バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

難病と生きてく

2010年08月30日 | アメリカde健康管理
先週から一番上の上司からある大掛かりなプロジェクトを頼まれていて
私は毎日が月末レポート真っ只中みたいな生活を強いられていた。

そのプロジェクトも金曜日には最終版に差し掛かり、
なんとなく余裕が感じられるようになった矢先にその出来事は起きた。


このブログでもたまに登場する、同僚で友人のレベッカ。

彼女は30歳。

外から見る限り、彼女は健康そのものにしか見えないが
実は彼女、難病を抱えて生きている。

その病名は『クローン病』

胃潰瘍なら多くの人に認知されている病気でどんな症状かも知られているが、
このクローン病というのは、その潰瘍が胃だけにとどまらず、
消化器官全体(とくに小腸、大腸)に起こる病気だ。

彼女の場合は小腸ということになる。

(クローン病、くわしくは<ここ>をクリック)

原因不明で、病は完治しない。

私が覚えている限り、その病気が発生したのは
彼女が23歳の時で、それから再発したのがその5年後の28歳。

手術して、潰瘍のできた部分を取り除かなければならない。

小腸は長い(約3m)とはいえ、彼女の小腸のどれくらいをすでに失っているんだろう。

そして今年になって、またその病気が発生していることが確認された。

確認されてからも、症状がそんなにひどくない事と
大きさもわずかだったころから、
薬で痛みやら症状の進行を抑えるようにしていたのだが
クローン病の最大の敵でもある大きなストレスが彼女の前に開かった。

彼女は私生活において、いろんなストレスとも闘っている。

それが重なって、先月からもう何回も救急病院に搬送されたりしていて
彼女の健康状態はあまり芳しいとは言えない状態が続いていた。

あまり痛みがひどいものだから、
来年2月に予定されていた手術を来週火曜日に繰り上げることになったその翌日、
激痛が彼女を襲った。

それが金曜の午前中。

彼女は激痛を訴えながらも出勤してきて
仕事をしようとしたので
仕事を中断して家に帰って休養することを勧めた私たちに
彼女は「それをすると査定にひびくから」と、聞く耳をもたない。

うちの会社はありとあらゆるところで「減点制度」があり、
無断欠勤やスケジュールされていない病欠なども減点の対象であった。

彼女は頑固だ。

彼女は大人なんだし、周りがどうこう言っても帰らないと言ったら帰らない人なので
無視しない程度にそっとしておいたら

昼近くになって、頑固な彼女を支えていたものが崩壊した。

いきなり泣き崩れて、ぶるぶる震える彼女のキューブに飛んでって
彼女の体をさすりながら
私は主任に救急車を呼ぶように言った。

それからというもの

会社のメディカルユニットが車椅子を持ってきて
白紙みたいに真っ青になって泣き続ける彼女を連れ去ったこと

救急車は今こっちに向かってますからねとメディカルチームの誰かが叫んだこと

誰かが彼女の父親に電話してパニック状態で説明していたこと

いろんなことがあっという間に起こり、
いきなり隣のキューブがもぬけの殻になったこともあり
私は呆然としていた。

第一、彼女とはもう長い付き合いであるが
彼女のあんなに苦しそうな顔を見たのは初めてだったので
ちょっとしたトラウマ状態に陥った。

金曜日は余裕でプロジェクトを片付ける予定だったが
心臓がどきどきして、彼女を思うと心配でしかたなく、
それからの仕事がなかなか手につかなかった。



それから3時間が経過しただろうか。

主任がやってきて、彼女が救急病院からリリースされたことを聞いた。
要は彼女はもう家に帰った、ということだ。

あの状態から、もしかしたら手術はその日だろうと思っていたので
家に帰らされたと聞いて拍子抜けだった。

なんでも今までよりももっと強い鎮痛剤を与えられて
痛みがコントロールできた時点で「はい、これで大丈夫でしょう?お大事に。」
ということだったという。

本当に大丈夫かな。

その夕方、電話しようとしたが
すごい威力の鎮痛剤で彼女が懇々と眠っていることを想像して
メールで「目が覚めて落ち着いたら無事を確認させてね。連絡待ってます。」
と送った。

彼女からの返事を確認したのは土曜日の昼前だった。

彼女は午前5時に返事を送ってきたようだ。

メールの返事には

周りの人を驚かせてしまって悪かったという謝罪
だが自分自身もかなり恐かったという事実
ケイエスがとても親身になって心配してくれて私の生存のチェックまでしてくれて
嬉しいという感謝

が綴られていた。

それを読んで思わず涙ほろり。

鎮痛剤が効いているので月曜日は普通に通勤する予定でいるらしく、
火曜日の手術が待ち遠しいと、
まるで遠足を待ち望む小学生みたいに嬉しそうにメールに書かれてあった。

クローン病には治療法がない。
手術しても何年か後に必ずまた再発してくる厄介な病気だ。

一生その病気と闘わなければならない。

いつも健康で大病とは無関係でいられる私にしてみれば
気の遠くなるような、先が全く見えない長くて暗いトンネルをマラソンするような感じだが

彼女はもう諦めているのか、
あるいはそれが自分の人生だと
その病気と正面から向かい合っているからなのか、

どこか肝が座っているようにも見える。

明日の月曜日、
彼女が出勤してきたら、
周りをいきなりパニックに陥れたことを罵りながら
ちょっとつねってやろう。

それからぎゅっと抱きしめてやろう。


どうか彼女の手術が今回も無事に終わりますように。



******************


気分を取り直して、誰にも聞かれてないけど公開する
今日の晩ごはん。



イタリアン ベイクドパスタ

残り物は、ハニバニとお揃いで明日のランチに。

美味しかったです。

ああ。

消化器官が丈夫でいてくれて、本当に感謝しなくてはね。



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リトルリーグワールドチャンピオンはジャパンでしたね。
野球王国ニッポン。さすがです。


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母のコメント

2010年08月24日 | アメリカ生活



珍しく涼しい一日。 雲が手に取れそうなくらい低いです。


先日、久しぶりに広島の母と電話で話しをした。

その際、さっそく前回のブログを読んだ母がこう言って来た。


『あんたね、いくら北海道ゆーてもね、白熊が出てくるわけないじゃないの。』


私は確か、

>白熊って本当に出没するんだろうか

と書いた。

誰も、『北海道には白熊が出没するのだ』と書いていない。

なんだか面白くないことを指摘された小学生の坊やみたいな心境で
それでも久々の母との会話を楽しむように心がけた。

そんな矢先、

『でもええよねぇ、あんたの職場は楽しそうで。』

その先どう続くのかと思いきや、




『あのオカマの子。』




そう聞いた瞬間、
私の頭のなかのGLGG



跡形もなく崩れ始め
その代わりに



おすぎとピーコ

が、くすくすと笑っているような衝撃を受けた。


「ちょっと!ひどいね!『オカマ』は酷すぎ!!!!!!!!!!!!!」






落ち込むケイエスの図





と反抗してみたものの
電話の相手はけらけらとさも面白そうに笑うのだった。

あまりのショックに傷つきながら
なにげに思い出したことがある。

妹の結婚式の引き出物。

それはオシャレにもティファニーのシャンペングラスであった。

こんな引き出物は最高にうれしくて、上機嫌でいた私に
今は亡き祖母がぼそっと言った言葉がある。


『何がそんなに嬉しいかねえ。そんなコップ貰って』



ああ。

どんなに美しいものも、あの2人に語らせると別物になってしまう。


そんな母、
妹の滞在中に彼女が作って冷凍しておいたグラタンを食べようとして失敗したと言う。


何でも

グラタン皿にかかっていたサランラップを剥ぎ忘れて
そのままオーブンで焼いてしまったらしい。

溶けたプラスチックを食べるのはとてもキケンだ。

「まさかそれ食べんかったじゃろうね。」

心配する私の言葉もよそに、返ってきた言葉は驚愕であった。

「一緒に溶けたチーズと一緒に食べたよ。面倒くさいんじゃもん。」

ちょっとどうするん!キケンじゃん!キケンじゃん!キケンじゃん!!!

と主張する私に彼女は悠々とこう言うのだった。

「大丈夫よ。お腹こわさんかったし。普通に消化されて出てくるだけよ。」



母。


私が言いたかったのは胃腸の問題ではなく、




溶け出したプラスチックを体内に入れるとガンの素ですよ




だったのに。



彼女に何を言ってもムダなような気がして適当に話をしている最中、
またふと思い出したことがある。


以前、私がインスタントラーメンを作っているときのことだ。

思いっきり袋からつまみ出したヌードルと一緒にぐらぐらと煮立つ鍋へと
飛び込んだものがあった。

あ、ダシの袋か。

と思ってぼんやりと鍋の中を覗き込んだら
そこにはダシの袋などなく

湿気防止のシリカゲルが麺と一緒に煮立っていた。

早く取り出せばよいものを

私はぼんやりと、

「シリカゲル。何だっけ。    ...ああ。乾燥剤か。そうかそうか。」
と悠長に考えていたのだった。

はっとしていきなり取り出したら、シリカゲルは既にヨレヨレになっていた。

よせばよいものを、私は気にせずにその出来立てのラーメンを
完食したんだった。

胃腸、大丈夫だったな。



...。



やっぱり母の血が流れとるわと実感したのだった。


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溶けたプラスチックもダメですし
焦げた食べ物もダメなのです。


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僕の夢

2010年08月21日 | お仕事

メールで妹が、
「最近ブログ更新してないけど忙しいんじゃね。」
と言ってきた。

忙しいわけではなくて、最近もっと早く寝ようと心がけているので
夜も9時になるとかなりの睡魔がやってくる。

ブログは更新したいが、脳が9時ごろにはシャットダウンを開始するようだ。
以前は10時だったが。

しかし今日は楽しい金曜日の夜。
嬉しくてなんだか頭の中が非常に冴えている。

ここ最近なにか面白いことあったかなと思えば
まず真っ先に脳裏に浮かんでくるのがやっぱりケビン。

以前もここで激白したが、
私はGLGGが大好きだ。

先週からバケーションをとっていた同僚で友人のレベッカの不在中、
暇をもて遊んでいた私を引っ切り無しに笑わせてくれたのが彼だった。

(仕事はどうしたとか言わない)

数日前、彼のテンションが異常に低いことを察し、どうしたのかと聞いてみた。

「あのね、この会社って本当に嫌いなの。」

と言う。

「本当はね、キレイにお化粧なんかしてオシャレして仕事できるブティックで働きたいの。」

何故こんな会社に勤務する必要があるのかと聞くと、「Money」と答えた。

数年前、彼は単身でニューヨークに移り、そこでモデルしたりダンスしたりして
生計を立てていたが、そこは世界のニューヨーク

輝くスターとしてそんなに上手くお金稼ぎなんてできたもんじゃなかった

夢に敗れて生まれ育ったここへ戻ってき、とりあえず資金をそろえようとして
この会社に履歴書を送ったら採用になった

と彼は説明してくれた。

「だけどねスペシャルケイ、僕の夢は大きいのよ。特別に教えてあげるわね。
資金が揃ったらブリトニースピアスとかパリスヒルトンみたいに
自分のデザインする洋服とか、あ、特に香水とかをプロデュースしたいの。
香水って大好き。それが今の目標かしら。
でもまだ若いし、今はパーティーが楽しくって!
でもこの会社は早く辞めたいな」


そう言って語ってくれた彼の目はまさに「どっかに行っちゃってる」目で
私はそんな彼を見て微笑ましいのぉと思いながら、

だけどさ、今のうちから老後のこと考えて貯蓄したほうが身のためになるよ

と言いかけて、口をふさいだ。

彼はまだ21だ。

遠い昔(涙)私も21だったことがあった。
21の私の辞書に老後という文字はもちろんなかった。

彼も同じくRetirementと言う文字はないだろう。

しかも、そう言ってみたところで彼はきっとゲラゲラ笑い始めるに違いない。


でもね、ケビン、

老後って自分が気がつく前に、あっという間に来るらしいよ...




今日は今日で、
「スペシャルケイ、週末の予定は?」と聞いてきて、

「掃除して寝溜めする。」と答えると

「もー、色気が全くないのね。
僕は今夜は日焼けサロンで焼いたら時間かけてお化粧して友達とDCのクラブに
行ってパーティーよ!」


など言う。

日焼けサロンなんて、ガンになる素じゃんと言いかけてやっぱり言うのをやめた。

どうも彼と話すると自分が彼とはまったく違う言葉を話しているような錯覚を覚える。

しかし「日焼け」という言葉が思わず口からこぼれたとき
彼は何を誤解したか、私が彼の小麦色の肌に興味を持ったと思ったのだろう
いきなり目の前でシャツをペロンとめくり挙げた。

「どう?いい色でしょう?」


いやー、

これだからGLGGは困るよ、中年ケイエスには刺激が強いわ


「まあ」と言った私の頬が桃色になったのを見て、

「もー!ケイエス、何照れてんのよ。おほほほほほ」と笑いながら
私の腕をペシぺシ叩いた。


こういう会話が朝行われたわけだが、
そのおかげでなんだか一日中がとても楽しかった。



なにげなく


この子に楽しいことがたくさん訪れますように


と、そっと祈った。


**********************


そういえば数日前に、北海道で家族とバカンスを楽しんでいた妹から
お土産なる物が届いた。



北海道ラーメンとチーズケーキ


昨夜、予定していた夕飯が時間の関係で作れないことを知って
急遽、もらったあの恐い顔したヒグマのラーメンと餃子を作って食べた。

(どうでもいいが、白熊出没注意と書かれてあるやつ白熊って本当に出没するんだろうか)





これは味噌ラーメンだったが、ハニバニは醤油ラーメンを食べた。

妹は「インスタントだけどね」と言うが、
この北海道ラーメンの美味しいことといったら!!!

日本はインスタントラーメン作らせたら立ちはだかる敵はどこにもいないだろう。

妹、ごちそうさま♪




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そういえば日本は高校野球って今やってるんですか?
今シーズンですよね?




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それは反則

2010年08月16日 | 食べ物

土曜日の夕暮れ時。

私とハニバニは、Nバージニアのとあるジャパニーズレストランにいた。

ここは自ら僕は大の寿司ファンと名乗るハニバニの元同僚に紹介されてやってきたレストランだ。

店内はいわゆる鉄板焼きのコーナーと、普通にお寿司を含む和食が食べられるテーブルに
分かれている。

店内で流れている音楽が、もしかしたら今日本で流行っているかもしれない
歌謡曲で、それがなんとも安っぽいイメージを植えつけた。

しかしメニューを見るからに純和風で、
この辺にありがちな和食とチャイニーズを混合させた食事ではないところに
少し安心感を抱く。

しかしウェートレスは全て東南アジア人だったけどね。

しかも寿司職人も東南アジア人だったけどね。


********


まず私たちはアペタイザーで、牛のネギマと餃子を注文した。





出てきた牛のネギマにふと

あれ。牛のネギマってこんなんだったっけ?

としばし日本で食べた牛のネギマへの記憶を呼び起こそうとする。

しかし私は食べ物を目の前にすると理性よりも本能が勝るので
食べてから考えることにする。

しかし

ひとつ口に入れて、なんだか大変なことが間違っていることに気がつく。


これ、違う。

日本で食べたやつとは、違う。

何で?

う。なんか変な味がする。まさか古い牛肉の臭い?味?

まさか、牛肉じゃなくてマトンとか、くっさい肉じゃないよね(涙)

どうしよどうしよどうしよどうしよどうしよどうしよ


と思っていたら既に嚥下完了していた。

嚥下した瞬間にわかったことがある。

この牛のネギマにはチーズが入っていること。

写真を見たら一目瞭然というか、溶けたチーズが流れとるし。


何故ゆえにネギマにチーズを (怒)


急にふくれっ面になった私にハニバニが言う。

「これってアメリカ人にはウケると思うけど。だめなん?」












だめよ












あまりに不機嫌な私に

「でも日本人だってピザのトッピングにイカとか鰹節とか使ったりするじゃん。
あれってアメリカ人にはNG。それと同じ。そんなに怒りんさんな。」

そう言われると反撃できないところが悔しい。

すっかりテンションダウンした私は
メインのお寿司も


ちなみにこれ、2人分。

こんな感じで、いつもの半分ぐらい。

ここはリピートなし。

不完全燃焼みたいな気分で帰宅して、
気分をぱっとさせたかったので、こないだりんちゃんに送ってもらった
ココナッツサブレをばりばり食べた。

食べながら

誕生日にDCのKUSHIで食べた豚バラ(関連記事はここ)を思い出した。

あれは高かったけど、上質の日本だったな...

と1年前のことのように急に懐かしく思えた。



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気をとりなおして今週もがんばろっと。


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怒涛の1週間

2010年08月13日 | アメリカ生活

知らない間に日本がお盆休みに入っていた。

妹家族なんて旅行のはしごなんぞしていて
なんだかうらやましいから


私もハニバニつれて、ちょっと小旅行しちゃった!


なんてことはなく

なんとも多忙なのかだらだらしてるのか、わけのわからぬ一週間を過ごした。
明日がやっと金曜日で心から嬉しい。


まず厄介なことはもちろん月曜日の朝突然やってきた。

自慢できることではないが私は忘れ物の常習犯だ。

私が忘れて困るもの、それは会社に出入りするためのセキュリティーチップの入った
パスカード。

普通ならばロビーの警備員にそのことを告げ、
仮パスというものを与えられてすんなりアクセスを許されるのだが
私はそういうわけにはいかない。

その朝も私の顔を見るや否や、『えー。また?』と言う顔をされた。

私の常習さが窺がえる一瞬だ。

どうして彼らが嫌な顔をするかというと
私のパスカードは一般のカードではないからだ。

私は職業上いろんなオフィスに出入りするのだが
そのオフィスが『関係者以外立ち入り禁止』区域なため
普通の仮パスにいろんなアクセスのコードをインプットしていかなければならず
忙しい警備員の朝に私が追加する仕事はとても面倒なようだ。

手続きが終わったら「お前は常習犯だからお前の上司に言いつけてやる」みたいな
視線を浴びせられたが、そういうのにも私はなれてしまった。

常習犯の一番イケナイ所である。

その仮パスは帰るときにロビーの受付で返して、その際に
私の日ごろ使っているパスカードを有効にするしくみだ。

要は仮パスを作動させているときは個人パスカードは無効になるということ。


さて、その次の日もいけなかった。

今日はちゃんと自分のパスがあるもんね、と堂々とゲートを通過したときに
ブザーが鳴った。

見知らぬ警備員が「こっちこい」みたいに手招きする。
どうも怪しい外部者と思われたらしい。

彼はもちろん昨日のことは全く知らないから、私が全部説明しなくてはならない。
面倒臭い。

第一説明の必要などないはずだ。

その見知らぬ警備員は本部に電話して、どうして私の個人パスが無効のままなのか
聞いている。

しばらくして電話を終え、彼は私にこう言った。

「システムに異常があるようで、あなたの個人パスを有効にできないようです。」

それでは仕事にならないので、またまた仮パスを用意してもらったのだが
またいちいちどこのオフィスに出入りするのかを説明しなければならない。

面倒臭い。

一応全てのことは終わったと思って一安心と思ったらそうは行かなかった。

システム異常があったことで、アクセスのためのインプットが全部インプットされておらず
私が行く先々でブザーが鳴る。

そうするとまたもや見知らぬ警備員がやってきては
「職務質問」みたいなことをする。

この会社には一体何人の見知らぬ警備員がいるのだろう。

しかもここはただの保険会社でホワイトハウスやペンタゴンではない。
あの警備の必要性は一体何なんだろう。

同じ説明を何度も何度も馬鹿みたいにしなければならず、
仕舞いには説明がかかれた看板を持って歩くのがベストアイデアにも思われた。

散々な一日を過ごしたが、

なんと同じことが次の日の朝もあった。

結局、

「今週はそのシステムが直りそうにないからこのオールアクセスパスカードを
持っていなさい。ケイエスさんはもう顔見知りだから。

と、言ってくれたのは警備員の一番上のボス。

もう顔見知りって...。


忘れ物は結局自分に面倒なことが返ってくるのだ。


********************


怒涛の1週間というのはその件だけでなく、
仕事の忙しさとか、
天候の悪さとかも重なった。

雷警報が毎日のように出ていて、

今日もこんなグレーな雲がすごいスピードで空を覆ったと思ったら







いきなり豪雨になった。

しかし日本みたいなゲリラ豪雨に比べると柔なほうだろう。
実は今ここは干ばつ地域になりつつあり、
できればゲリラ豪雨みたいなのが来ないかと祈る毎日。

ちょっと不謹慎な私だ。



それから食事も、美味しいからと調子にのって入れすぎたマッシュルームのせいで



チキンマサラという美しいイタリアンが台無しになったり(味は美味しかったけど)、



同じく美味しいからと調子にのって大きく切りすぎたモッツァレラチーズのせいで



美しく焼きあがったチキンが見えないダサいチキンパルメジアーノになった。
(味、同じく美味)


そんなこんなでもやっと金曜日。

イェイ。


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暑い暑いと言えど、
やっぱり太陽光線をたくさん浴びるとその夜はぐっすり眠れるんですよ。
太陽のチカラってすごい。




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封書2点

2010年08月08日 | アメリカde健康管理
一週間ちょっと前に乳がん検診をしてきたケイエス。
(関連記事はここをクリック

あれから極力結果を気にしないように努めてきたつもりだったが
やっぱり心のどこかでひっかかるところがあったようで
仕事や普段の生活のふとしたところでおもわぬ不安がよぎっていたことは真実。

不思議なもので
私は子宮頸がん検診はもう何回も受診していて
今まで再検査になったことがなく、
よって結果を気にしたことなど一度もない。

ところが乳がん検診に限っては
生まれて初めての検診から結果に至るまでのプロセスがトラウマとなったため
子宮頸がん検診みたいに心がスムーズに流れない。

乳がん検診の結果は1週間から10日のうちに封書で送られてくると聞いた。

家に帰っても郵便受けに結果がなければ、
果報は寝て待てって言うじゃんかと自分に言い聞かせた。



さて、金曜日の話になる。

出張中のハニバニが金曜日の昼過ぎに帰宅した。
帰宅を告げる電話が仕事中かかってきたときに、何気なく郵便受けに私宛に何かあるか聞いた。

「DMV(運転免許証を発行するところ)と病院から2点。」


瞬時に鼓動が荒くなる。

病院からの通知は私がずっと待っていた検査結果だった。
家に帰るまで待てない。

すぐに開封するよう頼み、結果がどうなのか聞いた。

「...ノーマルだって。異常なかったってよ。」



ああ。



安堵のため息。


人は感極まると何も言えなくなってしまうのかな。
私がしばらく何も言わなかったからなのか、ハニバニが口を挟む。

「心配せんでも結果は大丈夫だって言ったじゃんか。」

そうは言われても待つ者にとっては不安以外の何物でもなかった。
私はすでに再検査のための日程なども考慮していたぐらいだったのだから。

ハニバニと少し話して、電話を切った。

電話を切っても心臓のドキドキはしばらく納まらない。


よかった。


これで来年まで安心していられる。




家に帰ってDMVから届いた新しい運転免許証を見てみると
そこにはその日受け取ったその知らせを知っていたかのように
穏やかに笑った私の顔があった。


******************


今日は土曜日。

ハニバニも帰ってきたことだし土曜日だし、
今日は昼からRed Robinでハンバーガーを食べてきた。






2枚目のハニバニがいつも食べるハンバーガーはとても辛いらしく、
今日調子に乗って一口食べてみたらそのまま火を吐くかと思った。

いつも思うけど、ここのフレンチフライが最高に美味しい。

ボリュームがすごいので
今夕方6時現在もまだ空腹を感じないほど。

お腹がすいたら今夜はシリアルでも食べよう。



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みなさん良い週末を。
それから結果を待つ私に暖かい言葉をかけてくれた方、本当にありがとう!



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できる女

2010年08月04日 | お仕事


最近少し涼しい日が続くNバージニア地方(湿度は朝から100%だったりする)


只今、月末レポートをやっつけている最中で残業したり朝からノン・ストップだったりで
お疲れなケイエス。

一日約8時間の労働なのであるが、
月末レポートをやっているときに限っては、8時間の労働が3時間ぐらいに思えるから
不思議だ。

一日が48時間あればいいのにと、誰に言うでもなく
何気なくキューブ越しに叫んだら、どこからかブーイングが飛んできた。

アメリカらしいねえ。

そういえばマルチタスク(Multitasking)という言葉をご存知だろうか。

言葉の由来はもともとはコンピューター言葉で、
1台のコンピューターで同時に複数の処理を並行して行なう作業のことだ。

今では普通に「同時にいくつもの仕事をこなす」という意味で
仕事ができる人に対して使ったりする。

自慢じゃないが、私は職場でマルチタスクな女と呼ばれていて
自分でもそうだと自負している次第だ。

家では全くマルチタスクができないのに。

例えば今、数々のレポートを作成しているが、
それ以外に日々の仕事も普通にこなさなければいけない。

ひとつの仕事をこなしながら、3,4の別の仕事も同時に片付けたりする。

私はそうやってマルチタスキングな自分がこよなく好きで
たまに酔いしれたりすることがあるのだが(プチナルシストね)
最近そのマルチタスクに対して疑問視することがたまにある。

実は、数々の仕事を同時にこなしているまではいいが、
いざ自分がもともとやっていた仕事に戻ったときに

はて。私は一体何をしていたんだっけ?

ということが度々あるからだ。

今日なんか、ロンドン支社のデータ管理者にメールをうっていて
いつものように他の小さな用事がいっぺんに数件入ってき、
それを軽やかに済ました後、その未完成のメールを目の前にして
ケイエスはロシア語の文章を読解するかのごとく、しばし黙ってしまった。

.........。

うぅ。思い出せない。

無駄なことに時間を費やすのは大嫌いで
今思い出せないならそのうち思い出すだろうと、あっさりそのメールを削除したら
その瞬間に自分が何をしていたのかを思い出した。

ってか、物忘れが激しくなってきたんだろうか。

これからは同時に他の仕事もこなさないといけないときは
スティッキーノート(ほら、貼ってすぐ剥がせるメモパッドがあるじゃん)に
自分がどこまでやったか書いて、それをどこかに貼っておこうか。

マルチタスクな女もパーフェクトにはなれないのだ。



過酷なレポートも明日が最終日で、
ちょうど良く明日は職場でプレックファーストパーティーがあるので
気晴らしに騒いでこようと思う。


*********************


さて、ハニバニが出張にでかけた。

彼の出張中の楽しみといえば、ナポリタン・マイラブであるが ぶっ
あろうことか、冷蔵庫にいつもは常備であるはずのピーマンがなかった。

ピーマンのないナポリタンなぞマイラブになるわけがなく、
急遽プランBであったハヤシライスを作った。

ナポリタンは食べたかったが、それが無理となると
ハヤシライスに胸が躍る。

頭の切り替えが早いところもできる女の条件だ(まだ言っている)。



めっちゃ美味しい。

あまりの美味しさに少し食べ過ぎてしまい、
食べ終わって録画しといた日本のニュース(1時間分)を見始めたが
目をゆっくり瞑ったが最後、
気がついたら始まったばかりだったそのニュースが終わりまで流れており
既に静止状態になっていた。


あーあ。


労働者のみなさま、お疲れ様です。


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そういえば日本はすっかり夏休みだったんですね。こちらはもう少しで終わるようです。


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