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8月6日(金) 晴、夕立あり
病友の西川くんから、「名張の湯が9周年記念で半額ですよ。 ステーキ弁当が美味しそうです。 行きませんか?」と誘われていた。
彼は2度の脳腫瘍を手術とリハビリで寛解(一応の治癒)にまで持ち込んだ強運の人で、大阪の鉄鋼商社を経てがん闘病の生活に入られた。
片麻痺の後遺症を持ちながら、英語教師の資格を生かして塾の講師、学習塾の経営のほか、サラリーマンとして数々の職場遍歴を余儀なくされ、今は大阪の保険会社に通っておられる。
国は、がん患者の就労支援策を打ち出してはおられるけれど、【支援の切れ目が職場との別れ】の現実はいかんとも為しがたい。
働きたいがん患者の、「不具合を併せて雇用する永続的なシステム」作りが急務である。(と、切望する!)
こんな状況にも関わらず、新たな職場で不屈の闘志を燃やす彼は、さくら♪の三男坊を自称し、葬儀には森山直太朗さんの「さくら(独唱)」を歌い、棺桶をかついでくださるそうで、とても心強く、有難い。
ゆきちゃんも不二子ちゃんも、介護士の仕事が抜けられなくて、「以前言うてはった消化器系がんの青年は、行かれませんかね?」とのことで、昨年、名張市のがん相談に来られた彼の携帯に連絡を入れたら、「使われていません」と。
「えっ?」
心配になって、市役所のケアマネージャーさんに連絡をしたら、すぐに追跡調査をしてくださり、ご逝去の事実を知ることとなった。
がん患者会のお世話役をし、名張市と大阪の地域がん拠点病院でがん・難病相談を受けることになった時から、「何があろうと受けて立つ」と決めて、相談者の皆さまとご一緒に考え、最後の答えは相談者ご自身に出していただくように、ひたすら寄り添ってきた。
この世のお別れの覚悟はすでに出来ているけれど、お若い方の訃報ほど悲しくつらく切ないものはない。
私たちは、これまでに見送ったお若い病友を思い出話で偲び、謹んで献杯をした。
西川くんは、プレミアム・モルツ、さくら♪は、グラスワインの赤で、逝く友がたのご冥福を祈らせていただいた。。
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午後6時半に西川くんと出会い、入浴。
7時半から9時半までレストランで来し方・行く末を話し合い、お別れした。
さくら♪は、それから再び入浴し、電気風呂、ジェットバス、炭酸泉、温泉温浴を重ね午後10時半に帰宅した。
食事中に、激しい雨が降ったようだけれど、二人とも話に夢中で氣づかず。
のんきなものだね。
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お昼過ぎに、市役所と社会福祉協議会に伺い、ひまわりコーラス創立30周年記念コンサートの後援名義拝借の申請書を提出した。
28名の部員と関係者の平均年齢が75歳超の高齢者グループだけれど、主宰の富永先生のご指導よろしきを得て、とても軟らかい歌声で、ソプラノ、メゾソプラノ、アルトのパートの均衡も保たれ、素敵ですぅ。
代表の川北鈴さんは、97歳にしてメゾパートを支えます。(凄っ!)
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市役所の3階から2階への階段横には大きなガラス窓がはめ込まれ、「たたなづく青垣 山ごもれる名張し うるわし」と、古事記の本歌取りをして、しばし山並みに見入る。
名張は、ほんとうに美しい街♪
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