写真撮影も快く応じてくれた。

ハニバニ、日本でのいい思い出ができたね。

もうひとつハニバニのリクエストのキリンビールの看板も写真に収めて


この人、撮影にとっても邪魔だったが「どけよな」って言えなくてそのまま撮影。悔しいから落書きしてやった。

私たちはホテルに戻った。

その日の楽しかったことを思い出しながら、深い眠りに落ちていった。


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実は私もあのキリンビールの麒麟が好きだったりします。ってかあれ、やっぱりキリンなのね?

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りんちゃんの合格と回る寿司

2010年03月22日 | ALL ABOUT JAPAN

3月9日(火)


火曜日は昼からりんちゃんと一緒にランチをした。

知る人ぞ知る、りんちゃんとはうちのブログの常連コメンテーターで
前回の帰国の際も会って来た人だ。関連記事

前回会っているので私は緊張はしないと思ったが、なんと今回はハニバニも一緒で
りんちゃんもそうだったかと思うが、ハニバニも緊張していて、
その事実が私を緊張させた。

ハニバニが緊張する理由はあった。

私は今まで何人もの友人をハニバニに紹介してきたが、
私の友人とあって、誰とでも仲良くなるハニバニ。

たった一人を除いては。

彼曰く、

彼女だけはちょっと苦手

というか、簡単に言い表すと

不合格

なんだそうだ。

なんでも彼女がさりげなくする他人を見下す目がダメなんだとか。

彼女、そんなところ全くないのに。

第一印象ってのは後を引くからね。
それにしても困ったもんだ。


そういうことがあるから、りんちゃんのことを気に入って欲しい私としては
まるで受験生を抱える親の心境で

りんちゃん、どうか合格してね

など思っていたのである。
我ながらなんだか滑稽だ。

ホテルのロビーで待ち合わせして、お互いにビッグハグでお互いの再会を喜んだ。
ハニバニとりんちゃんは「初めまして」と握手する。

その日は予想もしてなかった、まさかの雪と雨の混合。
風も強い。

結局ホテルの横のデパートの上にあるランチバイキングに行くことにした。

ここのバイキングは基本的に和洋折衷で、
どんな人も必ず何か好きな食べ物が見つかりそうな種類豊富なバイキングだったので
お客さんも多かった。



まずはこんな感じで始めて食べまくり~


けっこう楽しく会話は弾んだと思う。
何と言っても、相手はりんちゃんだ。

彼女の良いところは会話上手で自分を飾らない、自然体でいてくれるところだ。
ハニバニが困惑するところがあるわけがない。

ってか、果たしてりんちゃんにとってはハニバニはどう映っただろう?
もしかしたらりんちゃんがハニバニを不合格にするかも知れないのだ。

また、思う。

ハニバニ、どうか合格してね

我ながら、もう馬鹿炸裂だ。

ランチがすんで、みんなでCDを買いに行ったあと
その足でりんちゃんのマンションへ行き、ハニバニがリビングの電灯を新しいやつに
取り替えた。

そんなこんなでお互いの距離がぐんと近づいたはず。

実際ハニバニは自分が好きなアーティストのCDをりんちゃんにプレゼントしたぐらいだ。

夕方近くなって、彼女とは別れた。
驚いたことに、ビッグハグでりんちゃんを見送ったハニバニ。

ハニバニがぼそっと言う。

「彼女おもしろかったね。」

それは合格ということですか?

「はい。合格です。」

うぅぅ!やったねりんちゃん!

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その夜は家族と回転寿司屋に行って来た。

こんな大型回転寿司屋は初めてだ。
なんだかウキウキする。



はしゃぐハニバニとほのちゃんをコンベアーの横に座らせ、
欲しいものがあれが彼らに取ってもらって好きなお寿司だけを食べた。

やっぱり美味しい!!!

カリフォルニアロール系のマヨネーズやらアボカドやらが入る
邪道なお寿司が好きな私には何か物足りないなと思うこともあったが、
正統派江戸前寿司の好きなハニバニは大喜びであった。

おもわずほのちゃんも



こうしてみんなでわいわいと賑やかに食べた後にはお皿の残骸。


お勘定おねがいします


私がどこに座っていたかは言わないが、それにしてもすごいお皿の量だな。

楽しい夜がまた暮れていった。




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日本でもカリフォルニアロールって流行ると思いませんか?

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宮島での発見

2010年03月21日 | ALL ABOUT JAPAN
3月8日(月)


広島に到着してからというもの、あいにくの曇り空が続いていたのだが
月曜日になって初めて太陽を見てうれしくて
そのまま足を伸ばして宮島に行って来た。

宮島に行くのはこれで...えーっと...何回目だろう?
それぐらいたくさん行ったことだ。







昼食は宮島に着いてからということにしていたが、フェリー乗り場に近いところの
まさに『大衆食堂』みたいなところに入ってみた。

ハニバニは天ぷらうどんを、私は肉うどんを注文したのだけど
これが最高に美味しくて気分が良かった。

ついつい近代的なレストランに行ってしまいがちだが、
昔からの美味しさを守るこういう大衆食堂も捨てたものじゃないなと思う。



そういえば宮島といえば鹿がそのへんにパカパカと歩いていたり
のんきそうに眠っていたりしてるのだけど、
うちの近所に出没する鹿は宮島のそれとは全く違い、人間にはフレンドリーでなく
触らせてくれることももちろんない。

思わずそのフレンドリーな宮島の鹿のそばで写真を撮ったり
体に触れてみたりと、まるで宮島初心者のようにはしゃいだ。

今回は厳島神社には行かず、それなら何をしていたかというと


寺まわり


今まで何度も来たことのある宮島に、お寺がたくさんあるとは全く知らなかった。
なんだかちょっとした穴場を探し当てたような気がした。

宮島に来る人の、どれぐらいの人が寺まわりをして帰るんだろう。



500体の仏像がずらりと並ぶ石段


あのダライラマさんもいらっしゃったことがあるんですってよ。

そういえば私は無宗教だ。
だから教会に足を運ぶときも、神社に行くときも、こうやってお寺に来るときも必ず

無宗教なんですが、すみませんねえ

って思う。
なんだか肩身が狭いのだ。

こうやってほぼ一日中宮島の寺を訪ねて歩き回り、
滞在するホテルの部屋に戻るとお花が届けられていた。

部屋のテーブルは私たちが小物をぶちまけて置き場がなくなっているので
テレビの前にひっそりと置かれていたという感じ。



それはなんとあの白いブーツが似合う、キュートな友人エムからであった。

先日はありがとう。
広島での滞在を楽しんでってね。


すごく嬉しかった。


ホテルの部屋から見える景色1


ホテルの部屋から見える景色2

始まったばかりの滞在が本当に楽しくてしょうがなくなるような予感がした。


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私は焼きたてのチーズもみじ饅頭が昔から好きなんですよ。

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友人エムのブーツ

2010年03月19日 | ALL ABOUT JAPAN
3月7日(日)


日曜日は、東京から広島の実家に戻っている友人のエムとランチをした。
彼女とはこないだの帰国(2008・Nov)で会っているので、1年ちょっとぶりの再会だ。

彼女はいつ見ても若々しい。

私のように厚化粧でもないし、余計に飾ったところもない。
なのにとても垢抜けているのは何故だろう。

彼女は現在東京でばりばり働いていて、今回も忙しいところを見計らって
私とハニバニなんぞに会ってくれる時間を割いてくれた。


エムと言えば、こないだ彼女の愛猫が永眠したときにブログで記事を書いたので
覚えてくれている方もいらっしゃると思うが (関連記事:『ちょっと春みたいな話』)
その日は2代目の貴公子の写真をたくさん持参してのランチだった。

彼女がこんなにでれでれになるほどの回復の裏には
あの小さな貴公子が彼女やご主人の周りで子馬のように大暴れしているんだなと思うと
エムの困ったような、それでいて柔らかい困惑の顔が浮かぶようだった。

そういえばランチはそごう新館にあるとんかつ料理屋で。

ここでも私は浮かれすぎて写真を撮ることをすっかり忘れ去る。

美味しいとんかつを食べながら話に花を咲かせていると
ハニバニが「ぶふふふふ」と笑う。

何かと聞けば、エムの靴(正しくはブーツ)が気になるようだ。

「それにしてもすごいねぇ。今にも踊れそう。」

ハニバニの目を釘付けにしたそのブーツとは



ゴーゴーブーツ



いや、それに似た白いブーツだったということだ。

エムも笑いながら「オースティンパワーズだよね。あはははは」など言う。

私が履いたならおい、ふざけるのもいい加減にしろとか言われそうだが、
彼女が履くととても粋なのだ。

ちょっと妬けちゃう。

楽しいランチを終え、場所を喫茶店へと移す。

そこで写真撮影などしながらお互いの里帰りの話をしたのだが、
彼女が言ったこの言葉が印象的であった。


帰る家があるってほんまにええよね。


彼女は何気なく言ったつもりだったかも知れないが
私の耳にはエコー付きで飛び込んできた言葉だった。


私には 帰る 家がある


なんて素晴らしいことなんだろう。


今回も前回みたいに短い再会だったけど
とても有意義な時間が過ごせたと思う。

彼女はそれから数時間後、元気に東京へと戻っていった。

別れ際の、彼女のあの白くて粋なブーツが、まるで彼女そのものだった。



中学の頃から堀ちえみに似ているとか言われていたエム。隠すのがもったいないぐらいキュートなんですよ。


<おまけ>

この「だる~」みたいな顔、粋なブーツのエムにそっくり


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ランチのエムはお酒抜きだったからなんだか大人しく見えました。 ぶっ


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一番の親孝行は

2010年03月17日 | ALL ABOUT JAPAN
まず最初に、旅行中どうしてブログを全く更新しなかったかをちょっと言い訳したい。


私もハニバニも、2人で旅行するときは必ずと言っていいほどPCは持って行かない。
理由はただひとつ。

邪魔だから。

旅のエキスパート、ハニバニはいつも言う。
「旅行は絶対に身軽の方がいいんだってば」

実際に日ごろの生活からつかの間離れるためが目的の旅行で
メールをチェックしたりネットサーフィンするものなーって思う。

それでも仕事を山ほど押し付けてきたルイスが悲鳴をあげているとか
お嬢がいる獣医から何や連絡があるとか、
そういうこともなきにしろあらずなので、広島に到着した翌日に
ホテルにある宿泊客用の有料PCコーナーへと行ってみた。

イスに座ってみてハニバニとしばし無言になる。

忘れていた。

日本のPCのキーボード、アメリカで使うそれとは全く違うのだ。

いや、全く違うとは言えない。
アルファベットの位置は同じなのだから。

詳しく言うと、ひとつのキーに表示が多すぎ。

ひらがなとアルファベットを使用する国のキーボードだ。
しかたない。

アメリカのキーボードがどんなにシンプルか、思い知った。

メールアドレスに必ず入ってるあのアットマーク

『@』

これを探すのに数分費やした。

アメリカでは数字の2と共存するが、日本では右斜め上にあるようだ。

数年前に母のPCを使用したときも同じような軽いカルチャーショックを感じたと思う。

しかも使用し難さの上に、15分100円払わなければいけない。
100円が惜しいとか、そういうことではない。

時間制限があるということが、実に気持ちを焦らせるのだ。

抱えてる時限爆弾の爆発時刻が迫っているなか、悠々とメールを楽しむことなど
私にはできそうになかった。

もうひとつ。

ウェブサイトにアクセスするのに時間がかかるということだ。
いつもハイスピードに慣れているせいか、少しでも時間がかかるとそれだけで
やる気がなくなってしまう。

こういうことから、私はすっかりウェブの世界から遠ざかってしまった。

(心配してくれた方、本当に本当にごめんなさい)


******************


さて到着第1日目。
私とハニバニが最も愛するあの場所へ。



モスバーガー

ファーストフードなのに、オーダーを受けてからハンバーガーを作ってくれる所が
アメリカにもあったらいいのに。





旅行中はダイエットのことは完全に忘れ去り、しばしジャンクフードを堪能する。

それにしても日本ではたとえマクドナルドでもきちっとしたバーガーを出してくれる。
こちらのマックでチーズバーガーをオーダーすると
レタスやトマトが完全にパンの部分から離脱していたり、
チーズがきちんとビーフの真ん中に乗ってなかったりがしょっちゅうなので
やっぱり日本はきちんとしているなと関心してしまう。

というか、ちょっと自慢だ。

ランチをあっという間に食べきり、
市内や本通りを歩きまわっているうちに夕方近くなった。

その日は両親、妹家族と合流して焼肉を食べに行くことになっていた。

心配だったのが、姪のほのちゃんがハニバニを恐れないかということだった。

ハニバニが最後にほのちゃんに会ったのが、
彼女がまだ1歳にならないときだったので、もちろん彼女にはハニバニの記憶がないはずだ。

両親から「ハニバニは大男」とは知らされているようだったので
彼女なりに想像はしていたとは思うが、やはりびっくりして泣き出すのではないか。

私たちが帰国する前から、
「ハニバニは家の天井にぶち当たって天井を壊すのかねぇ?」と心配していたらしい。

ハニバニも、嬉しさ半分、緊張半分で私の実家に向かう。

驚いたのが、実家の玄関の手前の方で妹家族が私たちを待っていたことだった。

思わぬ熱烈な歓迎を受けて、嬉しさと懐かしさでくらくらしそうであったが
もうひとつの思わぬ出来事は、ほのちゃんがあっさりとハニバニを受け入れたということだった。

しかも笑顔でね。

これは先行き明るいね、とハニバニと一緒に「にっ」と笑った。



泰司くんとほのちゃんと、ちょっとシャイなケイエスの妹


久々に家族全員で食べる焼肉は非常に美味しくて、楽しくて、
今回ハニバニと一緒に帰国してよかったなと実感する。

ほのちゃんのお父さんの泰司くんは、仕事の関係で日曜日には大阪に帰らなければならなくて
久しぶりの再会も数時間で終わってしまったが、短いなりにたくさんお話ができたと思う。

彼に会っていつも思うことは、彼は優しくて、頭が良くて、仕事が出来て、
何といっても妹とほのちゃんをとても愛しているということがオーラになって
湧き出ているということ。

ほのちゃんが「お父さん大好き」と言うのが一番の証拠だ。

本当に感謝する。

娘2人が幸せな家庭に恵まれているということが、きっと一番の親孝行なのだなと
両親の笑う顔を見ながら、そう思った。


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今までビビンバって苦手だったのですが、今回食べてみて意外にも美味しくてびっくりしました。


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逃避行 

2010年03月16日 | ALL ABOUT JAPAN
ケイエスはどうした。


などと思われた心優しき人が若干いらっしゃるかも知れないのでちょっと言い訳を。


申し訳ありませんでした。
ケイエスとハニバニは逃避行に出かけておりましたの。
日本にね。
うふふ。


去年の11月に予定を入れていて、実際に宿泊するホテルも予約を入れていたところ
新型インフルエンザが想像を絶するほど大暴れした。

あの猛威にはこの私もハニバニも大いに怯んだ。

自分たちだけが感染してしまうのもなんだが、
その菌を広島の家族や友達に分けてしまうのが怖かった。
まさか後でお土産だったのよとはシャレにも言えないだろう。

そんなわけで3月に延期していたのだけど、
3月って仕事がすっごい忙しくて、出発の日もぎりぎりに月末レポートなんかを片付けて、
私がいない間に仕事を管理してくれるルイスにあれやってねこれもやってねと
たくさん仕事を預けて、あっという間に出発。

まるでアメリカを、それこそ夜逃げする勢いで荷造りをした。

普通旅行前って、荷造りすることもすでに楽しいじゃんか?
それがなかったの。

だから夜逃げするみたいな勢いでパッキングしたんだから。

出発前日に辛かったのが、うちのお嬢らを行き着けの獣医が経営するキャットコンドミニアムに
預けて行くことだった。

ケージに入れられた瞬間に行きたくない所に連れて行かれると
今までの経験で悟っているのか、車の中でも文句言わずにひたすら無言。
すっごい機嫌の悪いお嬢たち。
預けるときにこちらは傷心で「ばいばい。ちゃんと迎えにくるけんね。」
と言ったが、両方ともがケージににはそっぽを向いた状態で顔すら見てくれなかった。

これってけっこう良かったかも知れない。

ケージの入り口に張り付いて、あの大きな瞳をこちらに向けられたら
後ろ髪をぐいぐい引かれる思いで、余計にその場を去りづらかっただろうから。

彼女らの機嫌の悪さにちょっと感謝。

*******************


さて、出発の日。

ワシントンダレス空港からサンフランシスコを経由して成田へ飛んだわけだが、
サンフランシスコからはラッキーなことにビジネスクラスで飛ぶことができた。



こんな感じで大きな画面がありまして、コックピットみたいなシートが完全に平らに倒れるんですよ。


今まで個人個人ではビジネスクラスだったことがあったが
ハニバニと一緒に、というのはこれが初めて。

ちょっと恥ずかしいが、素直に浮かれた。

どれくらい浮かれていたかというと
お酒の飲めないケイエスが、

ウェルカムシャンペンをいただいて、ぐびぐび。

その結果

前菜で始まった豪華なお食事の写真





これ以後の食事の写真というか、記憶があんまりない。

眠っていたわけではない。

映画も3本も観たし、ゲームもした。
「何かやらなければならないことがあったような...」

つまり、記念の写真を撮っておくという行為を完全に忘れていたのだった。

酔いから完全に覚醒したところで、すでに食事は終わっていた。

しょうがないので飛行中の地面(または海上)でも写真に撮っとこうかと席を立ち
窓辺へ歩いて行くと、既に黒人CAが写真撮影を楽しんでいた。
これは何かありそうだ。

脇からチラ見すると、一面に広がる地球。

...というか、地表ね。

でも一瞬、ハニバニじゃないけど
「地球が見える!!!」
って言ってしまったぐらいよ。






地球は青いってことを改めて感じた瞬間だった。

(みなさん、ちゃんとリサイクルして地球の青を守りましょうね。)

先ほどのCAが戻ってきて、彼女が撮影した写真がどう写ったか見せてくれて
「今ちょうどアラスカからロシアの近辺の海上を横断しているところなの。
見えるあの白いのは流氷。」と説明してくれ、
「あなたの写真はどう?」など聞かれたのでちょっと恥ずかしかったが
私の写真も見せてあげた。

恥ずかしかったのは写真のオブジェクトではなく、
私の使用するデジカメの古さだった。

私が日ごろ使用するデジカメはハニバニが職場からタダで支給されたもので
タダにしては使い易いのでいつも持って歩いている。
彼女のデジカメは最新型の、とてもハイテクで画面の大きなかっちょの良いカメラだった。

彼女は「いい写真ね」とは言ってくれたが、「素敵なカメラね」とはさすがに
言ってくれなかった。

****************

こういうわけで、これから時差ぼけが現れない時間帯でぼちぼち更新してゆくつもりなので
お暇ならお付き合いいただきたい。






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やっぱり日本のCAが世界一プロフェッショナルだと思います。

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