つくば植物園で咲き始めました。準絶滅危惧種(NT)に登録されているとても貴重な植物です。普通に見かけるフクジュソウより花も草丈も小ぶりのように思います。黄金色の花が、午後の陽ざしに映えてとても綺麗に見えました。説明板によれば、「Adonis multiflora」、キンポウゲ科です。写真は3月15日に撮影したものに更新しました。
つくば植物園の観察路脇にいつの間にか多くのフキノトウが出ています。綺麗な薄緑色の新芽と白い花がとても美しくて、春が来た!と感ずる植物の代表的なものです。説明板によれば、食用にされるフキで、学名は「Petasites japonicus」、キク科、フキ属の多年草です。写真は3月7日に撮影しました。
つくば植物園で、2月初旬頃から咲き始めていましたが、最近の暖かさでほぼ満開の状態になっています。アセビの木の傍を通るとほのかに香るこの花の匂いを楽しむことができます。春が来た!と感ずる花の一つですね。
つくば植物園のサバンナ温室で咲いています。マダガスカル原産のキク科の多肉植物の花です。写真でお分かりのように、花の形はなんとなく菊に似ているように見えます。説明板には、「Senecio crassissimus」と記されていました。
珍しい花をもうひとつ紹介します。つくば植物園の熱帯資源温室で見かけました。食用にされる蒟蒻の花です。暗茶色で、決して美しいとは言えませんが、奇妙な形をした花です。説明板によれば、インドシナ半島・中国が原産で、「Amorphophallus rivieri」、サトイモ科の多年草です。魂茎を食用やのりの原料、薬用などにすると記されていました。写真は2月21日に撮影しました。
つくば植物園で寒い冬の時期から咲いていました。伊豆諸島に生育するカヤツリグサ科の植物で、目立たない草の花ですが、珍しいので掲載しました。説明板によれば、学名は「Carex oshimensis」で、カヤツリグサ科、スゲ属の常緑多年草です。園芸店などでは、「ベアーグラス」と言う名前で出ているところもあるようです。写真は2月28日に撮影しました。
世界ラン展をちょっとひと休みして、つくば植物園で咲いている変わった花を紹介します。熱帯山地雨林温室の観察路で見かけました。淡黄色の襞のある柔らかい感じの花がとても美しいです。葉は糸状の細長いもので緑が濃いですから、花との対比も良いですね。説明板によれば、「Narcissus mesatlanticum」、ヒガンバナ科、スイセン属の多年草です。写真の花は、詳しくは判りませんでしたが、図鑑を見ると、北アフリカ地方原産で、スイセンの原種の一つのようです。比較的高山地帯に咲く花なのかも知れません。薄い花びらのか弱い感じとは違って、とても厳しい環境で咲く花なのでしょうか。2月21日に撮影した珍しい花でした。
ここからは、世界ラン展2009で個人賞などに輝いた作品です。写真の花は、朱色の鮮やかな色が目を奪いそうな美しいものでした。フラグミペディウムの仲間のランで、花は大きくはないですが、形がすっきりしており、情熱的な花の色が特徴的ですね。銘板には、「Phrag.Elizabeth Castle 'Hide’」と記されていました。上の段に展示されていたため、写真の背景に天井が映ってしまいました。
世界ラン展2009のファレノプシス(胡蝶蘭)の仲間の個別審査部門で選ばれた秀作の一つです。花びらは、鮮やかな薄い赤紫色の模様と、白い縁取りがあり、衝撃的な美しさでした。交配させることで、このような美しいランが誕生するんですね。銘板には、「Dtps The Pride of Ben Yu」と記されていました。