バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

ペットロス

2013年02月19日 | 猫の話

さすがにゲリラ豪雨はもうないにしても
やっぱりふと気を抜くと今でもポロポロと涙が出てしまう。


前回のブログを更新してから、私はただ闇雲に仕事をし
家に帰ってきてからは普通の生活に戻ったと思っていても、なんだかとてもぼんやりしていたと思う。


あれからもう2週間以上が経ったし、気持ちの区切りもついたけど
この淋しさは何なの?っていうぐらい、何て言うんだろう...
喪失感っていうのかな。


いつも私の周りにいたものが完全にいなくなってしまったという現実は
そう簡単には受け入れ難い。


愛する、大切な大切なペットを失った人たちは
どうやって立ち直ったんだろう。


ペットの死と向き合うのは初めてじゃなかったけど
彼女は特別な存在だったからなー。


確かにフリスキーにはとても助けられている。
彼女は愉快だし、ミディと変わらないぐらい可愛いし。


いけないと思っても、彼女を抱きしめながらミディの面影を探しちゃう私。


いやー、やっぱり思ったよりも時間はかかるかも。
完全に立ち直るのに。


こないだフリちゃんが窓辺で日向ぼっこをしてたんだ。







ミディも側にいるかな。


彼女が大喜びしそうなほどのたくさんの太陽。


フリちゃんは『一人っ子』の醍醐味を日々満喫しているようで
そののびのびとした風情を見るのはまたそれはそれで楽しい。





ご飯を食べて満足そうにグルーミングをしていると
あまりにも平和で幸せで、彼女から鼻歌が聞こえてきそうだ。


そういえばね、ミディが帰ってきたんですよ。


...って言ってももちろんカタチを変えて。






リビングとキッチンが見える暖炉の上の、彼女の大好きだったペプシの遺灰の隣。


ネームプレートなんだけど。
火葬場の手違いでミディの名前が苗字になっていて、ラストネームを名乗るミディさんは
なんだか威厳がありそうな感じだけど、ミディはやっぱりミディの方がいいので
ネームプレートを作り直してもらってます。


カタチは変わってしまったけど
これはやっぱりミディなんだなーと思いながらその箱を愛おしく撫でたりしてますよ。


ミディ、箱入り娘だね。




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次回は久々に仕事のことでも書こうかな。
私がプライベートなことで大変だったとき、職場も結構いろいろあったんですよ。



↓  ↓  ↓

いつもありがとう。
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フリちゃんとハニバニと私

2013年02月08日 | 猫の話

1週間という長かったのか短かったのか実感のない時間と
度重なるゲリラ豪雨を経て、私たちは再び普通の日常に戻ってきた。


私はこの1週間、とにかく泣いた。


いや、泣いていたのは1月3日からもう毎日だったから珍しい出来事じゃないんだけど
この1週間は特にすごかった。干乾びるかと思った。


「ゲリラ豪雨」と私が呼んでも過言ではないぐらい、自分でもびっくりするほど泣いた。
びっくりしていたのは私だけではなく、ハニバニなんか
『ケイエスはまるで嵐。さっきまで普通だったのにいきなりざーざー雨を降らして、
それから洪水みたいになったらまたすっと晴れていく。』と、言って本気で私の心身共々を心配した。



いやー、もうこんなんで大丈夫なんだろうか私、と思っていた矢先、
ハニバニが言ったんだよね。


「ミディを失ったのはケイエスだけじゃなくて、僕とフリスキーもなんだから。
フリスキーの気持ちはわかんないけど、僕だって胸の中はすごく泣いていたい。だけど2人して泣いたら
ミディが上に戻っていけないじゃん。どうか一人だけで悲しむのはやめてね。
一緒に心を癒していこう。」


私はこの瞬間、喪が明けたと思った。


これからは彼女との思い出を笑いながらたくさん話していこうと思う。
そうすることでミディが、日のあたる暖かい場所で嬉しそうにしてるような気がするから。


今でもたまに涙を流すけど、もうゲリラ豪雨じゃないもんね。
ちょっとした通り雨です。


私がそんな状態な中、ハニバニはとても優しかった。
私がゲリラ豪雨に遭っていると、すぐにティッシュを何枚も持って来てくれて
「大丈夫。もうミディのことは心配しなくてもいいんだから。」とゲリラが終わるまで一緒にいてくれた。


そういえば今まではハニバニとフリちゃんの関係は、『愛憎の真ん中』だったんだが
この1週間で急接近し始めたようで、なんだか嬉しそう。
フリスキーの中にミディを感じているのか、心を切り替えてこれからこの猫を守っていこうと決心したのか。


この二方の関係は本当にわからない。


さっきまで仲良く戯れていたかと言えば、いきなりシャーシャー言われたり
「今度シェルターに(彼女を)持ってって、他の猫と交換してやる!」と悪態をついたりするのだ。


それが今ではこんな感じ。



「ケイエス。違うもん。無理やり膝に乗っけられたんだもん。」



「居心地、すっごい悪いもん。すぐに逃げ出してやる。」



「居心地悪くて眠くなんてならないもん。眠たくなんて...」



「ぐぅ」



そんなフリちゃんを今週の月曜日に病院に連れてった。
もちろん私はまだそこへは行けなかったのでハニバニに行ってもらった。


ミディが旅立ってから次の日、咳をたくさんし始めて
さすがにミディのこともあって私たちはかなり心配になったので。


ミディに付きっ切りだったのでフリちゃんの予防接種や健康診断も遅れていたし
全部一気に診て貰うのもちょうどよかったし。


肺の音も、レントゲン写真も異常がなく、血液検査も健康そのもの。
体重は「少し太ってるね」ってやっぱり言われた。
彼女の咳が出るのは、寝て起きてからすぐということで、
彼女が寝るのが毛布の中なので、いきなり毛布から出たところで冷たくて乾燥した空気を
吸い込むことで気道が刺激され咳き込むんだろうということで、お薬もなく帰宅した。


彼女はもうすっかりお姫様街道まっしぐらである。
今度は彼女を甘やかしちゃうんだろうな。




私たちはまた、普通に歩いていけそうだ。




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本当にたくさんの暖かいコメント、メールありがとう。
ずっと前にコメントしてくれた人がミディの話を知ってわざわざまたコメントを残しに来てくれたり
初めてコメントを残してくれた人もいらっしゃって、ブログをやっていて本当に良かったなと思いました。
すごく嬉しかったのが、メールの中に、「ミディとの1ヶ月を読みながら、自分が飼っていたペットのことを
思い出しました。悲しい最後にも直面したのに、ケイエスさんのブログのおかげで楽しかったときの記憶が
思い出せました。あの時、自分は確かに笑っていて楽しかったことが思い出されて懐かしかった。
楽しかったことや最後のこと、ひっくるめて、この記憶悪くない!って思えたよ。」と書いてくれた人がいました。
本当は私ために記録にしようと始めたミディの記事でしたが、こういうことで誰かが喜んでくれたという事実が
とても嬉しかったです。
改めて皆さんにお礼を言います。本当にありがとうございました。



↓  ↓  ↓

いつもありがとう。
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The Last Miracle

2013年02月03日 | 猫の話

ミディを見守ってくださった皆さんへ。


多くの皆さんに大変暖かいコメントやメールをいただき、心から感謝しています。
私は実はこのまま1月31日のことはもう触れないでおこうかとも思っていましたが
「ミディを心配してくれていた人にはミディの最期のことも知ってもらうべき。」という
ハニバニの言葉に背を押され、ここで1月31日のことを書いておくことにしました。


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あの日は私とハニバニは偶然にも休暇をとっていました。

というのもあの朝ハニバニが内視鏡の検査があり麻酔をするので帰宅するときに
誰か運転する人が必要だったので、私も休暇をとったのです。

ミディの体調は前日と全く変わらず、大変疲れてはいましたが
5時ごろにエサも食べました。

急変したのが6時半ごろ。

トイレは1階にも設置してあり、そのトイレをミディも使っていたのに
2階に上がってきてそこのトイレを使いました。

ちょうど2階にいたハニバニが、ゲストルームのベッドの下で寝そべっていた彼女の
今までにない呼吸の乱れに気がつき、私も気になって彼女を見に行きました。
名前を呼んだら反応して鳴いてくれて、安心したのもつかの間、その直後に体調は急変しました。

鳴きながら転がり始めたミディ。
その鳴き方がとても辛そうに聞こえたのと、逃げようとする彼女の後ろ足が彼女を支えていないことは
見てすぐにわかりました。

大丈夫だよとは、とてももう言っていられない状況でした。
今までずっと私たちが躊躇していた日が来たのだと思いました。

しかしその朝はハニバニと私は8時半には病院に到着していなければならず
本当に最悪な状況が最悪な時に起こったという感じでした。

それからは苦しいのとパニックで逃げようとする彼女を怪我させまいと
彼女の体を抱いて、ハニバニと私は交代で出かける準備をし、
獣医は朝7時半から開いていたけどとにかく彼女から少しでも早く苦痛を取り除いてあげたいと
開院前から病院のドアを叩き続けました。

私たちの緊急ぶりに、病院のスタッフがすぐにドアを開けてくれ
事情を知っているとナースの一人が「ドクターJにすぐに連絡をとります。彼女が到着するのは9時だけど
痛み止めをミディに打っておくからケイエスさんたちの用事を片付けてください。」と言ってくれ
私たちはそのままハニバニの検査が予定されていた病院に向かいました。

車の中で私は、これは大きな賭けだと思いました。
ミディはもう私たちが戻るまでに一人ぼっちで旅立つかもしれない。
だけどドクターJが守っていてくれるかも知れない。

それからすぐにドクターJから電話があり、今はミディは痛み止めを打ってもらって
パニックと痛みから解消はされて落ち着いてはいるけど、ミディは後ろ足に
血栓が発症しているからものすごい痛みがあったはずだと説明してくれました。

そしてドクターJは「ケイエスあのね。私はもう今日が限界だと思うんだけど。」と言い、
「私たちもそれを承知でミディを連れて行きました。」と泣きながら言いました。
「ミディはきっと2人が到着するのを待ってくれるから、ハニバニさんが麻酔から覚醒したら
病院に戻っておいで。」と言ってくれ、私は電話を切りました。

数時間後、ハニバニの検査は無事に終わりハニバニも麻酔から覚醒し病院を出て
すぐにミディのもとへ戻りました。

それから大きなソファがある部屋へ案内され、
そこでミディに対面し、「好きなだけ時間をとっていいよ」と、
私とハニバニとミディだけにしてもらってそれからしばらくは私とハニバニが交代で
ミディを抱きかかえながら、今までミディにもらった楽しい日々に感謝して
私たちがどれだけ彼女を愛しているか、それからミディはこの先ずっとうちの家族なんだということを
ミディに言いました。

私は大粒の涙がぼとぼとと彼女の頭に落ちていくのを見ながら
ああ、彼女は水に濡れるのが大嫌いだったなと、そういうことも思い出しながら
もっと涙が溢れました。ミディが突然『ニャン』と鳴いたので
ハニバニが「頭を濡らすなって文句言ってるよ」と言い、そうだねと少し笑いました。

そしてこちらの合図でドクターJが部屋に入ってきて
「早すぎる決断でもなく、遅すぎた訳でもなく、とにかく間に合ってよかったね。」と言ってくれ、
私たちも、ミディの体調が急変したのが偶然にも私たちが仕事をしてる間でなく2人とも家にいた時で、
しかも私たちが戻ってくるまで待っていてくれたことは
彼女と過ごした奇跡の1ヶ月の中の本当の奇跡だったなと、心から感謝しました。

そしてドクターJは私の腕の中のミディの頭にキスをして「本当に良い子だったね」と言い、
丁寧な処置でミディは旅立ちました。

ずっとミディの顔を見ていたハニバニが「すーっと眠るように逝ったよ」と泣きながら言って
彼にもミディを抱かせてあげて、私たちは病院を後にしました。

ミディは数週間後、姿を変えてうちに戻ってきます。


**********************


あれから数日たちました。

私たちは1日ごとに、ミディの旅立ちと引きかえに戻ってきた『普通の日常』を取り戻しつつあります。
私は突然の「ゲリラ豪雨」にまだ襲われますが、ミディのことを笑ってハニバニと話せるようになりました。

私が更新し続けたミディとの最後の1ヶ月のブログの写真をハニバニと見ながら
彼女と楽しく過ごした奇跡の証を残すことができて本当に良かったと思っています。

私たちは、彼女にやってやれることの全てをやったので、
後悔は全くありません。ただ今あるのは淋しさです。

彼女は小さかったけど、存在感はとても大きくて、彼女のこの大きなお城はがらんとしてしまいましたが
これからまたハニバニ、フリちゃんと一緒にその淋しさを埋めていけると思います。

ミディに付きっ切りだったときに、フリちゃんにとても淋しい思いをさせたので
これから当分は彼女を思い切り甘やかそうと思っています。

フリちゃんは「お姫様2号」から「お姫様1号」に昇格しました。
繰り上がり昇格だけどね。


のんきに寝てるお姫様1号。


私とハニバニもミディとのたくさんの思い出を胸に、これからまた普通の日常を過ごして行きます。

これはハニバニからの皆さんへの言葉です。

My wife and I thank you for your kind words. Middy maybe gone but she will never be forgotten. We will always love her and treasure her memories.

Death leaves a heartache no one can heal, Love leaves a memory no one can steal

If tears could build a stairway, and memories a road, I'd walk right up to Heaven And bring Middy home again.

(妻と僕から皆さんのメッセージに感謝します。ミディは旅立ってしまったけど、忘れ去られることはありません。
僕たちはこれからも彼女を愛して、彼女との思い出を宝物にして行きます。
死は痛みを残し、誰にも癒せるものではありませんが、愛は誰にも奪うことができない思い出を残してくれます。
もし涙が階段となり、思い出がそこに道を作るなら僕は今すぐにでも天国にいるミディを家につれて帰るでしょう。)


心配して遠くからミディを見守ってくれたみなさん、本当にありがとうございました。
私とハニバニからお礼を申し上げます。


Special thanks to:
Solo_Pinさん
友人のエムと裕二郎さん
りんちゃん
みゆ

毎日の元気玉とサポートに感謝します。
心からありがとう。




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ブログはちょっと休みます。
次回からはまたお仕事ブログで復帰しますのでまたよろしくお願いしますね。



↓  ↓  ↓

いつもありがとう。
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ミディへ

2013年02月01日 | 猫の話
     
ミディ。

昨日はよく眠れた?ペプシには会えたかな。

今日はね、とっても寒かったけど快晴で、ミディが大好きだったお日さまが燦々と照ってたよ。

枯れ葉もビュンビュン舞っててね、鳥が飛んでるみたいだったから
ミディがさぞかし喜ぶだろうなと思ってその枯れ葉が飛んでくのを見てたんだ。


ミディ。

今日はね、ミディに手紙を書くね。

ミディは字は読めないけど、私の頭の中にあるミディへのメッセージ
きっと気持ちはミディに通じてると思うから。


それとね、手紙を書くことで、私も前へ少し進めそうな気がするんだ。


ミディにメッセージを送ることで、いつまでもめそめそせずにいられるような気がするんだ。



**********************


1997年の1月。

私とハニバニはノースカロライナ州のアニマルシェルターにいた。

ペプシのお友達というか、私たちの新しい家族を探しにね。

そこで私とハニバニは、白い体に部分的に縞々模様が入った猫さんを見つけて、
翌日彼女を連れて帰ることにしてたんだ。


翌日、私は会社で仕事をしてたらハニバニから電話があって、
例の女の子は他の人に先取りされてもういなかったから、違う猫を連れて帰るって言うじゃない。


で、「どんな子?」って聞いたら「くろねこの仔猫」って言ったの。


シェルターに行って、別の猫を連れて帰ろうとしてその猫がいなかったから
さて、どうするべきか...って考えてたら、後ろ側の上の方からものすごい熱視線を感じたんだって。
ハニバニに穴が開くぐらいの、すごくまっすぐな視線だったって彼言ってたよ。


そのゲージには前の日には仔猫が数匹いたんだけど
その日にはもうくろねこ一匹しか残っていなくて、しかもタグには『最終』を表わすマークが付いていて
それが何を意味するか彼にはわかっていたんだって。


で、ただでさえ目につきにくい上の方のゲージで、そのマークまで付いていて
これは大変だ!と思って、とりあえず手をゲージに入れてみたら、その子は頭をグリグリと押し付けてきた。


彼はそれが気に入ったのと、その猫の熱視線に負けて家に連れて帰ってしまったの。


電話では私ね、そっか、くろねこの仔猫かーとだけしか思わなくて、家に帰ってその猫を対面したら
その猫はとても小さくて、恐がりで、冷蔵庫の後ろに隠れよう隠れようとばかりしてて
やっと捕まえて抱き上げたら、それがちょうど私の心臓のドキドキが聞こえるところで
その猫はなんだか急に落ち着いて私に体を委ねてくれたの。


私はその瞬間、その猫に恋をした。


それがミディだったんだよ。


それが私たち家族の始まりだったんだ。


それから長い間。


16年だもんね。


思い出はありすぎて何から思い出そうかと悩むぐらい。


私はミディのことが大好きで大好きで、不思議なぐらい大切に思えた。


月日が流れて、ミディの体の調子が崩れて
私は今まで以上に心配で、悲しくて、恐かった。


ミディとはずっと一緒にいられるような安心感があったから。


ミディがどんなに病気しても今までみたいに元気になると思ってたんだ。


だけど、みんな生きてると年ってとっちゃうんだよね。


振り返る16年も素晴らしかったけど、最後の1ヶ月!


これはちょっと言葉にできないぐらい、貴重な体験をした1ヶ月だったよ。


本当に毎日が奇跡だった。


私とハニバニは、ミディがくれたたくさんの楽しい日々のお礼に
ミディが最後までうちの家族だったことを喜んでくれるように一生懸命だった。


私も下手っぴながら写真をたくさん撮ったよ。
しつこくて嫌われないかと気が気ではなかったけど、今思えばそうしたことで
私もハニバニもミディと楽しい生活をした証を残すことができたんだ。


ミディが日向にいるところとか、空を見上げてるのを見ることは
私の至福の時だった。
お日さまの中で空を眺めてるミディはとってもキレイだったよ。
あと、最後の一ヶ月で食欲が回復して、昔みたいにもりもりとご飯を食べるミディの姿。
嬉しかったなあ。


楽しかった思い出を私たちにくれた分、私たちもミディに何か素敵なものをあげることが
できたなと思った。


最後の最後の日。


ミディは私と初めて出会った日と同じように、私の腕の中にいたね。


私の心臓のドキドキ、聞けたかな。


頭の上にたくさんの雨を降らせてごめんね。
ミディは水が体に触れるのが大嫌いだったよね。


それと私ものすごく心配そうな顔をしていたでしょう?
私はミディのことになったらとても心配性なのはもう昔からなんだよ。


ミディとのお別れの瞬間はとてもつらかったけど、ちょっとの間のお別れだからね。


ペプシ、覚えてる?
フリちゃんにそっくりだけど、フリちゃんよりももっと美形だった彼女。
覚えてるよね。ミディはペプシのことが大好きだったから。
会えたらよろしく言ってね。
ハニバニは今でも彼女のことをとても愛してるって。


ミディがいなくなって、このお城はとてもガランとしてしまったけど
ちょっとずつまた、笑い声で埋めていくよ。
フリちゃんもいることだしね。


あ、フリちゃんね、昨日の夜ミディを探してたよ。


ミディが寝てたダイニングチェアの上を背伸びして見たり
私のクローゼットの中の一番角っちょをじーっと見てたりしてた。


何も考えてないようで、あの子はあの子なりにミディへの思いがあったのかも知れないね。


心配しなくていいよ。フリちゃんんもミディと同じように大切に守ってくから。
家族だからね。


長くなってしまったけど、もう一つ。


私ね、たくさんの人に言われたことがあったの。


『こんなにハニバニさんとケイエスさんに大切にされたミディは幸せだったよね。』


ミディ、あのね
本当に幸せだったのは、ミディに出会えた私たちだったよ。


ありがとね。


本当にありがとね。


この先、もしまた気が変わったら、また猫になって
あの日のようなその熱視線で私たちを見つけてね。


そして、また一緒に暮らそう。



またね、ミディ。








                    
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