バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

頭蓋骨からのメロディー (歯列矯正 通院5回目)

2008年05月31日 | 歯列矯正
今日はワイヤー調整だったので、仕事が終わって
猫にご飯をやりに家に帰ってから、急いで歯を磨いて
キャスパー君(矯正歯科医)に会いに行ってきた。

早いもので、矯正を始めてからすでに6ヶ月が経過している。

最近の口元、どうなってるかというと、そんなに進展がなさそうに
見える。だから写真もしばらく撮ってない。

進展なさそうに見えても、やっぱりワイヤーが奥歯の終わりのところで
どんどん伸びて行くのを見ると、「わあ。やっぱり動きよるー。」と
感動してしまう。


さて、今日クリニックに行ったのが4時30分。

金曜日の遅い午後だからすいているだろうと思ったら、
とても込んでいて賑やかだった。
こんな混み様を見たのは初めてかも。

少し待ってから、いつもの窓際の特待席に誘導されるかと思いきや、
そこには先約がいた。

小学生ぐらいの男子生徒かと思われる。

「ちぇ。そこ、私の席なんだけどな。」と思いながら横目でそのガキを
ちらりとみると、彼はワイヤーの調整をしてもらいながら、ゲームボーイで
ゲームに耽っていた。↓




見るからにして、「ワイヤー調節なんて、超退屈だしぃぃぃ。」とか
言いそうな最近のガキだ。

それにしても、ワイヤーの調節をしてもらいながら、ああも悠長に
くつろいでゲームが出来る神経がわからない。

私なんて、毎回そうだが、今回も以前にまして
拷問の刑

ぎぅぎぅと締め付けられ、そのたびに
手のひらに汗かいたり、たまに
「う。」
とか、
「お。」
とか、声が漏れてしまうほどの試練に立ち向かっているのだぞ。

頭上には天井にはめ込まれたスピーカーがあって、そこからは
今日は私の大嫌いなカントリーミュージックが流れていた。

助手が、「今回のバンドは、全開のよりも少しキツ目だから、
調整が終わる頃には私のこと、大っきらいになってるかも。うふふ」
と冗談言っている。

「あ、いいよ。あなたも仕事してるんだし。大丈夫。」

と大人みたいに(大人だが)言っときながら、実際にバンド交換になると、
まじで「おい!私の歯を折るつもりなんかい!」と、何度も頭の中で
彼女を罵倒してしまう。

今回は頭蓋骨付近から「みし」(きゃー、文字にしてみると不気味感が増すわ)っていう
不可思議な音がした。

怖くなって、「ひっ!...ちょっと!...音が。」と言ったら、
彼女は何を勘違いしたのか、

「ああ、今日はカントリーでね。患者が多くて聞こえづらいでしょう?
スピーカー、真上にあるのにね。」

と言った。

...音楽のことじゃなくて、頭蓋骨に響いたあの音はなんじゃい!っていう
つもりだったのにな。

ま、いっか。怖いし(ぶっ!)。

心臓バクバクさせながら、やれ、疲れたよと思ったら、いつの間にか
終了してた。怖かったが、結構早く終わった。彼女の腕がいいのかな。
それにしても、ゲームなんてやってる悠長さは、ないな。

椅子を起され、自分の足元を見たら、先ほどの頭蓋骨からの
音ですっかりビビりまくっていた「足」を発見。



座ったときは、リラックスして、両足をぶらぶらさせていたのに、
終了後はすっかり硬く結ばれていたとさ。(人間の体は正直ね)

キャスパー君は今日は多忙だったので、あまりたくさんお話は
できなかったけれど、帰り際に走ってやってきて、
「歯、見せて見せて。(私、口をいぃぃぃぃってする)あ、助手、
上手い具合に締めてくれたね。次までにまたどんどん閉じていくよ。」

「そうでしょうね。良い週末を。バイバイ。」

と、ゆるりと微笑んで言ったが、頭の中では、
「そりゃそうだろうとも。助手が今回もぐいぐいやってくれたけんね!」
と思っていた。

ビジネススマイルが上手な私。


さて、すっかりくたくたになって家にカエルコールをしたら、
今にも瀕死しそうなヤツがいた。

帰ってからディナーを作り始めるにはもう遅いので、
メキシカンに寄って、ディナーをPickUpして帰った。




今夜から明日あたりは歯が痛いかもしれないので、
今のうちに食べとこうと思って。

幸せそうにチップス&サルサを頬張るハニバニ。
私がそうやって、ばりばり言わせながら食べれるようになるのは
まだまだ先のことだ。

...やれやれ。



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オイルに賭けてみた

2008年05月29日 | アメリカ生活
世界的に物価が上昇している。

アメリカのニュースでも物価上昇の関連ニュースは
ほぼ毎日取り上げられているが、事ガソリンに関しては
どこのニュースでも、全国の平均の値段、州での平均の値段が
必ず報じられるようになった。

とにかくガソリンの値段の高騰がすごい。
まるで打ち上げられたロケットのごとく、ぐんぐんと上がってゆく。

今日ガスステーションで給油をしたのだが、1ガロン$3.85だった。
先週は$3.70だったのに。



 37ドル90セント也


人によってはすでに4ドル以上払い始めてる人もいるだろう。

もし私が高級車を乗り回していたなら、ガソリンはプレミアム(ハイオクだよね)
でなければいけないので、すでに1ガロン$4.15払ってたということだ。


さてさて、私とハニバニはある賭けをしている。

9月の最初の月曜日(レイバーデーの祝日)までに私たちが日ごろ
利用するガスステーション(Wawa)のガソリンが4ドルを越すか
越さないか...。

この賭けは確か4月ごろに成立したと思う。

ガソリン1ガロン、4ドル。

そんなのありえね~!

と、私は「超えない」に賭けた。
ハニバニは「絶対に超えてる」に賭けた。

何を賭けてるかというと、

負けたら勝った人の車のガソリン代1回分を全額支払う

ちなみに私の車はHondaのAccordで、彼の車はToyota 4Runner(SUV、つまり四駆)だ。

彼が勝って私が負けると、私が払う金額のが、私が勝って彼が負けたときの
金額よりもずぅぅぅぅっと高い。
不公平だ。

しかし!

賭けを始めたころの私は「ありえね~!」って強気だったもんだから
自分が不利になるなんて想像できようか。
まさか、実際にガソリンの値段がこんなにも早く高騰するなんて
思ってもいなかったのだ。

世間知らず...それはケイエス(ぶっ!)。

この賭け事は、職場でも伝えられていた。

ある日、職場のクリスタルがまじな顔をして私のデスクまでやって来て
こう言った。

「ケイエス、あのね、私ケイエスが負けるに決まってると思うの。」

...そんなことを言いにデスクまでやって来たんかい!

「でね、どうせそうなら、さっさと敗北宣言しちゃいなよ。」

...お黙り、クリスタル。


この賭けは、ガソリンが4ドルを超えた時点でゲームオーバーとなる。

ハニバニはすでに勝利宣言を勝手に出していて、
「タンク、もうすぐ空にしとくからね。」だと。

いや、まだまだ先のことはわからない。

自分に負けた時が勝負の終わりだと信じている私は
まだ白旗は挙げない。

オバマ vs ヒラリー のような激戦が、我が家でも繰り広げられている。




***余談***
ちなみに1ガロンとはおよそ1リットルの4倍なので、
4ドルになったとしても、日本のガソリンに比べるとまだまだ安いということになる。
日本は本当に高いねー。
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数字の脅威

2008年05月28日 | お仕事
のんびりと楽しかった3連休が終わり、会社に戻った。

今日は火曜日だが、昨日が祭日だったので、事実上今日が
月曜日の仕事をやる日になる。

普通ならば、金曜、土曜、そして日曜の3日間分の
情報を処理すればいいのだが、今日は月曜日を入れて4日間分となる。

ただでさえ月曜日はやることが多いのに。

こういう気分で仕事に取り掛かると、ろくなことはない。

金曜日分のセールスの数...私が数えてエクセルにインプットするのと
オンラインからダウンロードしてきたそれぞれのカテゴリーのセールス
トータルが5つほど合ってない。

どう数えても合わないのだ。

この場合、私のエントリーミスというのが一番に考えられる。
悔しいが、システムのが人間(というか、私)よりもこういうところは
精密だ。

時間がどんどん迫ってくる。

セールスカテゴリーの数があまりにも多くて、どこをどう間違って
いるのかが全くわからない。

金曜日のあとは、まだ土、日、月曜日の3日間のが待っている。

私が「実は私はこの職業には向いていないのではなかろうか」と思う
瞬間がまさにこういうときだ。

急に自分の仕事に自信を失くす。

とても小さな数の数字に惑わされ、時間をどんどん無駄にしている。

たかが数字、されど数字。

本当かどうかは知らないが、銀行員は、自分の担当する窓口のお金の集計が
1円でも合わなければ、大変なことになる...ということを昔聞いた。

私は人様のお金は扱ってないのでそれはそれでストレスがないが、
上が週末明けに楽しみに待っているセールスの結果を扱う身とすれば、
これもすごいストレスだ。

以前、数が合わなくて、仕舞いには泣き出してしまったベッキーの
気持ちがわかるよ。

私がベッキーと違うところは、泣き出してしまうのではなくて、
なんだか急に可笑しくなってきた(自分がなんだか滑稽で)。
大笑いしてるときに上と顔を合わすような事態になっては大変なので、
とりあえずトイレにいって用を済ませて、新たな気持ちでエクセルの
表と向き合った。

そのとき。

目の前に、明らかに怪しい数字があるではないか。

見てすぐに「こいつだ」って、不思議だが、すぐわかった。

それを、逸る気持ちで直す。トータルをだしてみる。

じゃじゃーん。ビンゴ!!!

みごとにマッチしてました。

それからは、失った時間を取り戻すのよとばかりに、
猛スピードでレポートを仕上げた。

終わったころにはもう、脳みそがずたずたのぞうきんみたいになってた
ような気がした。

数字は時としてとても厄介だが、それが正解すると
ジグソーパズルの最後のピースをはめ込む瞬間みたいに
気持ちがいい。

だからこの仕事も結局魅力的なんだよね。


今日はとっても疲れた。
疲れたら、なんだかおもいっきり笑いたいと思う(思わない?)。

大笑いしたいときに最近見るYouTubeのビデオがあるので
紹介しよう。

あまりにも可笑しいのでハニバニ(夫)にも紹介したところ、
普段は「YouTubeなんて、くだらねー!」と言い切る彼も

「なんだか気味が悪かったが、笑えた」





Talking Cat (←ここをクリックしてね)


何が可笑しいかって、この猫、のしのしと歩いてきて、大声で

「ハロー、ハロー、ハロー。アィム ノット イエロー」

って、(絶対)言ってる(でも意味不明)。

何度見ても笑える。特に今日みたいに、神経がずたボロな日は
特に笑える。

いいなあ、この猫、とても脳天気で。

笑ってたら、ま、明日も仕事すっか、という気になった。



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Memorial Day Holiday Weekend

2008年05月26日 | アメリカ生活
まずは土曜日の出来事から。



朝から気持ちよく晴れわたった空。

ランチを買いにマックまで車を走らせてる途中で
思わず車を停めてコダックタイム。





私は澄み切った青空も好きだが、雲に手が届きそうなこんな空も
大好きだ。こういう空なら、一日中地面に寝転がって
空を眺めてるのも面白いと思う。

先週木曜日に、いつもの木曜日という事実が拭えないような
16回目の結婚記念日を向かえたが、
週末にはDC辺りで美味しいお寿司を食べましょうと
いうことになり、行ってきた。



本当はDCというよりは、ペンタゴン(国防総省)の近所になるのだけど、
DCの寿司屋に比べると味も落ちず、値段も安くてお客も多い
寿司屋にした。



まずは前菜で、ハニバニは餃子、私は天ぷらを注文。



天ぷらが、間違っても「ミニ・ドーナツ」ではないので、ここでは
安心して天ぷらをオーダーできる。(関連記事

その後は、二人で好きなお寿司を適当に盛り合わせてもらった。

 「恥ずかしいからさっさと撮って!」byハニバニ

 ズーム写真1

 ズーム写真2

私の注文の大部分がズーム写真1で、ハニバニのがズーム写真2
なのだが、写真を見てわかる様に、私は日本の寿司職人が

「邪道です」

と嫌な顔しそうな、カリフォルニアロールの大ファンで、
ハニバニが日本の典型的なお寿司が好きな方だ。

私はアボカドとか、マヨネーズとか、サーモンとか、
クリームチーズが入った「ハイカラお寿司」が大好きだ。

これらを平らげたころにはすっかり満腹で、
二人で「Happy,Happy」と言いながら帰った。

お寿司を食べることで二人が気に入ってることがある。

美味しい、というのはメインリーズンだが、食べてすぐに
満腹になり、ご飯系なので消化がいいのか、たちまちまた
空腹になる。

食べ終わってもいつまでも胃にもたれるような洋食よりも
二人はこっちのがいいと思う。

ハニバニがお寿司が好きなアメリカ人で良かった。

それにしても、お寿司がもっと安ければいいのに...。


さて、今日は日曜日。

今日も気持ちよく晴れたが、朝から隣の家に住むボブが
来週土曜日に、息子の高校の卒業パーティーを控えて、
裏庭のデッキを掃除していた。

掃除なさるのはかまわないが、ハイプレッシャーウォッシャーの
水圧を使ってデッキの汚れを落としていて、
その音の凄まじいことこの上ない。

あまりにすごくて、窓も開けてられないので
昼から映画を見に出かけた。
(そのまたご近所さんも出かける様子だったので
うちと一緒で騒音対策で出かけたか)

インディージョーンズをやってたので、それを観た。

彼は大変年をとってしまったが、それでも
まだイケてる男だと思った。映画もすっごく面白かったよ。
(ちなみにハニバニはハリソンフォードに似ている)

それが終わって映画館から出て車を走らせてると、
道の真ん中で、若い男が突っ立っていたので
びっくりして徐行を始めたハニバニ。

何事かと思いきや、カルガモのママとその子供2匹が
お引越しだったようで、大胆にも道路を横断していた。

彼はその「お引越し」をガードして見守っていたのだ。

こういうことで、交通が一時遮断されたわけだが、
ちっとも腹が立たない。むしろ癒された。

カルガモが無事に渡り切ったところで、運転も再開された。


カルガモ母の後を続く子カルガモ2匹、見えるかな?

「うわー。可愛いの見たね。得したねー。」

とか言いながら、家に戻った。



隣人ボブはまだ、機械をガンガン作動させて掃除していた。


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Sweet 16

2008年05月23日 | 家族
今日、5月22日は16回目の結婚記念日だった。

結婚記念日。

最初の何回目かは、甘くお祝いをして、
そして10回目には大きなお祝いをした。

そして昨夜。

「え。もう16年も経ったん?早いねー。
あ、22日って木曜日。TV何か録画しとくのあったっけ?」

16回目の記念日なんてこんなものである。

そうとはいえ、今朝私が起きてキッチンまで下りて行くと、
私が職場で使って余って持って帰ったコンピューター用紙に

『16回目の結婚記念おめでとう。
今年も楽しく16年目を迎えたね。
こういう楽しい結婚記念日をもっと増やそうね』

と、走り書きされているのをテーブルの上に見つけた。
私が寝入ってから書かれたものだった。


ふふふ。
ハニバニ、私たち、まだまだ甘いね...。

どうでもいいが、カードはないんかい、ハニバニ。
なんで甘い言葉がコンピューター用紙の上なんね。


そう思いながらも、ニヤニヤしながら
猫に朝ごはんを振る舞い、自分にもコーヒーを淹れた。


そうだね。
平凡でも地味でも、楽しい結婚記念日を増やそうね。


6時になって、彼を起こしに、ベッドルームに戻る。


そこには、カードをケチってコンピュータ用紙を使った男が
ぐーぐー気持ち良さそうに眠っていた。




Happy Anniversary, Honey Bunny.




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猫と私と出産適齢期

2008年05月22日 | アメリカ生活
5月21日はレベッカの誕生日だったので(しかも妹の誕生日でもある)、
職場でちょっとしたフィンガーフードと呼ばれる
軽く手で食べられるような、スナック感覚のパーティを開いてあげた。

私はチキンナゲットを、パイナップルジュースとケチャップベースの
ソースで絡めた一品を持っていった。

プレゼントには、DVDにした。
彼女がまだ見たことがないものから、私が適当に選んで。

妊娠が発覚してから、彼女にとって今年の誕生日は特別だったに
違いない。とーってもうれしそうだった。

彼女は今日で28歳になった。

妊娠するにはちょうどいい年なのかなあ。

ちなみに私が妊娠すると、マル高と呼ばれる、高齢出産の
部類にあたる。

「ケイエスの年で高齢出産なの?そんなの平気平気。いまどきそんなの
ナンセンスよ。」

というオバサマが職場にいるのだが、私の担当医のDr.Wangに言わせると、
オバサマは大間違いということになる。

数年前から、健康診断で彼女に何度も言われてるのだ。

「ケイエス。あなた本当に産まないの?あなたの体がとても健康なのは
知ってるけれど、あなたのには期限があるのよ。」

彼女が言う「卵」というのは、もちろん卵子のことだ。

いくら元気に産むことができても、年と共に卵子の質も変わってゆくらしい。
卵子にも、「賞味期限」らしきものがあるのだ。
美味しいうちにお召し上がりください   ぶっ

そんなこと言われても、子供を産みたいと思ったことがないので、
「はぁ。」と、しか言えない。

なんと間が抜けた返事だろう。

そういえば、ずっと昔、初めて猫を飼い始めたころ、両親が
「そろそろ子供のことも考えなさいよ。」と口うるさく言っていた。
「仔猫もいいけど、人間の子供よ!」と。

それからしばらくして、2匹目の猫(それがミディ)を飼い始めたとき、
母が言った。

「ダメだ、こりゃ。」

『ウチの長女はもう情熱が猫に移ってしまった。子供産む気はないのね。』

ということが正式な訳(何それ)になるのだが、
私は他人事のように聞きながら、「それってドリフのオチのせりふじゃん。」
とか思っていたぐらいだ。

世間では、出産適齢期よりも結婚適齢期に重視されていると思う。

でもDr.Wangの考えからいくと、出産適齢期があるからこそ、
そこから逆算して、この辺で結婚しとくと良いかもっていう年齢が
定まってくるんだな。

彼女の意見では、出産するのに一番理想的な年齢は25~35だということだ。

でも職場で30代で出産した人に言わせると、体力的には20代のもんだ!
ってみんな言う。

出産育児ってやっぱり大変なんだなあ。

まあ私にはもう関係のないことだ。

...って言うと、両親、特に父が絶対に言うんだよね。

「まあ。悲しいことを言いますね」




正直言って、私には猫2匹(プラス 夫)で十分だ。


 パイナップルとミディ
「ケイエス、あんた次はこのヘアスタイルがいいんじゃない。」


「アボカドの次はアレを転がそう♪」 (←無理)



父、母、ゴメンね。

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Happy Monday と Blue Monday

2008年05月20日 | アメリカ生活
まずは、今日すてきな月曜日を過ごした人の話。

この前同僚のレベッカの話をした(レベッカのクスリ

彼女が先週の金曜日に病欠していたので、
今朝彼女が出勤してきたときに、

「金曜日、どしたん?心配したじゃんか。」

と、聞いた。

彼女はまだ体調がすぐれないのか、「金曜日はとても調子が悪くて。」
と小声で言う。

そして続けて、

「あのね、ケイエス。私向こう9ヶ月、体調が違うから。」

そう、彼女、実は妊娠しているのだ。

それが発覚したのが金曜日。病院に行ってわかったらしい。
彼女はまだ30手前なのだが、一度流産をしている。
そして、数々の手術を経験しているので、妊娠も難しいとされていて、
先月からその治療を始めたばかりのところだった。

どうりで情緒不安だと思ったよ。それにしてもあのとき
担当医はどうして「妊娠してるかも」ってわからなかったのだろう。

もちろんレベッカはあの「ハッピーピル」の服用はやめた。

それにしても面白いことに、彼女がハッピーピルを服用してからすぐ、
彼女の家にある、ユリが花をつけたという。

このユリ、過去7年間、全く花をつけなかったという、変な花である。

その花が7年ぶりに開花するなんて、「何か良い事の前ぶれかもよ」とか
言っていたところだ。

それから、今日彼女はチャイニーズのテイクアウトをランチで食べた
のだが、それについてくるフォーチュンクッキー(クッキーを開けたら
おみくじみたいなのが入っている)で、

『新しい命の芽生え。花はどんどん咲いてゆくでしょう』

とか出てきたもんだから、みんなで、

「うぉ。これはぞっとするぐらい当たっとるー。」と騒いだ。

とにかく彼女はとてもうれしそうだった。私も妹の妊娠の
ニュースを初めて聞いた時みたいに、うれしくて、
思わず彼女をギュっと抱きしめて言った。

「レベッカ、あんたタバコは止めなよね。」



レベッカは楽しい月曜日を送ったが、
ここで、ブルーな月曜日を送った人の話。

それって、私のことだ(爆)。

こないだから駐車場について、どんなに苦労しているかを
挙げてきた。(駐車場がない

あれから駐禁のスペースでもやむを得なく
駐車してきたのだが(別に他の車をブロックしよるわけでもないし)、
今日も、特にセキュリティーが何も言ってこないので、
そこに停めて、ランチタイムから戻った。

 ← ここにね、軽く停めとったわけよ。
結局他のドライバーもしぶしぶ車を動かしたわけ。セキュリティーには反抗できんね。

今日はその運が尽きたらしい。

戻って30分ぐらいして、主任のテレサがこう言ってきた。

「ケイエス、セキュリティーから電話で、車をすぐに
動かせって。文句があるなら電話してくれってよ。」

私がすぐにセキュリティーに電話したのは言うまでもない。

KS:「ケイエスですけど。車を動かせって言われたんですが。」

セキュ:「ああ、はい。あそこに停めてはいけませんよ。」

KS:「じゃ、どこに停めろというんですか?場所を確保してくれれば
すぐに車移動させますが。」

セキュ:「...。それは自分で確保してください。」

KS:「そんな時間ありません。」

セキュ:「車は移動させてくれないと工事関係者が困るんです。」

KS: 「だったらどこに私の車が駐車できるか言って下さい。」

セキュ: 「...でももともとあそこが駐車禁止って知ってるんでしょう?」

KS: 「(う。図星だ)...あー。はい。知ってました...。」

セキュ: 「...とにかくすぐに移動させてくださいよ!(きっ!)」

KS: 「...はい(ショボショボ)。」

とまあ、最初の勢いはどこへやら、どんどん小さくなっていった
私だ。

それにしても面白くない。もうこの駐車場シチュエーションは
むちゃくちゃだ。

This is bull shit.

家に帰って鬱憤を晴らそうと、ハニバニに言って聞かせた。

ハニバニ曰く、

「しちゃいけんことしとって、何、その言い草は?」

...こいつに言うんじゃなかったよ。
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生きてる

2008年05月19日 | アメリカ生活
現在、日曜の夕方。


土曜日は、午前中にヘアカットをしにサロンへ行ってきた。

Shampoo Girl(シャンプー担当)のブリトニーが
まだ出勤してなくて、代理でキャシーがシャンプーしてくれたが、
彼女はヘタクソで困った(暴言。でも真実)。

アメリカの美容院では、シャンプーの際、日本みたいに
顔に小さなガーゼとかタオルをかけてくれない。
だからキャシーみたいなヘタクソなのに当たると、
水滴が容赦なく顔にかかるし、シャンプーの泡やら濯ぎのお湯が
耳にじゃんじゃん入ってくる。

うぅぅ。ブリトニー、なんで出勤してないんね。


ヘアカットは無事に終了し、マックでランチをPickUpしてから
帰宅し、ハニバニ(夫)と食べる。


↑ハニバニは言う。「なんで足の指に指輪なんかするん。指が窒息するじゃん。」

その後は、本屋に行って、その後は、
キャットフードを買いに、PetSmartという大型ペット用品店に行き、
保護されて、優しい飼い主を待っている犬や猫を眺めたりしていた。

そのPetSmartで、今まで見たことがないぐらいデカイ犬と
その飼い主が店内で注目を浴びていたので、写真を撮っといた。





写真ではわかりにくいが、飼い主のおじさんは背が高く、
犬はそのおじさんの腰の高さの大きさぐらいあった。

写真を撮りながら、「この犬の隣にチワワでもいてくれれば
大きさの比較ができたのに」とか思った。

その後は、そのPetSmartの近所に最近できた
日本料理屋へ行く予定だったが、店内に入ってみると、
そこは寿司バーというよりも、ジャパニーズステーキレストラン
で、ステーキを焼いてくれるシェフを取り囲んで
見ず知らずの他人とテーブルをシェアするレストランだったので、
予定変更して、イタリアンレストランに行き、ピザを食べた。


さて、日曜日の今日。

午前中は一週間の食料品の買出しに出ていて、
午後は何をしよったかというとね、




泣きよった



これ見ながら。↓

 余命一ヶ月の花嫁

YouTubeで偶然見つけたのだけど、
もうオープニングから、泣けて泣けてしょうがなかった。
もうね、号泣。

日本では去年の夏ぐらいに放送されたんだね。

私は初めて見たよ。

(動画はここで見られます。
続編があるので、YouTubeから続編にアクセスできます)

早い話が、余命があと1ヶ月しかない24歳の女の子の話なんだけど、
彼女、イベントコンパニオンしてただけに、本当に可愛くて、
性格もとーっても良くて、家族だけでなく、周りの友達からも
とても愛されていて、

それでもって、とても強く生きてた。

彼氏の太郎君が、彼女をビデオで撮影しながら、
「毎日何してるの?」って何気なく聞く。

そして彼女は言う。
生きてる。


うわ。思い出しただけで泣けてくる。


彼女の言う言葉一つ一つに、
普通に生きてることが奇跡だというメッセージが含まれてる。

情けないことに、そういうことって
自分で気がつくよりも、
消えかけてる命を必死で守りながら
生きてる人から学ぶことが多い。

こんなんじゃダメなんだけどな。




「みなさんに明日が来ることは奇跡です。
それを知っているだけで日常は幸せなことだらけであふれています」


「生きてるのって奇跡だよね。いろんな人に支えられて生きてるんだよね。
私これで元気になれたらすごい人間になれると思う」


(彼女自身の言葉から)




日曜日はいつも「月曜日がくるよ」とか言って
文句言ってる私だが、
明日が来るって、なんだかボーナスみたい。

素晴らしいことなんだよね、

と自分に言い聞かせる。

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大切なことを学習してきた

2008年05月15日 | アメリカ生活
近くの大学で月曜に講義を受けたが、今日が後半の講義だった。

それにしても、会社を休んでのんびりと勉強をしに行くっつーのも
なんだか気分がいい。

しかも今日はお天気も最高に良かったので、ドライブしながら
太陽を見上げたりなんかして。





受講したのはITの分野もろもろだったが、
今回の講義で私はとても大切なことを学んだ。

そう、実践を通じて学習した、というか、痛感した出来事があった。

まず、月曜日。

講義ではノートなどとらず、全部PCに自分たちで記録してゆく。
講師がプロジェクターを使って、これはこうです、あれはこうです、と
説明してゆくのを、必死についていきながら記録するのだ。

自慢ではないが、私はキーボードは早く打てるので、
自分でアレンジしながらわかりやすく記録を始めて、
決めたファイルにきちんと保存する。

保存されたファイルの名前を見ながらふと、同じような名前の
ファイルがたくさんあることに気がつく。

「あ、これ、去年の講義で使った古いやつじゃんか。削除...と。」

削除した瞬間、血の気がさーっと引く。

削除したファイルは、まさに先ほど生まれたばかりのファイルだったのだ。

同じ失敗をしたことがある人は、どれくらいいるだろう。

私は今まで「心臓が止まるかと思うほどのエラー」をやってきたが、
今回のエラーもそのうちのひとつになること間違いなし。

思わず普通に座っていることすら嫌になり、キーボードの上で
頭を抱えた。

講師も、「ちょっと、ケイエスさん。大丈夫ですか?」と聞いてきたぐらいだ。

説明すると、後ろに座っていた親切な女の人が「私ので良ければ
コピーしてくれてかまわないわよ。」と言ってくれた。

ありがたくコピーさせてもらったが、どうも自分のオリジナルでないのは
解釈も難しい。でも不平は言っていられない。

バカ...。私のバカ、バカ、バカ。
同じ失敗はもう繰り返さないぞ。

そして、今日。

さすがに同じ失敗は繰り返さなかった。



ややこしいプログラムを組み立てていたところで
PCから、

『エラーが生じました。マイクロソフトに連絡しますか?』という
メッセージが飛び出した。

これが飛び出すと、エラーが生じる前に記録をセーブしとかない限り
99%の確立で、情報は消される。

私はプログラムを組む途中でそんな余裕なんてなかった。
っていうか、エラーなんか起すなよ!マイクロソフト!!!
(これを「責任転換」と呼びます)

もちろん情報はキレイに無くなっていた。

講師がとても気長で良い人だったので、私が再度組み立てるのを
みんなで見守って待っていてくれた。

といえば「良い話ね」って感じだが、みんなの視線を浴びながら
猛烈にキーボードをバキバキ打つ私の精神状態がわかるだろうか。

静かな部屋に、一人必死にキーボードと格闘するアジアン(ぶっ!)。

やっと追いついたころには、私の目は虚ろだったと思う。

教訓1: むやみやたらとファイルを削除しないこと
教訓2: マメに情報は保管するべし(マイクロソフトは不意に裏切るし)

***********************************

今日は映画を2本紹介。

最近職場でかなり話題になった2本のDVD。

 No Country for Old Men
Amazon.com

アカデミー賞を獲得した映画だ。
この映画、何が話題かって、もちろんエンディング以外に何もない。
これから観る...人のために何も言わないが、
映画を観た人ならどうしてエンディングを話題にしたいかがわかる。ひぇ~
大きな声で言えないが、オススメではない



もう一本は、

 The Orphanage
Amazon.com

これはスペインのホラー映画だ。英語の字幕になってた。
これは怖い。
「だるまさんがころんだ」って遊びを知っているだろうか。
あの遊びのメカニズム(って大げさな)を知っていると、
ホラーさが増す。
あるシーンでは、一緒に観ていたハニバニは10cmぐらい
飛び上がって、私はそれで30分ほど腹を抱えて笑えた。
これはオススメ


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昨日の嵐

2008年05月13日 | アメリカ生活
最近こっちは雨の日が多い。

おかげで芝生の緑がきれいねえと、うっとりしていたのが
つかの間。

日曜は一日中ひどい雨で、夜からすごく荒れた。

バージニアでは今年に入って大雨洪水注意報だけでなく、
竜巻警報も頻繁に出ていて、
先週木曜日にも、3つの竜巻がタッチダウンした。

私が住むところにも警報が出ていたが、
実際に危ない目に遭った事がなく(この考えはとても危険)、
あまり真剣に受け止めていなかった。

でも、実際に竜巻は結構近いところで発生して
100棟ぐらいの家になんらかのダメージをもたらしていた。

こんなことがあって、日曜の夜は、
竜巻警報はでていなかったものの、かなりの暴風雨に
びびっていた。

私は月曜日は、近くの大学でITの講義を受けることになっていたので、
仕事は休みになっていた。
早起きをする必要がないので、夜もゆっくりとハニバニと
くつろいでいようと思ったが、
裏庭の林の根元にどんどん水が溜まってゆくのを確認すると
暗い気分になった。

夜中も、まるでハリケーン上陸を想像させるような雨と風に
ハラハラし、何度も目がさめた。





そして今朝。
タバコを吸いにガレージのドアを開けたハニバニが、
「ちょっと!大変!!出てきて!!!」
と、家の中に戻ってきた。

急いで外に出てみてびっくりした。

向かいの家にも大きな木があるのだが、
その木が見事に、真ん中から裂けていたのだ。





まるで雷が落ちたような裂け方だったが、
そんな音は聞いていない。

あの木、背が高くて、葉っぱもたくさんついてて、
ゴージャスな木だったんだよね。

なんだか残念。


講義の休憩時間に、職場に電話をいれた。
私が頼んだ仕事をしてくれてるはずのレベッカが
心配になったからだ。

彼女が電話にでてきて安心した。

彼女によると、洪水で職場に出て来れないのが
何人かいるという。

今回の雨で、思ったよりもひどい被害がでていたようだ。


この辺では、今週もまた暴風雨のマークがついた
お天気マークが何日かある。


嫌だなあ。



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母なる大地のふところに

2008年05月11日 | ALL ABOUT JAPAN
うちの表の庭には、植え木が2本ある。

そのうちの1本がとてつもなくでかい。

私はこの木が、冬の間は大嫌いだ。

なぜなら、いつまでも枯れ葉を未練がましくくっくけておくから、
なんだかみすぼらしく見えてるから。

でも、春から初夏にかけて、新緑が芽生えるころ、
見違えるようにカッコいい木に変身する。

今日みたいに、なんだか暑い日なんて
木の根元、というか、真下には、素晴らしい日陰ができていて、
思わずそこへ潜ってみた。

『潜る』という言い方は変なような気がするが、
木の枝がとても長く、ちょうど傘の中に入る感じなので、「潜る」でいいのだ。

潜ってみると、本当に気温が10度ぐらい低いようだ。

ちょうどよく風も入るし、とっても心地が良い。

葉っぱの隙間からこぼれる日差しも丁度良い。





                                


以前から、野鳥やリス、そして野ウサギがその木の下で
たたずんでいるのを目撃していたが、
ここは確かにオアシスみたいだ。




日本はすっかり日曜日で、「母の日」だ。

私はすっかりうっかりしていて、母の日を完全に忘れていた。
日本にいるなら、食事にでも連れて行きたいところだ。


私がまだ小娘だった頃、私は母に、かなり迷惑や心配をかけた。

母には、いつも感謝しても感謝しきれないぐらい感謝している。

母は、モデルのような顔も体型も与えてくれなかったが、
その代わりに、とても健康な体をくれた。

母親が子供に与えることができるもので、それ以上のものって
何があるだろうか。

母には、感謝だ。


木の下から上を見上げて、そんなことを考えた。


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健康診断 (Middy 2008年5月)

2008年05月10日 | 猫の話
昨日の夕方、この方を連れて動物病院に行ってきた。



 Middy



特に大変な用事ではなくて、健康診断のために。

彼女は現在11歳の高齢の猫だ。
健康診断も、年に2回あるし、血液検査は年に1回してもらう。

高齢の猫にはTLCだ。

TLCとは、

ender
oving
are

わかりやすく訳すと、「優しく、愛情を持って育てる」ということか。

うちの猫は、高齢のMiddyにしろ、若いFriskyにしろ、
いつも過保護のTLCで育てられている。

さて、この動物病院、ありがたいことに、家の近所に数年前にできて、
車で5分ぐらいのところにある。

 こじんまりとしたカントリー調の待合室

 あまりうれしそうでないMiddy(当然)

以前は別の病院を使用していたのだが、その病院はペットホテルを
完備していなかった。

この病院には、ペットホテルというか、猫の部屋を完全に犬の部屋から
遠ざけて設計された、Cat コンドミニアムがあるのだ。

そういう設備が病院の中にあるのは大変ありがたい。

一度その猫コンドミニアムを見せてもらったが、
他のペットホテルにありがちな、狭い猫の部屋という感じではなくて、
広々として、猫の大好きな太陽の日がさんさんと入ってくる
とても明るい部屋で、犬から遠ざけて設計されているだけに、
とーっても静かだ。

これは猫に与えるストレスも最小限ですむ。

家から一番近い距離にある = 猫を車で連れて行くのにストレスが少ない
猫コンドミニアムがある = 医者がいてくれるので安心

ということで、もう何年もそこにお世話になっている。

獣医・オーナーは40代前半ぐらいの、とても元気がいい女の人で、
とにかく動物が好きで好きでしょうがないのです!というのが
大きく態度にでているような人だ。

じつは、ハニバニは彼女のことが苦手だ。

彼女は、動物、さらに人間も大好きなようで、
会うたびに、大きなハグ(抱擁)で迎えてくれる。
私は人種、性別は何であれ、陽気で明るい人は大好きなので
平気だが、ハニバニにとって彼女は「フレンドリーすぎる人」のようで、
彼のようにデリケートな男にとって、彼女はちと豪快すぎるようだ。

さて、今回の健康診断では、一般の目、鼻、耳、足腰そしてお腹などを
チェックする診断と、1年に一度のレイビーの予防注射(VA州の法律だ)
をしてもらって、体に異常はないものの、右上の歯茎(歯一本分)が
赤く腫れていたので、要注意ということだった。

歯茎に良いといわれる、薬というか、おやつをサンプルで
もらった。Middyがその味が好きなら、食べさせて、
歯茎を良好な状態に戻そうというものだ。

結局、今回の検診と、レイビーの予防接種、それと彼女の糞の分析
(腸の働きとか、変な虫がいないかチェック)を含めて、

94ドル也

全て彼女の健康管理のため。
全然平気だ。
(とか言いつつ、「靴が一足買えるわね」とか思ったりして)

さて、彼女を連れて帰るやいなや、
彼女はキャリーから飛び出し、「やっぱり家が一番ねぇ」と言わんばかりに
キャッキャと言いながら、本当にうれしそうに走り回ったり、
床にゴロゴロと転がったり、伸びたりしていた。

高齢の彼女も今のところ、元気一杯だ。

神様ありがとう。
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クスリをあげる <その3 うちにあるもの>

2008年05月08日 | アメリカ生活
関連記事 クスリをあげる <その1 レベッカのクスリ> 

       クスリをあげる <その2 麻酔の麻酔>


クスリ、クスリと鬱陶しいので、今回が最終回。

今回は、私の周りにある、なんだか変わったクスリの紹介。




私は日本にいたころよりも、渡米してきてからの方がずっと健康だ。
そんな私でも、食べものが胃腸に合わなかったか、または
胃腸性インフルエンザにかかったかかなんかで、
かなりひどい目にあったことがある。

私がまだ日本にいたころの日本で、おなかをこわしたら服用するもので
有名なのは、「正露丸」だった。

アメリカにはさすがに正露丸はないが、それに代わるクスリもある。

それがこれ。

 PeptoBismol

ペプトビズモルと言うんだけど、一家に必ず常備されていると思う。

このペプト、パッケージがショッキングピンクで、いかにもUSA
という感じがするが、なんと





中身もショッキングピンク。

日本人は、フードカラーというか、口にするものにやたら色が付くと
なんとなく口にするのを憚る。

私が初めてこれを服用しなければならなかったとき、
本気で拒否した。

中身は液体というよりも、ペンキに近い濃厚さがある。

拒否したい理由は色だけに留まらない。

なんと、臭いがすごいのだ。

確かに正露丸もクスリの臭い王だが、ペプトも負けてはいない。

どんな感じかって、私が瞬時にして「これはまさに!」って思ったのは、

飲むサロンシップ

私には、どちらも鼻をつままないと服用ができない。

あの時は、本当に体の調子が悪く、切羽詰ったところがあったので、
しかたなくペプトを服用。

しかし、あの臭いに刺激され、
服用直後に嘔吐。

ショッキングピンクを嘔吐。

そしてその色と臭いに再度ノックアウトされ、嘔吐。
(食事をされたばかりの人には申し訳ないね)

症状が良好に向かうどころか、目の前で悪化したことは
言うまでもない。

それがどうしてうちに常備されているのかというと、
ハニバニ(夫)が愛服(?)しているから。

ヤツは『なかなかいい味だけど。』と言い、私を驚愕させた。
職場でそのことを言うと、『飲みやすいわよ?』とも言われた。

アメリカ人の味覚はどうなっているのだろう。


あとひとつ、日本にはおそらくないだろうと思うが、
「ぬる頭痛薬」。

 HeadOn

見かけはまるで、ソックタッチというか、スティックのりみたいだ。
これを頭痛がしてくると、こめかみにぬるのだ。

すーすーして、とても気持ちがいい。

以前TVコマーシャルで有名になって、効用はいかほどかと
思っていたら、職場で使用している同僚が結構いた。

彼らは口を揃えて、「効き目ばっちり、即効!」と言うものだから、
これは私も試してみたくなる。

私は頭痛もめったに起こらないのだが、多忙を極めてくると
頭がズキズキしてくるのだ。

とにかくね、こめかみがすーすーすると、どうして痛みが早々と
遠のく気分になるのだろう。

いつも私のカバンに常備してある。
(だからもうボロボロ)

矯正を始めてからは、使う頻度がかなり減ってしまった。

ある日、新聞でこの塗り薬が注目されて記事になっていたことがあった。
なんでも、「効くと思う人にはすごい特効薬だが、効かないと思う人には
全く効果がないクスリ」だと書かれていた。

私には効くが、ハニバニには効かない理由がここにある。

友人のK姐にも使ってもらって効果を聞いてみようと送ったところ、
彼女は喜んで使っていた。

彼女にもまた効くらしい。

私とか、K姐って、もしかしたら催眠術とかにかかりやすいかも知れない。






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クスリをあげる <その2 麻酔の麻酔>

2008年05月07日 | アメリカ生活
関連記事 クスリをあげる <その1 レベッカのクスリ>



今回は、クスリから少し離れて、麻酔の話。


去年と今年で抜歯を2回経験した。
その際、一度の抜歯で4本をも抜歯したのだが、どちらの抜歯でも
局部麻酔か、全身麻酔かを選ぶことができた。

日本なら、1本ずつ、多くても2本を抜く程度だと思うので、
局部麻酔がメジャーだと思うが、一気に4本まとめてとなると、
やっぱり患者は眠っていたほうがいいのか。

以前もこの話はしているが、医者はこう説明した。

「痛みというよりも、プレッシャーとか音が、患者にすごい
ストレスを与えちゃうんだよね。」

局部麻酔よりも全身麻酔のが値段が高いので、金儲けのために
わざとそう言っているのではないかと思ったが、実際に
自分に降りかかるであろう、プレッシャーとあの音(脳みそに響く、
とかいう)を考えて、全身麻酔を選んだのだ。

全身麻酔自体は全く怖くない。
静脈麻酔なので、注射してもらって麻酔薬を入れてもらうだけだ。

私を妙にハラハラとさせるもの、それはこれ。

 Vital Sign Monitor

私が寝てる間に、もしものことがあってはいけないので、
麻酔専門の医者が、バイタルサイン(脈拍、呼吸、体温を測る
生命徴候をチェックするもの)を定期的に記録する。

余談:自分の心波数をぼんやりと見ていたのだが、
いざ医者と看護婦やらがどやどや集まってきて、Show Time
になると、その数字が突然ギューンと上昇して、
「心臓は嘘つかない」と思った。

話は戻って、その機械の隣で心臓停止の場合に用いられる、ペアになった
小型アイロンみたいなやつ (これ↓)

 すごい絵だな

がとても気になる。

ちらりと見ながら、即席クリスチャンは神頼みするのだ。

「これが必要になりませんように。ちゃんと目が覚めますように。」

なんだか、ここまでくると、自分がこうして横になっている理由が
ただの抜歯ですというカジュアルな気分が失せる。

とてつもなく大げさ極まりない。

前もって両親や妹、日本の友達に「抜歯で、全身麻酔なんよ。」と告げたら、
全員に「うそでしょう?」と言われたぐらいだ。

大げさといえば、私も全身麻酔の抜歯にも驚いたが、
さらに驚いたのが、麻酔の麻酔、というか、
麻酔の注射をする際の苦痛がないように、腕に麻酔のガスを
スプレーしてくれた。

もう、至れりつくせりなのだ。

それにしても、アメリカ人っつう人種は、こうも
痛みに耐えられない人種だったのか。

私の知る限りでは、アメリカ人は世界一タフな人種だと...。

まあ、痛いよりは痛くないほうがいい。これはありがたい。
実際に、針が刺さったこともわからないぐらいだった。

アメリカの痛み対策は徹底している。


そして、お目覚めタイム。

TVで睡眠術をかけて、指をぱちんと鳴らしたら
睡眠術をかけらていた人が急に目を覚ますのを見たことがあると
思うが、まさにそういう感じにして目が覚めた。

約45分間の手術だったが、8時間まるまる熟睡したかのように
目覚めが抜群にすがすがしいのだ。

2度の抜歯の手術で、運転手兼保護者(ぶっ)のハニバニが
一緒に病院に来てくれたが、目が覚めると、必ず笑っている彼が
目の前にいた。

微笑んでいるのではなくて、私のアホづらを楽しんでいた、という笑いだ。

まあとにかく、無事に目が覚めたことは喜ばしい。

看護婦がにっこり笑ってこう言う。

「Welcome back. (おかえりなさい)」

...無事に目が覚めて本当によかったよ。










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クスリをあげる <その1 レベッカのクスリ>

2008年05月06日 | アメリカ生活
2週間前、隣のキューブで仕事するレベッカの様子がかなりおかしかった。

彼女は、とても温厚で、よく笑い、彼女が愛用する香水のように『Happy』な女の子なのだが、
2週間前、彼女はすっかり別人だった。

私は仕事中、iPodを聴いているので、あまり周りの音が気にならない
ほうなのだが、彼女のデスクから聞こえてくる音には驚いた。

彼女はPC画面に向かって罵倒しながら、計算機、キーボードを
バシバシと叩きつけているのだ。

まあ、誰にでも機嫌が悪い日ってあるよねと、そっとしておいたが、
正直、ぞっとした。

そしていざとなったらすぐ逃げられるようにiPodの音量も
下げておいた。←だってふいに攻撃されるのも嫌だし。


先週になって、彼女がこう打ち明けた。

「ケイエス、あのね、私病院に行くことに決めたの。」

なんでも彼女は自分の情緒が著しく変化したことに恐怖し、
家に帰って泣き崩れる毎日だったという。

突然、何もかもが腹立たしく、その怒りをどこへもっていけば
いいのかわからなくて、何かを破壊したい気分になると話す彼女に、
「攻撃するときは、最低のマナーってことでさ、ちゃんと何らかの
合図だしてね。私がさっと逃げられるように。」と言ったら笑っていた。
(こっちは真剣に言ったつもりだ)


そして先週の中ごろに病院に行き、何かのクスリを処方してもらっていた。

「ハッピーピルよ。」と見せてくれたクスリは、こんなものが
彼女の脳の働きを操るのかと、不思議な気分になるぐらい小さかった。

なんでも、そのピル、脳の物質というか、神経がアンバランスに
交換されるのを、整える効果があるらしい。

彼女はそれを1日1錠飲むことになっていた。

そして今日、彼女が笑顔でやってきて、

「このクスリ、すごい効き目よ。とにかく私、気分がすっきりなの。
あれだけあった怒りがね、もうないの。全然腹が立たないの。」

と言う。「で、それだけの期間それ飲むつもりなん?」と聞いた。

「気分がいいからずっと服用するつもりだけど?」

そうなのだ。
アメリカでは、患者が望めばクスリは処方される。

実際に私の周りで毎日何らかのクスリを服用している人は
とても多い。

レベッカと今日、クスリを服用する人で、1日何錠服用するのか
冗談まじりで聞きまくったところ、多い人でなんと1日14錠がいて
びっくりした。


それからアメリカ人は、クスリを服用する人が多いからなのかは知らないが、
クスリの名前や、効用にとても詳しい。
まるで薬剤師と一日を共にすごしている気分になる。

私が最後にクスリらしきクスリを服用したのは、と考える。

あ、抜歯したときに処方してもらった麻薬系鎮痛剤と、
胃薬、それから抗生物質だ。





この麻薬系鎮痛剤、たしかオキシドコドンとかいって、
存在するどんな痛みも止めてしまうのではないかと思われるほど
よく効いた。でも副作用もすごくて、処方してもらった胃薬を
一緒に服用しなければ、痛み止めの効用が切れる頃に
吐き気を伴うのだ。

私はクスリが大嫌いで、できるだけ不必要な薬は飲むまいとし、
「吐き気がしてきたら胃薬を飲めばよいのだ」と勝手に解釈し、
服用をサボって、大変な目にあった。

とにかくあの吐き気、タダモノではなかった。

麻薬扱いの痛み止めと、その魔物のような効用と共にやってくる
吐き気が恐ろしくて、抜歯した所はまだズンズン痛んだが、
市販の痛み止めに変えた。

効き目は雲泥ほどの差があったが、何と説明したらいいのだろう、
とにかく「開放された」感じがして、気が楽だった。
副作用がなかったからなのだろうか。

ふとあの時の医者が言った言葉を思い出す。

「痛みが引かないようなら、また言ってね。
いくらでも好きなだけ処方してあげるから。」


そしてハニバニが言っていた言葉も思い出す。

「本当に痛くて痛くて大変なときだけ服用してね。
じゃないと、痛くもないのに常用してしまうようになるよ。」


とにかく、レベッカの情緒が安定していることと、
またハッピーな彼女が戻ってきたのはありがたいが、
医者はクスリを処方する前に、彼女の情緒を乱す本当の原因を
見つけるのが本業ではないだろうかと、
彼女の飲むそのハッピーピルをじっと見つめた。
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