バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

Tokyo Sky Tree

2011年09月30日 | お仕事

               
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こないだNHKスペシャルで『東京スカイツリー 世界最難関への挑戦』というのをやっていた。
みなさんはご覧になっただろうか。


夜眠る時間になってふとテレビJapanをつけてみたらちょうど始まったばかりで、
観るつもりはなかったのに最後まで観てしまう結果となった。


私はすっかり忘れていたのだった。


3月11日、東北大震災があった時、あのタワーの頂上近くで人が仕事をしていたということを。


**********************


それにしても、今更ながらに考えるとなんと無謀な計画だったろう。


世界一高いタワーを、こともあろうに世界で最も地震が発生する国「日本」に立ててしまうのだから。


さて、その番組は東京スカイツリーの建設にあたっての苦労や困難にぶつかっては
それを乗り越え、見事高さ634mに到達させた建設者のドキュメンタリーであった。


私は自分が眠たいのもすっかり忘れて、ただ心臓をばくばくさせてその内容に見入った。


そして3月11日。


普段の地震には慣れているはずの彼らも動揺を隠すことが出来ないほどの揺れ。


地上であれほどの揺れだったのだ。


地上から600m以上も上のことなど想像もつかない。


私はそれから信じられない光景を目の当たりにすることになる。


危ないからと、その場を離れた作業員が、やりかけだった上の仕事が心配になり、
余震がまだ続いている中、現場に戻って仕事を再開し始めたのだった。


余震がまだ続いてる中、ですよ?


アメリカじゃまず考えられないね。


その現場の日本人だって「えー、本当に大丈夫なの?」って思ったと思う。


何なの、日本人って。


仕事だから仕方ない?
それともやってる仕事に対する情熱?


そして目標だった634mに到達したときの作業員の顔を見たとき、
私も一緒になって感動した。
目頭が熱くなったね。


日本人らしいなと思ったのは、とても嬉しいはずなのに
誰一人はしゃいだり大声をはりあげず、
ただ、こみ上げる達成感を一人ひとりが噛みしめていたというところだろか。


東日本大震災から、いろんな場所で復興を願ってチャリティーコンサートや催しがあるが
いろんなカタチで人々は勇気とか元気を日本全体に送り続けている。


私もたくさんのそういうテレビ番組を観てきたが、
個人的に、この番組から一番たくさんのポジティブオーラを受け取ったと思う。


日本にいるとわからないけど、
日本から離れていると日本の良さがすごくわかるんだよ。


特に被災した後の日本。


日本の技術(建設、製法とかね)なんて世界一だって。


こないだ、コメンテーターのりんちゃんがメールで言っていたことなんだけど、
なんでも彼女の会社が納品した機械のパーツ180個のうち100個が不良品だったということだ。


驚いたのは、OKだった80個のパーツはなんと昔からの職人さんが
作っていた物だったと彼女は言う。
問題のあった100個は機械が作ったものらしい。


しかも、その職人さんが作るパーツの誤差は0.01~0.03というからスゴイ。



しかしまあ、あれだ。



日本人、頑張るよね。



努力は絶対に先で実を結ぶんだよね。



そう思うと私も一つ一つ、こつこつと頑張れそうな気がする。



どうしてこんな話をするかというとね、
今日、こないだの面接の結果が知らされてね、
採用のオファー、いただきました。



電話で知らされたときの私の心境はすごかった。



その模様はまた後日更新するとして。



とりあえず今は、
選ばれてあることの恍惚と不安と2つ我にあり
といったところです。
太宰治じゃないけど。


ちょっとまだ信じられない。



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今日ちゃんと眠れるかなあ。

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夢を抱えて

2011年09月26日 | お仕事

職場で使うOutlookの調子が最近どうもおかしい。


特に月曜日。


普段の立ち上がりに時間がかかることもそうだが
今日なんてもっとひどかった。


一度Outlookを開けてみると、なんとフォルダーに何も入っていないと言いやがるではないか。


私のフォルダーが空になることなんて皆無である。


誰かが意図的に削除したか、または何かの間違いで全部消えてしまったか。


いずれにせよ、それだけで目の前が暗くなったことは事実だ。


声も出せないままでいると、なんとその数秒後にまとめてフォルダーが開いた。


月曜日の朝にぴったりのスタートである。


着信時間の早いものから、読みたくない読まなくても問題ないメールは
ザクザク削除してゆく。


一番最後に金曜日の午後、私が帰宅してから届いたメールの中に
Job Interviewという件名を見つけたときはさすがに私自身の目を疑った。


『月曜日の午後、都合がよろしければ下記のスケジュールで面接を行いたいのですが。』


時間が悪ければスケジュール変更もしますと書かれてある。


私はスクリーンをぼんやりと見つめながら、
「と、いうことはテストには合格したっつーこと?」と何度も確認し、
思わず笑みがあふれ出る。


ちょっとこの気持ち、文章では表わせないなあ。


今までテストに合格したことがないから、面接までこぎつけなかった。


今回は面接への招待状を受け取った。


夢かと思った。


できるなら、この夢みたいに浮かれた気持ちで全てを終わりにしたかった。


テストに合格したことだけで私は向こう3ヶ月ぐらいは完璧に幸せでいられるような気分だった。


ほんのりとした気分で、私は返事をすぐに送った。


『スケジュール通り、今日の午後で大丈夫です。必ず伺います。』


浮かれついでの延長で、浮かれたまま面接をするほうが緊張せずにいいだろうと判断したことと、
さっさと白黒つけたかったということがある。


こうして私は今日の午後、面接をしてきたのである。


******************************


緊張しなかったといえば嘘になるが、
先週、テストを受けた日に比べれば全く楽だった。


まず最初に見せられたのが、こないだのテスト結果であった。


私は自分の解答にはもうめぐり合うことはないと思っていたので予想外であった。


予想外といえば、そのテスト結果であった。


合格したとはいえ、合格者の中にも最高得点をとった者もいれば
最低得点でぎりぎり合格する者もいる。


私の憶測であるが、私の場合、自分自身は後者のように思えた。


思ったよりも間違いが多いのである。


まとまって全問正解のところもある一方、まとまって全滅という感じ。


今までの浮かれ気分もぶっ飛び、唖然としながら
「こんなんでよく持ちこたえましたね、私。」
と言うと、彼女は「そんなに悪くないのよ、これでも」と言ってくれた。


彼女に抱きついておいおい泣きたい気分になる。


面接は10問ほど、あらかじめ彼女が用意しておいた事柄に答えることであった。
私が覚えている質問は下記のとおり。



『あなたの「売り」は何?』

『今している仕事で分析に関わる仕事というと何?』

『5年後、あなたはキャリア上、どの地点にいると思う?』

『チームとして仕事をしていきたい?それとも個人のペースでやっていきたい?』

『あなたのこれからの課題は何?』



後はこちらからの質問に彼女が答える、とう感じで時間が過ぎていった。

「あのー、最終的にテストに合格して面接にたどり着いたのは何人いるんでしょうか。」
と聞くと、「ケイエスさんを入れて7名ですよ。」と言う。


そっか。


私が採用にならなくとも、他に5人も同士っているんだ。
と、そういうことを思うのが実に私らしい。


今週中には結果を知らせますねと彼女は言って、面接は終わった。


********************


面接の感想としては、思ったよりもスムーズに上手くいったと思うが、
今朝のようにいまいち浮かれた気分になれないのは、きっとその職種の仕事内容を詳しく理解したからだと思う。


やはり思ったとおりややこしく、正直、私の手に負えるのかなあという気持ちである。
給料は確かにアップするが、腹を抱えて笑ってしまいたくなるほどの上昇ではない。


それなのに仕事の難度、責任感は非常識なほど大きいのだ。
仕事のストレスを家に持って帰って、ハニバニと分かち合うのは絶対に嫌である。


先週テストを終えた時点で、テストの解答をああでもないこうでもないと考えては
安堵と失望を繰り返したと言ったが、
今日は今日で、もしかすると採用になるかも、でも採用になったらなったで仕事がもっと難しくなるし
それでは毎日が楽しくないではないかなど、またもや気分がジェットコースターみたいに
上がっては下がる、を繰り返すのであった。


っつーかね、あのテストの出来具合から判断すると、まず採用にはならないね。


職種によっては、実技よりも面接を重視することもあるのだろうが、
この職種は実技を重視されることが可能性としては大だと思う。


というわけで、とりあえず、おしまい。


今夜はテストに合格したことだけを胸に抱えて
ぐっすり眠ることにしよう。


私にはそれだけで十分うれしい。


********************




中華食べた。

Hunan Pork



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今朝どこかのニュースで近くの
軍事基地がフィールドトレーニングで爆撃の練習をするので
地震に似た揺れが起こるが気にしないように、とやっていた。
てめーこんなときに何で地面揺らしてんだよと毒付く私です。



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Let's move on

2011年09月22日 | お仕事

今日、テストを受けてきた。




昨夜は自宅でなんとなくではあるが
自分なりにテストのヤマカケをするべく、
あれはでるかな、これはどうかなとエクセルをいじりにいじりまわしていたが
さっぱりアイデアが湧かない。


当然のことながら、試験内容は毎回変わる。


ただ確実に出題される事柄がある。


1. ピボットテーブルの作成
(一つのデータをいろいろな視点から統計をとったり、分析したりできるか)

2. グラフの作成

3. フォーミュラの作成


この3つは必須である。


*****************


さて、私はメールでスケジュールを言い渡されたように、
3時半きっちりに担当者から問題がメールで送られてきた。


『エクセルの<HELP>でやり方をチェックするのは構いませんが
他人にやり方を聞いたり手伝ってもらってはいけません。』



と注意事項が書かれてある。


思わずどこかに隠しカメラが設置されているのではないかとキョロキョロしてみる。


それから


『制限時間は1時間だけです。1時間以内に問題を解いて
メールで送り返してください。1時間ですよ。いいですね。』



何度も『1時間ですよ』と念を押すところが時限爆弾を抱えさせるという意味、
かなり脅迫じみているなと思うが、メールの終わりに小さく、


『じゃ、ケイエスさん、頑張ってね。Good luck!』


と書かれてあり、それは少し私を笑わせた。


しかしその笑顔は長生きしないこととなる。


メールに添付されてある問題を見るや否や
私は固まってしまった。


時間にして数十秒だったのだろうが、
私は画面を5分ぐらい凝視していたような気がした。


何これ。


というのが率直な感想だ。


担当者の話では1時間の中で数学とエクセルの問題が出題されるということだったので
私はその2つは別物と思っていたが、
問題を開けてみると、その2つはいい感じにミックスされており、
出題の90%は応用問題であった。


数学、とい点においてはフォーミュラ(計算式)を作成するときの関数、ということだったのだ。


なるほどね。


と、感心してる場合ではない。
なんと言っても私には1時間しかないのだ。


動揺を隠し切れない私だったが、
正常心を取り戻すために、できるだけテストを受けているというよりも
これは今まさに仕事をこなしているのだと思うようにした。
そうすると少し落ち着けた。


一つ一つをこなしながら、何でこんなに難しい問題にするんだろうと腹が立ってきた。


一問だけ、明確にひっかけ問題とわかるのがある。


この計算式がどうしても思い浮かばない。


時間が迫る。


作業に集中するためにiPodを聞いていたが、
音楽よりも自分自身の心臓の音の方がもっと大きく聞こえていたと思う。


試行錯誤を繰り返して、やっと計算式が出来たところで時間を見ると
残り3分であった。


急いで一通りの問題と解答をチェックして、
それからはもう堪忍してメールを送り返した。


送信したらいきなり疲れがどっと現れた。


デスクの壁にかけてある鏡で自分の顔を見たら
可哀想なぐらい疲労が出ていて驚いた。


まるで24時間ぶっ続けで働いてきたようだ。


率直な感想。







今回もまたダメですよ。






実技試験で不合格だとそこで終わりなので、
担当者からの面接(2次試験)の連絡はもはや無いものと思われる。


帰り際に別の職種にも応募しといた。


まるで高校や大学の「滑り止めのための試験」を次々受けるようだ。


今回それとは違うのは、滑り続けるだろう、ということだった。



*********************


心が疲れたときはやっぱりジャンクフードでしょう。





まったくヘルシーとは言えないが、
これからぐれてやる街道まっしぐらな人間にはぴったりの晩ごはん。




いつも物欲しげなミディさん。


食べながら、あ、あの解答は絶対に合ってる、あ、あれの計算式はあれじゃなくてやっぱりこうだったのにと
安堵と失望が繰り返しやって来た。


しかし、もう後の祭りなのである。


Let's move on. 


次のターゲットに向けて、前進するしかないのである。



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テストの結果は早くて明日には出るらしいよ。
合格者には面接のスケジュールがメールで送られてくるんだって。


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青天の霹靂

2011年09月20日 | お仕事


グレてやる。




タイトルのとおり、青天の霹靂なのである。




一体どうしたというのか、嫌だけど記録しておくことにする。





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先週の木曜日だったか、金曜日だったか、
嫌なことはあんまり正確に覚えないたちなので定かではないが、
部署ミーティングが開かれた。

その日、もちろんそういうスケジュールはなかった。

予定外でミーディングがあるというのは、90%で悪い知らせである。

今までもそうだったから、100%の確立で、と言っても過言ではない。



マネージャーのボブが聞きたくない一言を第一声で言う。



『ここの部署の仕事、全部ドイツ支社が引き受けることで合意したから。』



一斉に私たちは同僚の顔を見合わせる。


「と、いうことは。」誰かがボブに尋ねる。


『職探しをするように。』


要はこうだ。


うちの職場は支店がアメリカ合衆国にない。
支店は全部海外にある。


だからなにかと経費がかかる。


それにもってきて、アフガニスタンから大量のアメリカ軍が撤退してくる。


もちろん彼らが戻るのは合衆国ではなくて、主にドイツ、イタリア、それからイギリスである。


今年に入ってうちの課のビジネスが上昇してきて、なにやら景気が上がってるのか?と思っていたが、
それを期に、本部をドイツ(一番大きな支社である)に移すことで
経費が削減され、書類の手続きも海を渡らないでいいので処理の過程が早い。


会社にとって経費削減は、この不況の中を生き抜くためには欠かせない事項である。


実はこの話、10年も前から計画されていたのであったが
法律やらシステムやら人件費やらの諸々の件でずっとうわさ話でしか過ぎなかった。


それが今回、ほんまの話、である。


好きな仕事が自分のピッチで出来て、私は幸せ...と思っていた矢先のことだった。




幸い、今すぐに、というわけではなく、引継ぎは10月から徐々に進めていって
今年の終わりか、来年の最初をメドにしていきたいとボブは言う。


しかも私たちが無職になるのではなく、
同社に留まるのであれば、仕事は確実にある、というわけだ。


しかし、引っかかる点は自分がやりたい職に就けるかどうか、ということになる。


ボブは、今から社内で就職活動をすることを奨励し、
それでももし気に入った職種が見つからない場合、HR(人事部)と話し合って
何か見つけてやるようにする、と言うが、私がなんとなく『うーむ。』と思うところである。


実は私はこれを10年前に経験している。


全く同じ要領で会議室に集められ、部署の閉鎖を言い渡された。


まさに10年前の9月であった。


その時の上のコトバも全く同じ。

『無職になることはないから社内に留まること。』
『気に入った職がなくてもHRと話して何か見つけるから。』

私は全くラッキーで、当時主任だったイベットが採用された職場に
「付いておいで」と言われるままに採用された部署が現在の職場ということだ。


あの時、最後の最後まで就職活動を拒んだ者は
結局いろんな理由をつけられてはいろんな部署の雑用をしていたが
挙句の果てには辞めてしまう結果にあった。


そういうことがあって、私は絶対に最後まで残るまいと誓ったのである。


しかし、困った。


私はこの10年、全く同じ職種で仕事をしてきたわけで
全く違う職種を下から積み上げるのは困難である。


それでもまあ無職でいるよりかはいいかもと思い、
社内のJob Opening(社内の職安)を見たところ、
なんとタイムリーに私が今現在やっている職種を募集している。


システムアナリストではないが、統計アナリストと言って
仕事のすべてが情報処理、データ管理、レポート作成である。


実を言うと、過去に何回かこの職種に応募してみたことがあったが、
試験を受けて合格にならず、あれからずっと応募をやめていたのだった。


また応募してみようかな。
どうせ落ちるのなら、当たって砕けるのも悪くないし。
まるで宝くじだ。
買わない限り、当選する権利はないではないか。


ペイグレード(給料を支払うレベル)が3段階も上がるということが
この職業のややこしさを物語るうえ、なんと言っても試験だ。

今回も確実に試験には合格しないだろう。


いくら楽観主義のケイエスでも、これだけは最初から



今回もまたダメですよ。



と言い張れる。


だけど溺れる者は藁をも掴むんよ。


というわけで、応募してきた。


これから採用担当から連絡があって、テストを受ける準備になるだろう。





つーことで、ずっと悶々としていたんだよー。

なんかもーここ最近ずっと波乱万丈じゃない、私?

やっぱり私、今年一年は真冬で真夜中なんですね、ミミさん。


******************


そんな中、気分を紛らわしてくれた可愛い訪問者。


ケイエスお帰りー


近所の白ちゃん(勝手に命名)。


おいでーって言ったらむにゃむにゃむにゃ何やら言いながらやってきて、
私の手にじゃれて、いい加減長いこと遊んだ後で
「お家にお帰り。バイバイ。」って言ったらくるっと起き上がって
離れてくんだよ。





またおいでね。



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それにしても台風15号、すごい雨ですね。


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豪雨と共に去りぬ

2011年09月12日 | アメリカ生活

土曜日。


友人のエムからメール。

『その後は大丈夫?最近ブログの更新もないようだしさ。
9・11もあるし。早く心落ち着くことを願ってるよ。』




先週はブログの更新はおろか、友人へのメールの返信もままならず、
簡単な、まるでツイッターレベルの返事ぐらいしか
出来ずにいた。


その大きな理由は先週まるまる1週間続いた豪雨にある。


メキシコ湾からあがってきたハリケーンLEEの余波であったが、
これがまた帯みたいになっていて、毎日すごい雨を降らせたものだから
各地で洪水はするわ、冠水するわで大変だったのである。


我が家はちょっとした坂の上にあるので洪水は免れたが
それでも気の休めるような静かな雨、というわけでは全くなかった。


この豪雨、どういうわけか必ず夜になって強くなる。


このところ災害続きであったし、しかも新しい携帯ラジオもゲットしたということで
私は豪雨になると、部屋を移動するときはラジオと懐中電灯と共に行動していたのである。


備えあれば憂い無し、というわけであるが
実はいつも頭の隅には

さて、これからシャンプーをするわけだが
頭を泡立てたところで停電になり、しかもそこに地震発生となると
私は一体どうなるんだろう。


という一抹の不安が存在していた。




裏庭はちょっとした林になっているのだが、
一本一本の木が、とても背が高い。

それが風で、弓みたいにしなってはザーーーーー
すごい音を立てる。


私は風のその、暴力的な音が大変苦手だ。


音といえば、雷。


雷もすごかった。


何が困ったかと言うと、上でゴロゴロと騒ぎ立てるぶんにはまだ良いとして、
たまに低音が下に響く時があるのだ。


それを聞いて私は、

はて、これは地震が来るときの地鳴り?それとも雷?

と、行動の一つ一つを止めて考えたりしていたものだから非常に疲れていた。



あるときは、水のざぶんざぶんという音で
夜中に目が覚めたこともあった。


あの音、まるで家が半分水に浸かっているかのような音だったのである。


恐くなって外を覗いてみる。大丈夫。


こういうことが先週は何度もあって、私はかなりの寝不足であった。


眠れぬ一夜を過ごしたことはあるが、
眠れぬ1週間を過ごしたことは稀である。


週末から太陽が覗く晴れ間が広がるでしょう


こういうことをお天気チャンネルで聞いた木曜日の夜、
ああ、これで寝不足からやっと開放されるわ~~~~~~~~♪と安堵に胸を撫で下ろし、
豪雨も雨レベルになってきたことも手伝って、私は深い眠りへと落ちたのであった。






その真夜中。





突然ベッドが小刻みに揺れ出して私は恐怖映画で人がいきなり悪夢から目覚めるみたいに飛び起きて
口から心臓がそのまま出て行くかと思った。


その瞬間目に飛び込んできたのは、同じくベッドにいたフリスキーが
頭をカッカッカと掻いている光景であった。


そのまますぐに眠りに落ちたのか、気を失ったのかは定かではない。


こうして私の寝不足な1週間は終わったのである。


*******************


太陽が戻ってきてからは、人間だけでなくお嬢たちもそれが恋しかったようで
お日さまが当たるところに行っては日光浴を始める始末。



怠け者の讃歌 てかフリスキーはまるでアライグマ


私もその横で体育座りをして久しぶりの太陽を浴びる。


太陽が出始めてからは、先週の不眠が嘘みたいに解消され、
今までどおりに眠れるようになった。


太陽、すごいぞ。


太陽が久々に顔を出した金曜日の夕方は、アフガニスタンでお祝い。





美味しい...。本当に美味である。


それからは簡単に







今回のカレーはりんちゃんに刺激されて作りました。


ケイエスは、ただ平和に眠ることができさえすれば大丈夫なのである。


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アフガニスタンレストランにて。
持ち帰りのため、テーブルで待っていたところウエートレスが
『待っているのもお腹すくよね』と言って、紅茶とクッキーを持って来てくれた。
テイクアウトのときは普通チップを払わない私だが、そのときばかりは彼女にチップをはずみました。
彼女の優しさが嬉しかったのです。


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知りたくなかったこと

2011年09月05日 | アメリカ生活

金曜日の午後、ちょっとぞっとすることを耳にした。


東海岸地震があってから2日間、私は連続で余震を感じた。
同僚も私と同じく2日間揺れて、それからはピタリと何も感じないでいたのである。


ところが、ローカル新聞を読んでいる同僚によると
地震があった日(8/23)から金曜日の朝(9/2)の間に、
なんと20回もの余震が観測されているというのだ。


余震は主に地震の震源地方面ということだ。


私は2日間の余震ですら恐怖していたが、
ほぼ毎日余震を感ずるのはどういう気持ちだろう。


彼女曰く、「カリフォルニアとかね、それこそ日本に住む人みたいに結果的に慣れるよ。」


私は慣れるほと余震など起こって欲しくないんだが。


**********************


それから数時間後、私はコンピュータールームにいて軽いメンテナンスを行っていた。


そこに現れたのが神様ジムと、別のシステムエンジニアのデイブ。


彼らを見るのは久しぶりで、何気なくこないだの地震の話をしていたのだが
私はそこで知りたくなかった事実を知ることになる。


福島みたいな話だが、こないだの震源地に近いところになんとやはり原子力発電所があるのだ。


地震発生のときに1号機と2号機が停止し、自家発電モードになったと聞いた。


さて、その原発。


設計されるときに地震も視野に入れて作られたそうだが、
そのとき設定された地震の規模がM6.2だという。


言い換えると、M6.2以上の地震は想定されていないということで
さらに言い換えると、M6.2以上の地震があったとすると、その施設は崩壊してしまうということ?


デイブは「あー。その揺れの時間の幅にもよるけどね。こないだのは結構ヤバかったよね。」
と言う。


さらに、「そういやね、今僕らが働いてるこの建物ね。これも設定がM6.2らしいよ。」


原子力発電所や、コンクリートの大きな建物でM6.2なら
一般家屋はどこまで耐えられるのだろう。


それから、もしその原発に福島原発みたいなことがあったとしたら
私が住む家も、この会社も、DC近辺もみんな避難しなければならないだろうと彼は言うのだ。


一言で、ワシントンDCはアメリカの政治の塊がそこにあると言って過言ではない。


最悪の場合、どうするんだろう?


そういう話をしていたころ、ハリケーン・カティアがこちらに進行方向を向けていて
それでも私は「もう嫌」的気分に陥っていて(今日現在、進行方向を変えて心配度は薄れました)
顔から笑みがとっくに失われていた私にトドメを刺したこの情報。


イエローストーン国立公園をご存知だろうか。


九州にあるみたいな、温泉とか火山で有名な地帯だ。


その火山。もろに活火山である。


聞くところによると、その公園全体がここ10年間の間に10センチも隆起していることと
その一体の地震が活発化されていること、
さらには、そこの湖の底は30センチ以上隆起しているそうだ。


その火山が、近々爆発するかも、という噂を聞いた。


デイブによるとその『近々』というのはこの数十万年以内ということらしいのだが、
そういうレベルの話になると絶対に誰かが『やっぱり2012年なのだ。』とか言い出すよねと、
もう私は聞いていて意識が遠のきそうであった。


私は余震やらハリケーンのことを考慮していたのに、
火山の爆発やら、しまいには破局噴火の話である。


ホラーストーリーでも、私が大丈夫なのはフィクションであり、
こういったノンフィクションの話はあんまり好きではない。


ちょっと疲れた会話であった。


気分をがらりと変えるため、次の日私はコスメショッピングに出かける。





アイシャドーパレット
アイライナー4本
リップライナー1本
マニキュア
口紅
ミニマスカラ
アイブローブラシ


このアイシャドーパレット、アメリカでは大人気で
在庫が揃ってもすぐに完売してしまうシロモノである。





値段は$48で、安い買い物とは言いかねるが、
12色揃っており、シャドーブラシやアイシャドープライマーもおまけで付いており、
質の良さでこの値段なら決して高い!とも言いきれない。


色は全色使えそうだ。


そういえばその夕方、珍しくお魚(サーモン)を食べた。



いつもなんだか物欲しげなミディさん



買い物してる間は楽しくて楽しくてしょうがないのだが、
ふとしたときにやっぱりデイブの話を思い出してしまって、少々怖いのである。



こういうときにやはりハニバニに


『うちらが生きてる間はそれはまずないよ。馬鹿じゃね。』


と言って笑い飛ばして欲しいのだ。


そういう意味でも、私のはハニバニが必要なのである。



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日本の台風、すごかったみたいですね。
自然の威力を前にして、人間は本当に無力です。(涙)



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