早朝4時45分。
いつもならお腹を空かせたフリちゃんに起こされるはずなのに
今朝は珍しく目覚まし時計で目が覚め、当のフリちゃんは私とハニバニの間で伸びて寝ていた。
私が今朝は彼女を起こし、キッチンへと向かうと
キッチンのカウンターに紙切れとカードがあった。
カードには
『今日は一日中悲しいかも知れないけど、もう悲しむのはよそう。
彼女は見えないだけで、いつも僕たちの生活の中にいるんだから。
そしていつか虹の橋を渡ったところでまた会えるよ。
僕は今でも彼女に会えて一緒に生活をしたことや、彼女に幸せな一生を与えることができたことを
とても嬉しく思っているよ。』
と書かれてあって、その言葉の優しさに涙して、カードの終わりのところに
いつもはスティックマン
しか描けないハニバニがミディの似顔絵を描いていて、それが猫と認識できたところで
さては練習したな、と思わずにはいられなくなり、なんだか笑えた。
そして一緒に添えられていた紙なんだが、それは実は証明書で
ハニバニは今日の一周忌を迎えて、ミディの名前でミネソタ州立国立公園に10本の木を植えてくれる団体に
寄付してくれていた。
『何かケイエスとミディにしてあげようと思ってずっと考えていて、ここを見つけたんだ。
ミディと自然が結びつくのってなかなかいいよね。我ながらいいことしたな。ふふっ。』って後で笑って言ってくれた。
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一年前の今日は、悲しい、悲しい日でした。
1月に入ってからは、目の前のカレンダーの日付から目が離せなくなっていました。
去年と同じ日付が刻まれてるカレンダー。
そこにないのは『G』の文字でした。
彼女とすごした最後の一ヶ月は、まるでこないだ起こったことのように思い出せます。
一ヶ月間、毎日更新したブログは、今はまだリアルすぎて読み返すことができません。
あの一ヶ月は本当に非日常的で、まるでドラマの中の生活のようでした。
決断の日を決めることがなかなかできず、彼女の頭を撫でて何度も泣きながら
「もう頑張らなくていいから。」と言い、そしてもし神さまがいるのなら、神様どうか
彼女が寝てるときに彼女を一緒に連れて行って欲しいと心からお願いをし、
そしていよいよ時期が迫ってきたころ、
「ミディ、私には決断がどうしてもできそうにない。だからミディが準備ができたら
ミディを静かに見送るきっかけを見せて欲しい。」と言っていたところにあの血栓が発生して急遽病院に連れて行き、
それがミディが最後に私に見せてくれた優しさだったと、私は今でも信じています。
ミディが目の前から姿を消してから1年。
彼女のいなくなったお城は、しばらくは静かで淋しくて、大きな穴が開いたようだったけど
あれからまた、フリちゃんが光を当ててくれた。
ミディがいつでもそっと、家のどこにでも佇むことができるように
私たちはこれからもずっと彼女の思い出を大切に語っていくつもりです。
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ミディへ。
いつも写真の前では簡単な挨拶ですましてるけど、今日はちょっと言いたいことがあるんだ。
私にはミディの姿が見える力も、その柔らかい体のしなやかさを感じ取る力もないの。
ハニバニはミディは私の胸の上で寝てるらしいと言っていたけど、たまには私の夢の中にも出てきてくれないかな?
もう一度しつこいほどミディを抱きしめて、ミディが嫌がって私の腕の中からしゅるっと逃げていくのを
見てみてみたいなって思うよ。楽しかった思い出がたくさんあってよかった。
あ。フリちゃんがお腹がすいたと言ってまた騒ぎ始めたのでそろそろ行くね。
彼女はミディほどおしとやかじゃないけど、面白いよ。
またね。
PS. We love you so much.
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去年、ミディのことではたくさんの暖かいコメントをいただきました。
この場をお借りしてまたお礼を言います。ありがとうございました。
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いつもありがとう。