みどりの野原

野原の便り

6月6日 緑地管理講習③ 松のみどり摘み

2007年06月06日 | Weblog
初めに「松のみどり摘み」についての説明を聞いた。

みどり摘みの時期、狙い、形のとり方、芽の残し方など、目新しいことばかりだ。

木の先端の方が勢いがいいこと。それに合わせて、上の枝と下の枝で残す芽の数も変えること。
時期も早すぎれば葉が長くなってしまうらしい。
なるほど。木の性質を知ることは大事なことなんだな。

木の裏表については漠然と道路側から見えるのが表かと思っていたが、座敷から見えるのが通常は表だそうだ。そういえばそうだけど、あまり考えたこともなかったので。

実際の作業はヘルメットをかぶり、腰ベルトにはハサミぶら下げた姿。
高いところは脚立に乗ってする。

理屈は聞いたが、いざやってみようとすると、摘み過ぎかな?もう少し摘んだ方がいいのかと迷う。
今年伸びた穂先(みどり)をハサミで切る。根元を少し残してきる。そして、根元にある芽を1つ~2本残す。

         松のみどり摘み作業

受講生で何本かの松を練習した。
慣れないとはいえ、すっきりした姿になった。
が、よそ様の松の手入れ? とんでもない!




午後からは垣根の刈り込み。
サンゴジュとツゲの垣根を剪定ばさみで刈った。あときれいに掃除をしたらすっきりした。



講師から時々「暑いから休みましょう」の声がかかる。休みすぎじゃないのとちょっとだらけた感がある。

今日のスケジュール以上に進んでいるらしい。
ハサミを持っていると、ついその辺の木も切りたくなる。

作業を終った後は、ハサミを水に漬け、砥石で汚れを落とし、オイルをスプレーして片付ける。
 
 
       ハンカチノキの実                 名前不明 アオイ科で調べてみよう
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6月5日 K大 講座①

2007年06月05日 | Weblog
K大の講座が始まった。
K大で力を入れておられる里山修復へのプログラムで、小学生に自然を伝えることの出来
る学生を育てる目的である。
去年は試みであったが、今年からは本格起動したらしい。

去年受講した学生も活動を始めている。
若いときからこういう場があるというのはすばらしいと思う。

大人数にならないかと心配していたが、今年面接を受けて集まった学生は10人ほど。
全員2年生だ。

人数はこれぐらいが限度だと講師。

私はお手伝いなので、雑用兼自分の勉強にもなるといった程度だ。

学生は希望して集まったものの、何をするのかつかんではいないと思う。
先ずは「自然ってなんですか」から始まり、自然の見方、感じることを中心に2時間ほど
が終った。

学生はまじめそうだけど、動きもゆっくりで、大きな声も出さない。まだ緊張してるのか
な?
自然や里山のことを考えたことなどなかったに違いない。
今後、講座をどのように受け止めていくか楽しみだ。

 
     構内の里山から東を望む                 ハンカチノキの実
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6月3日 私市 府民の森

2007年06月04日 | Weblog
私市の大阪府立大学の植物園へは何回か行ったことがあるが、辺りをハイキングするのは
初めて。地図を見ると、いろんなコースがあって面白そう。

今日は日の出橋から川沿いに下り、川を渡って葉桜のトンネルをくぐり、200段ぐらいの
階段を登って妙見山~星田園地~星のブランコ~クライミングウォールのそばを通り~
川沿いに私市駅の近くへの、1周コース Mさんの案内である。

キササゲ・ウツギ・スイカズラ・イボタ ニガナやブタナ、ツルアリドオシなどが花をつけていた。


 ケムシ2種 恐ろしいほどケムシだらけだった。

「星のブランコ」というのは吊り橋のことだった。全長280mでかなり長いが、橋の板もし
っかりしていて、十津川の吊橋を知っているものとしてはまったく不安は感じない。
高さは最大地上から50mとのことだ。
樹冠を見下ろすキャノピーウォークのようだった。

クライミングウォールでは何人かの若い人が切り立った壁に挑んでいた。
横に子供用のもあり、小さな子供も楽しめるようになっていた。

 
        星のブランコ                   クライミングウォール

野鳥の会のSさんのお話の又聞きであるが、(お話をされている時そばにいなかったもの
で)そのクライミングウォールの横の方の岩のところで、ハヤブサが2羽のヒナを育てて
いたそうだ。
それが、ある日、ヒナの一羽が岩の隙間に落ちて、親鳥も又そこから出られなくなってし
まったそうだ。
残った1羽のヒナは誰かに助け出されて、動物病院へ運ばれたらしいが、野生に戻ること
は出来ないらしいと聞いた。つい先日のことだそうだ。

ヒナは元気に育つだろうか。父鳥は来年うまく相手を見つけることが出来るだろうか。

ビトンの小屋への下り道、道端に大きな切り株がいくつもあった。よほど邪魔になったの
かと見ると、ヒコバエが出ていた。
見慣れない葉だ。「これは何の木?」と聞かれる。

よく見ると、葉は1種類ではない。
1つは10センチ~15センチのキョシのない長い葉。
もう1つはネムノキそっくりの葉。2種類の葉が付いている。
株によっては長い葉ばかりのもある。また長い葉の先からネム状の葉が出ているのもあ
る。
ひょっとして・・「メラノキシロンアカシアかも・・」と答えたが、自信はなかった。
でも、こんな異形の葉を付けるのは、ユーカリかこれかしか思いつかない。
帰って調べてみようと思っていたら、だいぶ下ったところに名札が付いていて、間違いな
い。

 
         メラノキシロンアカシア

「やったー。すごいわ私!」難しい名前が出てきたことに自分で感心してしまった。
(お笑いください)
なんでもすぐ忘れるぼんやり者だけれど、たまにはこんなこともあるのね。
もう何年も前に、どこかの公園で教えてもらったのだった。

その名札の付いた大きい木はすべて長い葉ばかりだった。
どうしてこんな葉の付き方になるのかな?

山の下り道や川沿いの道にイタチハギ(クロバナエンジュ)がたくさんあり、花盛りであ
った。


         イタチハギ
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6月2日 植物の生態 講座

2007年06月02日 | Weblog
植物の生態のお話を聞いた。

植物の生活環(植物の一生)
1年草・2年草・多年草があることぐらいは知っているが、
多年草の中でも1回だけ繁殖して枯れてしまうもの・時には繁殖を繰り返し、1000年以上
生きるものがあると聞くと、
なんとなく竹などは花が咲くと枯れてしまう。とか、縄文杉のように何千年も生きている
木があることは知っていても、あらためてすごいなあと思う。

そして、この講座でも何回も出てきた「損か特か」「有利か不利か」のお話には、感心してしまう。 
何に? 植物の知恵に。賢さに。

植物の生きている意味は子孫を寄り多く残すこと。
それには、一年草の方が有利か? 多年草の方が有利か?

生育の型は
物理的に独立した植物(草本・木本)
物理的に従属した植物(つる植物・着生・絞め殺し・寄生・腐生・食虫植物)など、
いかに無駄を省いて子孫を残すことに力を注ぐか。

生殖のあり方
雌雄同種か異種か両性花か単性花かだけではなく、すごく複雑。

自植(自家受粉によって種子を作る)か他植(他の花から受粉)か。
有性生殖と無性生殖どちらが有利か。

送粉様式(花粉を運ぶ方法)
生きものによって運ばれるもの・風や水によって運ばれるもの。

種子散布の方法
風によるもの・水によるもの・動物に食べられて運ばれるもの・動物に付着して運ばれる
もの・重力散布

「いかにして子孫を残すか」この一点だけで、環境に対応し、利用する動物に合形を合わ
せ、どんどん進化している。

植物はものも言えないし、動けないし、何も出来ないように見えるが、そんな考えは吹き
飛んでしまいそう。

ひょっとして、植物は話も出来るんじゃないの?
相談も出来る。競争する力もある。子孫を残すためにひたすら策を練り、昆虫や動物、人
間も利用されてるのではないの?

このシリーズは今日で最終回 もっと聞きたいな。


今、長居公園ではキンシバイが満開。前に紹介したナツボダイジュらしいものにも花と実
が付いていた。

 
        ナツボダイジュの花                   ヤマボウシ
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6月1日 6月の表紙絵 マツヨイグサ

2007年06月01日 | Weblog
早6月になりました。
ここ数日野山には行っていませんが、することがいっぱいです。

パソコンを買い替えたはいいけど、その設定もうまくいかなくて、時間がかかる。
なんせわからないままに使っているもので・・
いつになったら新しいパソコンからブログ発信できるやら。



6月の花 マツヨイグサ(アカバナ科)

わあっ!遅くなった!
もっと早く出ようと思っていたのに、寝坊してしまい、マツヨイグサの咲いている
飛鳥水落遺跡に着いたのは7時を過ぎていました。
よかった。まだ間に合いました。

夜の間に月の光を充分に吸い込んで咲いた黄色の花は、日が高くなると共に、
それを吐き出すようにだんだんと赤っぽく変色して萎んでいくのです。

まるで月の妖精のような花ですね。

本によると、明治末期に栽培植物として渡来し、その後野生化したとあります。
大繁殖したようですが、その後は急速に減っていったようです。

この辺でも、このごろはオオマツヨイグサやマツヨイグサはあまり見かけなくなりま
した。
代わりにメマツヨイグサやコマツヨイグサが増えています。

4つに分かれたメシベの先には、オシベから吐き出された花粉がくもの巣のよう
に絡まっていました。
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